Hi!
火曜日のJiroです。
近所の山に登った時のこと。もう少しで頂上という所に、ある見慣れた杉の大木。
ふと目をやると、その根本から髪の長い若い女性が這い出て来たのです!
エッ!と思い、自分の足が地につかないみたい。
這いずったまま女性が向きを変え、今度は木の根元に向けて、あれ?スマホ構えてる?
と思ったら・・・木の根元から小さな女の子の笑顔がのぞいてる。
なんだ木の洞に親子で入ってたんだ(^_^;)
そんな人が入れるくらいに大きいのに、今まで全然気が付かなかった(^_^;)
まるで別世界から出て来たようで、空間がひび割れたか「どこでもドア」が開いたみたいな…。
「どこでもドア?」・・・「ドア?」と、驚きがおさまったら、代わりに、「ドア」の語源が気になり出しました。
早々に帰宅して「door」の語源や他の語との関係を調べると意外なことが分かりました。
ドアのDNAだと分かったのはDHWER(ドゥフエル/ドア)。
DHの綴りを見ると、化粧品や野球を思い浮かべるかもしれませんが、実はDHは単語DNA時代の特別な音。「ドゥ」を息が混じる位強めに発音する感じ。(飛沫が飛ぶw)
では、「door」の単語DNA DHWERから繋がる単語をみていきましょう。
<foreign / フォーリン(見知らぬ、外国の)>
foreignのfor-の所に「ドア」のDNAがあります。ただ「ドアへ向かって」に違和感があるかも。古代は単語の語尾変化で、「~へ」や「~で」とかの意味を表すのが普通だったみたい。
例えば「for-何とか」なら「ドアへ向かって」。また家の住人目線で「ドアの方」=「戸外」だったのでしょう。そして「外」の意味から「見知らぬ、外国の」などへ意味が広がったようです。
またforeignerと言えば所謂「外国人」という名詞になりますよね。
あなたはforeignの綴りを覚えるのに苦労しませんでしたか?特に「フォーリン」の「リン」辺り。実は無関係な別の単語reign(レイン/統治する)を綴りだけマネたという説があります。
DHWER(ドア)→(ドアへ向かって→外へ→) 見知らぬ、外国のforeign
<forest / フォレスト(戸外の-森)>
forestもfor-にDNA。forestは今「森」の意味ですが、元々は「戸外の」意味。だから「戸外の」「森」なら2語だったのが、後ろの「森」が省略。仕方なく?「戸外の」意味は消えforestだけで「森」の意味を表すようになったようです。
ちなみに省略された「森」の単語は元ラテン語で森を表すsilva(シルワ)。シルビアという人名やシルべニアという地名に名残がありそうですね。
DNA DHWER(ドア)→(ドアへ向かって→戸外の) forest (戸外の) 森
<「ドア」の向こうは…?>
今回は驚きの出来事がきっかけで、ドアの語源を調べたところ、Doorから森や、見知らぬ外国に通じましたね。まさにどこでもドアを抜けるような感じでしょうか。
foreignとforestともDNAが「ドア」から「外」の意味に変わっていました。「ドア」から「外」が出てくるなんて、家を一歩出れば見慣れぬ恐ろしい外界って感じだったのか。現代では出てこない発想かも。
今後も思いがけない情報で英語を楽しく学べるお手伝いができればって思っています。
See you soon,
Jiro
【追伸】
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私立学校に英語教師として勤務中、40代半ばに差し掛かったころ、荒れたクラスを立て直す策として、生徒に公言して英検1級に挑戦することを思い立つ。同様の挑戦を繰り返し、退職までに英検一級(検定連合会長賞)、TOEIC満点、国連英検SA級、フランス語一級、スペイン語一級(文科大臣賞)、ドイツ語一級、放送大学大学院修士号などの成果を得る。
アメリカで生徒への対応法を学ぶ為に研修(地銀の助成金)。最新の心理学に触れた。4都県での全発表、勤務校での教員への研修を英語で行う。現在も特別選抜クラスの授業を全て英語で行っている。「どうやって単語を覚えればいいですか?」という良くある質問に答える為、印欧祖語からの派生に基づく「生徒には見せたくない語源英単語集」を執筆中。完成間近。常日頃洋書の読破で様々な思考にふれているが、そうして得た発想の一つを生かして書いた論文がコロナ対策論文として最近入賞。賞品の牛肉に舌鼓をうっている。元英検面接委員