Hello everyone.
Noriです!
テキストでお伝えしている、日本人がすごい理由。
今回は、「日本は災害後でもパニックなし」という話。
パニックというか、災害とか、そういうものって、私ロスで経験してました。ロス暴動とか、ロス大地震とか、いろいろあったんですけど、その時、街の一部が、もう本当、動物園かなっていうような、めちゃくちゃな状態になるわけです。
街のスーパー、家電店とかガラス割られて、当時だからラジカセとかね、テレビとか盗まれたり。それを守るために店主が銃持って見せ番してます、みたいに。もう映画のような感じ。
警察やら、下手したら軍が出動するみたいな騒ぎになる、そんな感じですよ。そして統制が効かない。要するにカオスの状態になります。
その点、日本だとすごい災害が起きても、なかなかそんな風にはならないと思うんですよね。そうやって人のものを奪わないし、そうならないところが、ちゃんと並ぶしね。
例えば、避難所でみんなおにぎりもらうじゃないですか、いくつずつと。それを、隣に置いてあるおにぎりを盗んで食う、みたいな事って日本じゃないですよね。どんなにお腹が空いていても、人のものを取って食べよう、みたいな。
これがアメリカで起これば、まず間違いなく取ります。みんなとは言わないけど、ほとんどの場合、食べ物があれば、トイレ行ってる間に取られちゃいますよ。日本だと、トイレ行っても、多分そのままおにぎりはあると思います。
ですから、このモラルの高さっていうか、そういう災害が起きても、奪い合うどころか助け合うというのが、日本のすごいところ。
そんな震災の映像を見て、世界も驚愕したんですね。あれは別に東北の震災だからそうだったのではなく、多分全国で起きても、どこでもああいう風になりますね。
ちゃんと並んで、分け合って、ちょっとうちは食料余ったな、と思ったら、少ない人に分けてあげたりとかね、そういうことを、当たり前にできてしまう。
これ、日本人は別にすごいと思ってないんですけど、気づいてないだけ。本当にそういう危機に陥ったときに、人間の本性って出ますからね。
私がアメリカで見たのは、これがアメリカ人の本性なんだなと。普段は、ある意味、法律を守っておとなしくしてますけど、一度その街がぐしゃーんって壊れて、警察が入って来れないようになったり、呼んでもすぐ来ないようになったら、もうめちゃくちゃになりますね。
アメリカでも、どちらかというと治安のいいと言われたような街でも、一つ例を挙げると、ポートランドみたいなところでも、以前大暴動が起きて、街の商店街を壊しまくって、物を盗みまくったりしてました。
そして、そこに軍を派遣するだの、しないだの。軍が出るような街ってなると、やっぱりブランド価値下がるので、市長は派遣しないって。でも当時のトランプは、「いやふざけんな、めちゃくちゃ今壊れてんじゃないか?危ないから軍を出しますよ!」って、「軍を送らせろ!」、「いやいらない!」とか言ってたりして。どんどん治安が悪化してましたね。
ポートランドっていうと、非常にいい街で、閑静な、雰囲気的にはバンクーバーみたいな感じの街で、全米で住みたい街ナンバーワンだったんですよ。そこがそんな風になるって誰も想像していなかったんですが、なってしまいましたね。またシカゴもね、学園都市ですごくいい街なんですけど、めちゃくちゃなってました。
だから、それが本性なんですね、言っては申し訳ないんですが。
地震が来たり、ハリケーンの時もそうでしたけど、あっという間に治安が悪くなって、お互いに分け合うんではなく、奪い合うと。
日本は逆ですね。普通でも、別に奪い合いはないですし、そんな助け合いまではしないんですけど、いざとなったら助け合う。
この日本人の素晴らしさ。ぜひ世界に誇りたいと思います。
それではまた次回。
See you next time.
昭和37年8月5日、福岡市博多区生まれ。26歳で渡米。飛行学校に入るが英語ができないためアメリカ人の教官から「帰れ」と言われながらも、ノルウェー人の教官に救われ、3ヶ月で英語ペラペラになる。あまりに英語が話せるようになったので、1年後にはアメリカ人を教える飛行教官になる。その後、全日空の同時通訳を務め、武蔵野学院大学准教授、名古屋大学理学部外部講師や、海上自衛隊将官トップマネジメントセミナー講師等も務める。自身が主催した「本城式英会話スクール」の受講生は1万人を超える。生い立ちから、現在に至るまでの詳細、また著書、講演履歴等はこちらから