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英語と和製英語の使い分け

World Lifeな生活
この記事は約4分で読めます。

みなさま,こんにちは!

先週の記事で書いたことを覚えていらっしゃいますでしょうか。

食事そのものを意味する「メニュー」という言葉は和製英語なのか?

ということをお伝えした中で,テレビのレポーターが発したこの言葉。

「わあ,とってもカラフルでボリューミィ。見た目のインパクトもすごいですね。」

この中には,「まちがったカタカナ語」があるということを最後にお話しました。

さて,どこが間違いかわかりましたでしょうか?

―和製英語というか英語ではない―

答えは,「ボリューミー」。

正解した方,素晴らしい!
不正解だった方やわからなかった方は,ぜひここでまた知識を増やしましょう。

さて,この「ボリューミー」という言葉。

おそらく,“volume”という英単語が「量」という意味をさすことから
後ろに “y”を付けて形容詞的にしたものだと考えられます。

でもこれ,正しい英語ではないのです。

「でも, “volumy”って英語を見たことがあるよ」

という人も中にはいるかもしれません。

海外の検索エンジンで見てみると,ちょっとだけヒットするものがありました。

それは,

“volumy eye cream”という美容クリーム。
量がたくさんあるクリームと言いたいの「かも」しれませんが,
キャッチーだしポップな感じとして使われたのではないでしょうか。

このように,ほとんど使われていないだけではなく,

“Odd Word Japanese Use” (日本人が使う奇妙な言葉)として紹介されているページがヒットするほど。

この「ボリューミー」という言葉。
奇妙だけど,なんとなく「上手く作ったなぁ。」と関心するんですよね,ワタクシ。

では,英語ではどう言うのか。

“volume”を元にした「量が多い」ということを表す単語には
“voluminous”があります。

これは,

“a voluminous cloud (ボリューム感のある雲)”
“voluminous documents (大量の書類)”
“a voluminous blue jacket” (ゆったりとした青い上着)
“Writing or speaking in great amounts or at great length. (大量に,または長々と書いたり話したりすること)

などのように使い,「食べ物の量が多い」という意味では使われないんですね。

―食べ物の量が多いってどう言えばいいの?―

では,「食べ物がすごく量が多い」と言う場合はどのように言えばよいのか,
そこですよね。

料理の量は, “a portion size ” “a serving size” (一人前)で表すことができます。

ですので,

「その料理の量はどのくらいですか?」と訊きたい場合,

“How big is the portion size?” のように聞くことができます。

もっと簡単に,

“How big is the dish?”

とも聞くことができます。

では,レポーターが言った

「わあ,とってもボリューミィ。」は,どう言えばいいのでしょうか。

レポーターが意味していたのは,
「想像していた以上だったのでびっくりした」ということですよね。

ですので,

“Wow, it’s a much larger portion than I expected!” (わあ,期待以上の量です!)

のように表現できます。

でも,わざわざそんなに難しく言わなくても

“Wow, that’s a lot!” (わあ,すごい量!)

とシンプルに言えば良いのです。

その方が気持ちも入る感じがしませんか?

簡単でも,自分が言いやすい言葉を使った方が
非ネイティブな私たちにとってより自然な英語になりますし,
聞く相手にも,自然に感じてもらえると思うのですよね。

だから,

“Wow, that’s  big!”でもいいし,なんなら

“Wow!!” と驚くだけでも伝わります(笑)

―日本人は造語の天才!?―

英語を勉強していると,たくさんの和製英語に出会います。

「この造語はおもしろいなぁ。」

と関心することなんて日常茶飯事。

ベビーカーだってそう。

「赤ちゃんが乗る車」だからベビーカー。

英語風に言えば,

“a baby car”です。

でも,これでは「ちっちゃ〜い車」って言う意味になります。

英語では,

stroller”(アメリカ)”
pram”(イギリス)

というのが主流なんですね。
おもしろいですねぇ。

そう言えば,昔,会議の時にこんな造語を言った日本人スタッフがいました。
そのスタッフは,英語を話せないのですが

「それはちょっと costyじゃないですか?」

と突然,謎のカタカナ。

欧米人の上司は,

「ん?コスティ?」という顔。

“ちょっとコストがかかる“ という意味で使ったらしいのです。

これには上司も,

「それおもしろい!いいねぇ!」という反応。

それに味をしめた途端,そのスタッフはさらにこんなことを。

Very likeです。」


しばしの沈黙。

「とってもいいと思います。」と言いたかったそうなのですが,上司から,

「それはダメです。絶対ダメ。」と瞬殺。

それから流行らそうとしたのか,何度かその言葉を耳にしましたが広まりませんでした…

「ああ,こうやって変な英語が増えていくのだろうか。」

そう思ったCozyなのでした(^_^;)

皆様,和製英語と実際の英語,知識を増やして使い分けていきましょうね。

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