【World Life】とは?
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ドアを開けると謎が解ける?

World Lifeな生活
この記事は約6分で読めます。

突然ですがみなさん!
ご自宅の「玄関のドア」を思い出してみていただけますか?

そのドアは、「外開き」でしょうか?
それとも「内開き」でしょうか?

外開きというのは、家の中から見た場合、外側に押して開くタイプのドアのこと。
反対に内開きは、家の内側に開くタイプのドアのことを言います。

みなさんのご自宅のドアは、おそらく「外開き」ではないでしょうか。

実は、日本のドアはほとんどが「外開き」なのです。
(「引き戸タイプ」は今回のメンバーからは外させていただきます。)

一方、アメリカの家のドアは、ほとんどが「内開き」です。

これには以下の理由があると考えられています。

1つ目は、やはり防犯。
自宅に不審な人が訪ねてきた場合、内開きであれば自分の全体重をかけてドアを押したり、前に家具などを置いてドアが開かないようにしたりすることができます。

2つ目もやっぱり防犯。
「外開き」だとドアの開閉時の「蝶番(ヒンジ)」の背中部分は外側に出てしまいます。
(画像参照)
内開きだとその蝶番の背中部分は家の中になるため、壊される心配がありません。
また、蝶番の背中部分が内側にくるため錆びにくい、という利点もあるようです。


3つ目は逃げやすくするため。
火災など何か起こった時に、外に出やすくするため。もしも障害物などが外側に倒れて来た場合、外開きでは中から逃げることができなくなってしまいます。

4つ目は、 “Welcome”の意識。
玄関は「お客様を迎え入れる場所」でもあります。
外開きだと、外にいる「お客様側」にドアが開いてしまうので、立ち位置次第ではお客様を一歩後ろに下げさせることになっていまいます。

しかし、内開きではその心配もありません。
そんなちょっとした「気遣い」もあるようです。

1,2は、さすがアメリカという感じもしますね。
4の「気遣い」も日本でもありそうだけど…。そう考えたあなたも素晴らしい!
でも、そこには決定的な「文化の違い」があったのです。

日本で「玄関」というと大きな目的は2つ。
「出入り口」と「靴を脱ぐ場所」です。

そうなんです!

日本では「靴を脱いで」家に入りますよね。

そこなんです!

もしも玄関ドアが内開きだと、靴が邪魔になってしまうんです。
玄関が広~いお宅は良いのですが、一般的なアパートやマンションだとそうもいきません。
日本の住宅事情と、靴を脱いで家に入る、という習慣から外開きが主流となったのだそう。

とはいえ、そんな日本でも内開きがメインの場所があります。

それは「公共の場所」など。

ホテルやオフィスなどの部屋のドアは内開きです。
これも廊下側に開いてしまうと、人とぶつかってしまったりするためと、
また何かの緊急時に部屋の外に出やすくするため。
外開きのドアの場合、もし外に障害物などがあったら…ドアを開けることが困難になります。
さらに緊急時にみんなが一斉に開けて部屋の外に出た場合、避難経路の妨げにもなりかねません。
なので、ホテルのドアは全て内開きになっているのです。

さらに公共のトイレの個室のドアも内開きです。

オフィスビルやショッピングモール、駅などのトイレの個室。
入って閉める時に、狭くて便器にあたりそうになったこと
ありませんか?

私はあります(笑)

「ちょ、ちょっとなんでこんなに狭いんだよ…。」って。

これも、ドアが外開きだと人とぶつかる可能性があります。
だから内開きなんですよね。


さて、全然話は変わるのですが、トイレつながりということで最後にトイレストーリーを。
(またトイレか!さてはCozyはトイレ好きだな?って思わないでくださいね。
嫌いではありませんが、好きというほどでもありません^^;)

公共のトイレというと、いつも思い出すことがあるのです。

ある日、日本から出張でアメリカへ行った時のこと。
私はロサンゼルスの自宅から仕事へ行っていたのですが、休日はよく近所の大きなショッピングモールへ買い物に行っていました。
そこのフードコートで、簡単に中華料理を食べていた時のこと。

急にトイレに行きたくなったのです。

ああ、トイレ・・・
幸い、私のいるテーブルの近くに “Restroom”と書いた扉が!
なんだか鉄製の重厚な扉でとにかく重い。
「よいしょっ!」と開けると、
これまた鉄製の非常階段のような扉が下に続いている。

