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夏休みの終わりを子供達が喜ぶ学校?

World Lifeな生活
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Hi!
火曜日のJiroです。

読者の方から、英語初心者でも良い本はないかとお問い合わせを頂いたのですが、ちょうど頭に浮かぶものがありました。

30年以上たった今でも「なかなか良い読み物だった」と私が思い出したもので、あなたにも紹介したいと思います。

『the Lost ship』

ある船が航海中に漂流船に出会う。乗り込んでみるとさっきまで誰かがいたような様子だが、誰もいない。傍らの航海日誌を読むと….

『the Arcade』

ある少年がゲームセンター(Arcade)のゲームに夢中になるうちに行方不明になる。少年がよくやっていたゲーム機のスクリーンを皆がのぞくと、そこに…

『the Magic Barber』

ある町に床屋がやって来る。ボウボウ頭をスキンヘッドにしてもらい喜ぶ住人達。歓声で送られ床屋が去った後、今度はカツラ屋がやって来る。良いカツラが買えて大喜びの住人達が歓声を上げて去っていく彼を見送る…
ところが床屋もカツラ家も車が瓜二つ。値段表には値段を一度書き換えた跡が…

(どれもMacmillan-Heinemanという出版社の速読シリーズから)

<本との出会い>

3冊の洋書は、私が英語を教えた中1や中2の生徒達に出した夏休みの課題なんです。

「夏休みの課題」と聞くと、あなたもウェー!と思うかも。

楽しくない、イヤで嫌いという印象かも・・・。

夏休みの課題だけでなく、学校全般が楽しくない、と非常に多くの子供が思っているのかもしれません。実は英語教員なりたての頃、私も学校なんてそう楽しくはないと思ってました。

そんな時、ある英書(Quality School William Glasser 著)の中に、次のような箇所を発見した時は驚きでした。

その学校は生徒が「夏休みが来るとがっかりし夏休みが終わると大喜び」する。

普通なら「夏休みになると大喜び、夏休みが終わるとがっかり」ですよね
繰り返しますが、その学校では夏休み(=学校休み)だと生徒はがっかりし、夏休み終了(=学校再開)だと大喜びなのです。

William. Glasser氏は、子供が幸福になる学校を目指し、彼の理論に基づいていると
認定した場合だけ、Quality School(生徒が楽しめ大好きな学校)と名乗ることを
許し、そのQuality School が米国に何校もあるというのです。

Quality Schoolの存在を知って以降20数年、私はQuality School等に関する洋書30冊程を読み、自分の勤務校がQuality Schoolに近づくよう、授業等の工夫をしました。

その経験の中で確信したこと、それは、学校が楽しくない最大の理由は、

同じことを全員に強制するから。

強制と言われても、ピンと来ないかもしれませんが、例えば試験、宿題、成績などで、脅かすなら立派な強制だと思います。

あなたは、日本の学生時代の強制的な学びにウンザリしませんでしたか?私はそう。

強制されされ(続け)れば、嫌いになると思うのは、私の長年の経験です。

最初にお伝えした三冊の洋書のお話に戻ります。

夏休みの課題として生徒に与える際、生徒が、無理に読まされる状況を減らすために思い切って次のようにしていました。

・課題の英書は成績に無関係。
・レポートや感想文も必要なし。
・テストにも出さない。

成績も、レポートも、テストもない…これでは誰も読まなく意味ない…とあなたは思いますか?

いいえ、そんなことはありませんでした。実際、結構多数の子が読んでくれました。

面白そうだな、と思ったから読もうと思ったのでしょう。そして夏休み後にどうだった?と聞いてみると、皆楽しかったという感想を言ってくれました。

そんな体験をした3冊ですので、是非あなたにもおすすめしたいと思います。

強制ではありませんのでw、ぜひお読みください。きっと楽しいはずです。

See you soon,
Jiro

◯『the Lost ship』
https://amzn.to/3UUQYGj

◯『the Arcade』
https://amzn.to/3HsKifA

◯『the Magic Barber』
https://amzn.to/3UUnqbQ

追記:
夏休みの課題として英書を生徒に選ばせると、成績の層とは関係なく読みたいと言ってきました。つまり成績が上の子でも読みたがったし、中でも下でも読みたがる生徒がいました。これも興味深かったです。

<英語版>
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