おはようございます。
木曜日のCozyです!
先日,オンラインで打ち合わせをしようとあるミーティングアプリを立ち上げたところ,画面にいきなり表示されたアップデートの通知。
(ちょっと待ってよ…あと3分でミーティング始まるのに…)
そして,思わず口から出たのは——
「めんどくさいなぁ…」
日本語では自然に出るこの一言。
でも,ふと考えると
英語ではいったいどう言えばいいの?
って思いませんか?
あなたなら,どう表現しますか?
「めんどくさい」なんて言わないでね!(笑)
― 不意打ちの通知にうんざり ―
その日は月1の会議の日。
昨日の打ち合わせでは,特に何もアップデート通知はなかったのに,
今日になっていきなりのポップアップ
「アップデートをしています」の文字。
ほんの数分のことなのに,
「マジかよ,めんどくさっ…」と,
気分が一気に冷めてしまう私。
「めんどくさい…」とつぶやいた瞬間,机の上の空気まで重くなった気がしました。
こういう場面,日本語ならたった一言
「めんどくさい」
ですが,英語ではどのように言うのでしょうか。
― 英語で「めんどくさい」はいろいろ!? ―
感の良い人ならお気づきかもしれません。
実は英語では
「めんどくさい」
のように一言でいろんな場面に使える,という表現はないんです。
日本語の「めんどくさい」には,
「だるい」「うざい」「複雑で厄介」
など,一言にいろんなニュアンスが含まれていますが,英語では次のように,その状況に合う表現を使う必要があるんですね。
• 宿題や雑務が「めんどくさい」は,
「痛み,苦痛」びの意味を表す
“pain”
を使って
“It’s such a pain.”
“What a pain!”
と言ったり,
“It’s a hassle. ”
と言ったりすることができます。
この “hassle”は
「わずらわしいこと,面倒ごと」
という意味で,よくカタカタでいうハッスルとは別物。
「がんばる,精力的に動く」という意味のハッスルは,
“hustle”
と綴りますので気を付けてくださいね。
• やる気が出ないときの「めんどくさい」は
“I’m too lazy to do it. ”
“lazy”は「怠惰な,怠け者の」という意味ですので,
「私は怠け者すぎてできない」という意味から「めんどくさい」を表すことができます。
• 人に対して「めんどくさい」は
「迷惑な,嫌な」という意味の “annoying”を使って
“He’s so annoying.”
(彼は面倒な人だ)
“She’s such an annoying lady.”
(彼女は本当に面倒な女性だ)
のように言うことができます。
また, “pain” を使って
“She’s a pain in the neck.”
ということもできます。
“pain in the neck”は直訳すると「首の痛み」ですが,
「面倒なこと」「わずらわしい」という意味のイディオムで,
“He’s pain in the neck.”
(彼はわずらわしい=めんどくさい)
という感じで使われます。
同じ「めんどくさい」でも,状況によって言葉を切り替える必要があるんですね。
ちょっとめんどくさいですね(笑)
― 言葉で気持ちが変わる ―
あのアップデート通知を見たときの私,
まさに
“What a pain… ”
という気持ち。
あと数分で会議が始まるのに,いきなりアップデートしないでよ!
そんな気持ちを込めた
“What a pain…!”
だったのです(笑)
今日,もしあなたに「めんどくさい」と思う出来事が起こったら,ぜひ頭の中で英語にしてみてください。
「この状況は,どんな英語の表現を使えばいいんだろう?」
と。
そうすることで,「めんどくさい」と思った気持ちが,案外,切り替わる「かも」しれませんよ。
それでは,今日も良い一日を!
See you next week~!
英語教材開発・制作者
米国留学から帰国後、幼児・児童英語教師を経て、中学・高校英語、受験英語、時事英語等多岐にわたる指導を行い英語教師経験を積む。また、ホテル勤務での実践英語経験を積んだり、カナダにて現地の子どもたちの英語教育にも携わりながら、CertTEYL(世界での児童英語講師認定コース)の認定を受ける。さらに、青山学院大学でTutoringの研究員としても活動。英語講師養成のeラーニングコースの日本での立ち上げメンバーとなる。「現場での経験を教材に活かしたい!」と、現在は英語教材開発会社にて日々教材開発に勤しむ。高校入試用のリスニングトレーニング教材(塾・学校向け)は累計10万部以上のベストセラーとなる。英語教材開発の傍ら、全国の英語教師への研修なども行う。また、土堂小学校(広島県尾道市)での英語指導や、初の民間校長として一躍時の人となった藤原校長(当時:杉並区立和田中学校)が手掛けた英語コースの指導に2年間携わるなど、英語教育に関する多様な分野で活躍。大の犬好きから、ホリスティックケア・カウンセラーなどペット関連の様々な資格を取得し、ペットライターとしても活動中。