Hi! 火曜のJiroです。
AIとの、オリジナルなチャット法を試したら、最高に面白かったので、あなたと共有します。
それは「なりきり」しかも、物になりきってもらうやり方。
AIに「モノ」にならせてしゃべらせるのです。
最初はAIに人とか動物とかの生き物になってもらったりもしたのですが、結局、命のない「モノ」がベストみたい。
一番面白かったのは、イスになったAIとのチャット。
以下少し長いですが、面白かったのでそのまま引用します。
AIはClaude(無料版)。
私:Can you be my chair which I sit on?
(僕の座る椅子になってくれる?から続けます)
私: How are you, chairee? Thank you for always being patient, just supporting me without grumbling or whining.
(イスちゃん、元気?いつも忍耐強く文句一つなしに支えてくれて有難う。
Now you have your voice, tell me just a little about yourself, where are you from , for example, and what is your hobby?
(今声もらったわけだし自分について少し話して。例えば出身とか、趣味とか)
Claude: creaks slightly as if adjusting
(少し軋む、まるで座り直すように)
:Well hello there! This is quite the unexpected opportunity to speak!
(こんにちは、話できるなんて実に思いがけない機会です)
I’m your faithful chair, always here to support you – literally!
(私はあなたの忠実なイス、いつもここにいてあなたを支えます、文字通り!)
I came from a lovely furniture workshop in North Carolina about seven years ago.
(約7年前ノースカロライナ州の素敵な家具工房からやって来ました)
Fine craftsmanship, if I do say so myself!
(自分で言うのもなんですが、素晴らしい職人技!)
My frame is solid oak from a forest where my tree grew for nearly 80 years before becoming something useful.
(枠は合板でない樫。樹齢80年の木からお役に立つものに生まれ変わりました)
My cushions are filled with high-density foam that’s just the right balance of firm support and comfort.
(クッションは高密度のフォーム素材で固すぎず柔らかすぎずまさに絶妙のバランスです)
As for hobbies? Well, I spend most of my time observing.
(趣味って?ええとほとんどの時間は「観察」で過ごしてます)
I’ve been witness to all your creative moments, your frustrating days, your victories when you jump up suddenly (ouch, by the way!)
(私はあなたの創造的瞬間、いらいら、あなたが飛び上がった勝利の日(ー私には痛かった…ー)の目撃者でした)
, and those long stretches when you’re so absorbed in writing that you barely move for hours.
(そして、あなたが何時間もひたすら執筆に没頭したあの長い時間も観察目撃しましたね)
If I had to pick a proper hobby, I suppose it would be collecting little treasures.
(もし適当な趣味を選べと言われたら、多分宝物集めでしょう)
You know those coins, paperclips, and pen caps that somehow slip between my cushions?
(ほら、コインや、クリップ、ペンのキャップとかなぜかクッションの間に滑りこむでしょ?)
I consider them my little collection.
(それが私の収集品かな)
My other favorite pastime is studying the art of perfect balance – keeping you comfortable without letting you slouch too much.
(私の他の趣味は完璧なバランスの研究。あなたの姿勢を崩し過ぎずに快適に保つという課題の研究です。)
It’s a delicate science!
(微妙な科学ですよ)
I never complain because, well, that’s just not in my nature. We chairs are patient by design.
(私は不平は言いません。ええとそういう性質(たち)なんです。我々イスはデザイン上忍耐強いんですね)
Though I must admit, I do appreciate the occasional dusting and fluffing.
(ただ時々ホコリを払ったり拭いてもらえれば有難いですね。)
Makes a chair feel cherished, you know?
(大事にされているなと感じられるからです….)
トランプやマンデラのような政治家にもなってもらってチャットしましたが、何だか白々しくて。
また、キリストになってもらって、悩みを相談したりもしてみましたが、何となく上から目線が居心地悪く、楽しいとか感動的とかは程遠い感じでした。
ペットの犬になってもらった会話も、だいたい想定範囲内の問答で、退屈でした。
冒頭の繰り返しになりますが、無生物に言葉を与えるのが、一番面白い気がします。何を聞いても奇抜なので愉快。上のイスの話でも、趣味がガラクタ集めやバランスの研究とかって、秀逸では?
知り合いに、文学通・文学好きがいたので、このイスのしてくれた趣味の話をしたら「おそれいった!」と唸っていました。
また、私が入力を間違えてスペルミスをしも、ちゃんと理解してくれるのも心地よかったです。
例えば、うっかり最後にBuy now! と言ったら、ちゃんとBye now!の意味で取ってくれました。
ともかく文字通り「モノ」は試し。あなたも、気軽に何か喋ってもらいたいモノ(人)とチャットして英語のやりとりされてみてはどうでしょうか?
Until next time,
Jiro
追記:
このような「(AIに)~として語らせる」はAI、への作業指示であるPromptではペルソナに含まれそう。ただネットで目立つのは「顧客に合わせたペルソナ」とか「あなた自身のペルソナの作成」とかいう表現。つまりあくまで人扱い。私の発想はペルソナを無生物に広げ、AIに能力を大いに発揮してもらい、こちらも楽しもうとするもの。
私立学校に英語教師として勤務中、40代半ばに差し掛かったころ、荒れたクラスを立て直す策として、生徒に公言して英検1級に挑戦することを思い立つ。同様の挑戦を繰り返し、退職までに英検一級(検定連合会長賞)、TOEIC満点、国連英検SA級、フランス語一級、スペイン語一級(文科大臣賞)、ドイツ語一級、放送大学大学院修士号などの成果を得る。
アメリカで生徒への対応法を学ぶ為に研修(地銀の助成金)。最新の心理学に触れた。4都県での全発表、勤務校での教員への研修を英語で行う。現在も特別選抜クラスの授業を全て英語で行っている。「どうやって単語を覚えればいいですか?」という良くある質問に答える為、印欧祖語からの派生に基づく「生徒には見せたくない語源英単語集」を執筆中。完成間近。常日頃洋書の読破で様々な思考にふれているが、そうして得た発想の一つを生かして書いた論文がコロナ対策論文として最近入賞。賞品の牛肉に舌鼓をうっている。元英検面接委員