先日、ニューヨークのマンハッタン地下鉄内で、面白いイラストのマナーポスターを見つけましたので、ご紹介しますね。
まず、このバレエダンサーの様子が可笑しくて、思わず笑顔になってしまいます。
ニューヨークの地下鉄では、座席にしっかり横になって、ぐっすり眠り込んでいるホームレスもいます。混んでいる時に、ちょっと嫌ですよね。だからといって、そのホームレスさんがこのポスターを見て、そうか、それはマナー違反なのか、、、と納得してくれれば良いのですが(笑)。
If you don’t make the train, don’t make it wait.
これは、ニューヨークの地下鉄ではあるあるです。ニューヨークの地下鉄は日本と違って、時刻表通りにはまず来ないので、目の前に車輌を見れば、なんとかしてこれに乗りたい!と思うのは人情。
そして、目の前の地下鉄に乗ろうと、汗だくで走って来る人たちの為に、閉まろうとしている自動ドアを、全身全霊で開けてくれてる人もいたりします。
そういう時は、他の乗客に申し訳ない、と思うより、自分が乗れてよかった!と思うのは、人間性が劣っているのでしょうか。(笑) もう少し成長しなくては。
Let’s clear the air.
これは、地下鉄構内禁煙のこと。最近は、電子タバコというのが流行っているようで、たまに街で見かけますが、ニューヨークの街で普通のタバコを吸っている人を見ることはもうほとんど無いので、ずいぶん空気は綺麗になってる感じがします。
Pull the plug.
地下鉄の車輌内に、バッテリーを充電できるところがあるとは、知りませんでした。ほとんどの人が、知らないと思います。このポスターを見て、あ、できるんだ、と認識を新たにしたのは、私だけではないはず(笑)
地下鉄内で勝手に自分のエレクトリックバイクなどに充電するのは、とても危険なようですから、それだけは覚えておきましょう。まあ、危険の前にやっちゃダメですね。
Seats are for butts, not your bags.
これも、ニューヨークだとあるあるですね、立っている人がいても全然気にせず、自分の荷物をしっかり座席に置いている人たち。他人をお気にしないにも、ほどがあります。日本だとまず見ない状況ですが。
ニューヨークの地下鉄は、東京都内のラッシュほどすごくはありません。パンデミック後はリモートワークが盛んになったこともあるし、もともとフレキシブルタイムが盛んだったし、また地下鉄の範囲もそう広くはないので、東京ほどすごいぎゅうぎゅうになった列車を見る事は、ありません。
書いてある文章は、韻が踏んであって、
「座席は、お尻(butts / バッツ)のためにあり、あなたの荷物(bags / バッグス)のためではない」
みたいな感じ(笑)?
そして、最後に、ドアのところに貼ってあったこんなメッセージ。
「誰かの地下鉄話の主人公にならないように、気をつけてね。」
アハハ(笑)おあとがよろしいようで。
それではまた来週🎵
Kayo
平木かよ / Kayo Hiraki
ニューヨーク在住 2017年より、世界屈指の米国グラミー賞の投票権を持つ。同じく米国スタインウェイ・ピアノ公認アーティスト。現在、グリニッジ・ビレッジのジャズの老舗「Arturo’s」のハウス・ピアニストとして、週に5日、自己のトリオで演奏活動を続けて26年目。ニューヨーカーに、スイングの楽しさを届けている。ベースの巨匠、ロン・カーターとのトリオで、ブルーノート・NYへも出演。JALの国際線機内誌でも、海外で活躍する日本人として大きく取り上げられた。また、舞台「ヴィラ・グランデ青山」では山田優がジャズシンガーに扮するシーンでの、ミスティーのピアノ伴奏。カナダ・トロント・リールハート国際映画祭でブロンズメダルを受賞した映画「Birth Day」への挿入曲提供と共に、ピアニスト役で出演。フランス・パリ日本文化会館での館長招聘コンサートや、台湾にて、最大規模を誇る、台中ジャズフェスティバルへの出場など、世界を股にかけるスイング感あふれる彼女のピアノとボーカルには、定評がある。定期的に、くにたち音楽大学ジャズ専修で講義を持つ。