Hello everyone.
Noriです。
今月からテキストでお伝えしている日本人がすごい理由。
今回は、「日本は料理が美味しい」というお話。
これをなぜ取り上げるかというと、だいたい海外ってあんまり美味しいところがないんですね。もちろん、すごいお金を出したり、「ここは!」という有名なところはたまにあるんです。
本当に現地のセレブの人が行くようなところや、海外に住んでいる日本人が「やっと見つけた!」みたいなところはあります。でも、そういうのはあまりないんです。
ここで「いや、ありますよ、この店が!」という極論をする人、過度の一般化を好む人はいるでしょう。「アメリカだって美味しいところがあります」「ニュージーランドでも美味しいところがあります」などと言いますが、それはあるのは決まっていますけど、なかなかない、という話なんです。
それに対して、日本はどうでしょうか。どんな下町だろうと、ちょっと中堅の町に行くと、その辺の定食屋から、ちょっとおしゃれなお店、おしゃれじゃない大衆居酒屋まで、みんな美味しいんです。
日本で美味しくないのを探すのって難しくないですか?海外だと、美味しくない店を探すのは何にも苦労しないですね(笑)
とりあえずその辺の店にバッと入ると、大体美味しくないです。私は今までなんだかんだで100カ国近く世界を旅してきましたが、どこもそうなので間違いないです。本当に美味しい料理というのは日本にしかないと言ってもいいんじゃないかと思います。
日本に住んでいる皆さんは、その辺で外食して、美味しいのは当たり前だから気づかないんですけど、海外に住むと、本当に美味しい店を見つけるのは大変になります。
本当に、自分で作った方が全然美味しいんです。ですから、大体日本人が向こうに住むと、あんまり外食しなくなりますね。お母さんが作った方が美味しい。
そして、パーティー等で日本料理を出すと、ほんと大したものじゃないですよ、テリヤキチキンとか作って出すと、もうみんなびっくりするんです。
オーストラリアに住んでいた時も、向こうはバーベキューが好きなんですけど、ただ焼いて向こうのソースをつけて食べるだけだと、全然美味しくないんですよ。
それで私が照り焼きチキンを作りました。何のことはないんです。蜂蜜と醤油を混ぜて、それに生姜をちょっと擦って混ぜてソースを作り、それにつけて焼いただけなんですけど、うちでそれをバーベキューでやったら、みんなが「これどうやって作るの?」「こんな美味しいチキン食べたことない」って言って、みんながそのレシピを聞いていったんです。
私がオーストラリアに住みはじめた時、「ストリートパーティーをします。日本から来ました。オーストラリア人の友達を作りたいんです」って近所の人にバーっとチラシを配ったら、みんな来てくれました。
近所同士、オーストラリア人同士でもあまり話したことがなかったという人たちが、うちで話すようになって、うちのストリートだけすごく仲良くなったんですね。全体的にどこも仲良いんですけど、うちのストリートだけ特別に。
そして、その照り焼きチキンを食べさせたら、みんなそのレシピを持って帰って、いろんなところでその照り焼きチキンの匂いがするようになって(笑)
「またそこでもやってるな」と思って、翌日「昨日、照り焼きチキンやってただろう」って言ったら「そうそう、わかる?」みたいな。「もうノリから教わって、あれ本当に重宝してるわ」「うちの親戚もみんな大好きだよ」なんて言ってました。
まあなので、本当においしいものを食べる習慣がないというか、おいしいものを食べられるのは、本当のセレブとか、本当に政治家とか、王室の人たちぐらいじゃないですか。そういう人たちでもちゃんとおいしいものを食べているかどうか、ちょっとクエスチョンですが。
とにかく日本人は舌が肥えているし、どこに行っても、ちょっと街に出てもおいしいものを食べられるという国は世界にないですね。こんな国は素晴らしい国です。
というわけで、これを当たり前と思わないように気をつけてください。日本は本当に美味しいものを食べるのに事欠かない素晴らしい国です。
それでは、また次回お会いしましょう。
See you next time.
昭和37年8月5日、福岡市博多区生まれ。26歳で渡米。飛行学校に入るが英語ができないためアメリカ人の教官から「帰れ」と言われながらも、ノルウェー人の教官に救われ、3ヶ月で英語ペラペラになる。あまりに英語が話せるようになったので、1年後にはアメリカ人を教える飛行教官になる。その後、全日空の同時通訳を務め、武蔵野学院大学准教授、名古屋大学理学部外部講師や、海上自衛隊将官トップマネジメントセミナー講師等も務める。自身が主催した「本城式英会話スクール」の受講生は1万人を超える。生い立ちから、現在に至るまでの詳細、また著書、講演履歴等はこちらから