「本当にトイレがあるのか・・・?」

でも匂いは、アメリカの公共用トイレによくある香り。
洗剤というか消毒薬というか、ワックスのような香りなのです。

カン、カン、カン・・・と音を立てながら下まで降りていきました。

そして、廊下を進んで行くとありました。
普通のトイレです。
掃除したばかりの感じで、まだタイルは濡れています。

すると「キーーー、バタン。」と、先程の鉄の扉が閉まる音がしました。
そして、「カン、カン、カン…」

誰かが来たのです。

そりゃあ、施設内のトイレですもの。人が来ても不思議ではありません。
でも、なぜかとても怖くなったのです。

早く用を足して出よう!

すると長髪のちょっと怖い感じの人が入って来て手を洗い始めたのです。
しかもずっと洗っている。

隣りで手を洗いたくない私は、「早く洗面台から離れてくれ!」と思いながら
そちらを見ると、

なんとその人、こちらを見ているのです。
それだけならいいのですが、なんとニヤニヤとこちらを笑って見ているのです。

“ああ、ヤヴァイ…これは怖い…。殺されるかも…。“

本当にそう思いました。

そしてその人が手洗いをやめ、男性用の便器に向かった瞬間、
私は、「テレポーテーション」…というくらいの速さで急いで洗面台まで移動しました。
その人は、 “Wow, Ninja!?”と思ったに違いありません。

そして速攻で手を洗った後、
「あからさまに走って出ていくのも神経を刺激して怒らせてしまうかも?」

と思った私は、冷静を装いながらも足は陸上競技の競歩のごとく廊下を突き進みトイレから脱出!

追いかけられるかも!という恐怖と戦いながら階段を駆け上がりました。

ハァハァハァと駆け上がり、あの重厚な鉄の扉を開け、フードコートに出たときの私の気持ち…。
みなさま、想像できますでしょうか?

「私は生きている!生きているって素晴らしい!」。

もう、

(*b)♪みんなみんな生きているんだ、友達なんだ♪(

そんな感じですよ。

いや、あの人は友達ではないけど。

こんな感じでアメリカのトイレの話となると、いつもこれを思い出すのです。
ああ、追いかけられなくて良かった。


それにしても、あの時ほど
「内開き」のドアを憎んだことはありません。

あの焦って逃げたい状況のときですよ。
そしてあの重さのドアです。
内開きだから、出るときは「引く」。
それだけ時間がかかる。

本当に「もう何なんだよ!」って思いましたが、
そんな怪しい場所を降りていく自分もダメです。
もっと警戒しましょう。

でもね、アメリカって例えショッピングモールでも、日本のようにたくさんトイレがあるわけではないんです。
本当に少ないの。

だから緊急時でしかたなかったのですよ…(言い訳)。
みなさんはくれぐれもお気をつけください。

あ…、結局またトイレの話(笑)
トイレCozyと言われてはいけませんので、話をドアに戻しましょう。

内開きと外開き、それぞれ理由があっておもしろいですね。
みなさんも、これからドアの開き方について、ちょっと気にしてみてはいかがでしょうか。

「ここでは何故内開きなのだろう?」
「なぜ外開きなのだろう?」

と考えてみるのも、何かおもしろい発見につながるかもしれませんよ。

自動ドアではないコンビニなどは、押しても引いても開く「両開き」のドアもあります。
それは、人の出入りの多いコンビニは、どちらからも都合よく開けることができるようになっているから、とも考えられます。

こんなふうに考えたり、調べたりするのも面白いかもしれません。

そんな私はいつもコンビニに入る時、ドアを「引いて」入ってしまいます。

「普通、押すだろ!」って友人に言われて気づいた私。

だって押した時に、ドアの向こうに人がいたら嫌じゃないですか。
迷惑だし…。

「いや、コンビニのドアは向こうも見えるからわかるじゃん!?」

はい。その通りです。

っていうかさ、

「両開きのドアくらい好きに開けさせてよ!」
「うちのドアを内開きにリフォームして、全集中・・・じゃないっ!全体重をかけてドアを閉めてお前を入れさせないからな!」

そんなことを思った2月の終わりでした。


(*b) 手のひらを太陽に /作詞・やなせたかし)

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