突然ですが,
私,Cozy…,現在,入院しております。
と,有名人でもない私が大々的に読者の方々に公表するようなことでもないのですが,ふと思っちゃったんです。
「入院する」って英語でなんていうかを。
普段の生活で使いそうで使わない,
でも,使わなさそうで使うこの言葉。
いざというときに出てこないとちょっと困りそう。
あなたは「入院する」という英語,わかりますか?
―入院するって英語でどう言うの?―
私,以前1度だけ入院したことがあるのですが,今回のように本格的に入院したことって初めてなんです。
前回は,もう10年くらい前でしょうか。
ある食べ物を口にしてしまい,アナフィラキシーで即日入院。
でもその時は1泊で帰宅できたんですよね。
なので,今回のようなちょっと長めの入院は初めて。
初体験でございます。
自由のきかない入院生活で唯一気分が良いのは眺め。
20階にあるこの部屋のベッド横の大きな窓からは,東京都心が一望できるようなパノラマビュー。
でも数日経ってくると,
「外へ出たい…」
「あ〜,以前住んでいたマンションが見える。」
「あの近くにあるラーメン屋さんの味噌ラーメン食べたいなぁ。」
となってきて,眺めなんてどうでもよくなるのです(笑)
あ〜,書いていて虚しくなってしまいました。
さて,そんな入院ですが,「入院する」って英語ではなんていうのでしょうか。
入院っていうくらいだから,
“hospital”
を使うって思いますよね。
正解!
“be admitted to the hospital”
“I was admitted to the hospital last week.”
(私は先月入院した。)
のように表現することができます。
“admit”の基本的な意味は,
「認める,承認する」。
“I admit that I forgot to do my homework.”
(私は宿題をするのを忘れたことを認めます。)
のように使います。
さらにもう一つの意味が,
「〜に入ることを許す,認める」。
“My boss admitted me to join the project.”
(私の上司は私をそのプロジェクトに入れることを認めた。)
のように使います。
この2つの意味は一見,「それぞれ覚えなきゃ!」と思いがちですよね。
でも見てください。
1.〜を認める,承認する
2.〜に入ることを許す,認める
「〜に入ること」というニュアンスが日本語で追加されただけで,基本的な意味は
「認める,承認する」
なんですよね。
と考えると,
“admit to the hospital”は,
「病院に入ることを認める」=「入院することを認める」
なんですよね。
これは病院側のセリフで,「自分が入院する」と言う場合は受動態にして,
“I am admitted to the hospital.”
(私は入院することを認められる=入院する)
のようになるんですね。
前述したように,辞書で “admit”を調べると,
1.〜を認める,承認する
2.〜に入ることを許す,認める
3.入院させる,収容する
のように,基本は「許す,認める」です。
「入院」も,
(病院に入ること)を許す,認める
なんですね。
辞書で,“admit”にはたくさんの意味があっても,それは日本語の表現が豊かだから。
基本は「許す,認める,承認する」。
だから,
“admit to the hospital”
で「入院を認める=入院させる」
それを “be動詞 + 過去分詞形 admitted ”を入れて受動態にすれば
“be admitted to the hospital”
(入院する)
“I was admitted to the hospital last week.”
(私は先週入院した。)
“I will be admitted to the hospital tomorrow.”
(私は明日入院する予定です。)
のように表現できるんですね。
こう考えたら,ちょっとだけ覚えやすくありませんか?
―でもやっぱり難しい―
“be admitted to the hospital” で「入院する」。
頭では理解できたとしても,使うときには
「入院する…って,なんか hospital の前になんか単語が付くんだったよなぁ。」
のようになる人もいるかも知れません。
私はなります!(笑)
そんな場合は,もう一つの表現があるんです。
ほら,「病院=hospital」という単語はすぐに出てくる人って多いと思うのです。
そこを使って,
“hospitalize”
という単語を覚えてしまいましょう!
「病院」“hospital” という名詞を動詞にするんです!
その意味は,
「入院させる」。
これを,先ほどと同じように “be動詞 +動詞(過去分詞)hospitalized”にすれば
「入院する」
という意味になります。
つまり,
“I was hospitalized last week.”
(私は先週,入院していました。)
“I will be hospitalized tomorrow.”
(私は明日入院する予定です。)
と表現できますよ。
“hospital” を変化させた“hospitalized”(ハスピタライズド)という単語,ぜひ覚えておきましょう。
―ちなみに―
入院していると,
「患者さん」
という言葉をよく耳にします。
「患者」という単語は, “patient”。
(ペイシェント)と読みます。
これ,名詞では「患者」ですが,形容詞になると
「忍耐強い」
という意味になります。
“patient”=「患者」は,
「忍耐強く病気を克服していく人」,という感じなのかもしれませんね。
さて,そんな「患者」ですが,私のような「入院患者」と,外から来る「外来患者」がありますよね。
それらの単語も一緒に覚えちゃいましょう!
超カンタンです!
「入院患者」は,病院の(中)にいるわけです。
ですので,
「中」を表す “in” を “patient” の前につけて
“inpatient”
となります。
ね,簡単でしょ?(^_-)-☆
じゃあ,「外来患者」はどうでしょう?
そう,その通りでございますよ!
「外」を表す “out”を “patient”の前に付けて,
“outpatient”
となります。
ほ〜ら,簡単だったでしょ?
ぜひ,一緒に覚えてくださいね。
あー,早く退院できますように,と,1人でもファンがいらっしゃったら祈っていただけると超よろこぶCozyでございます。
あ,先週の “alien”に関する曲名…,
おわかりになりましたか?
正解は,
STING の “Englishman in New York” でした。
それでは,みなさま!
くれぐれもお身体をお大事にしてくださいね。
また来週でございます〜♪
英語教材開発・制作者
米国留学から帰国後、幼児・児童英語教師を経て、中学・高校英語、受験英語、時事英語等多岐にわたる指導を行い英語教師経験を積む。また、ホテル勤務での実践英語経験を積んだり、カナダにて現地の子どもたちの英語教育にも携わりながら、CertTEYL(世界での児童英語講師認定コース)の認定を受ける。さらに、青山学院大学でTutoringの研究員としても活動。英語講師養成のeラーニングコースの日本での立ち上げメンバーとなる。「現場での経験を教材に活かしたい!」と、現在は英語教材開発会社にて日々教材開発に勤しむ。高校入試用のリスニングトレーニング教材(塾・学校向け)は累計10万部以上のベストセラーとなる。英語教材開発の傍ら、全国の英語教師への研修なども行う。また、土堂小学校(広島県尾道市)での英語指導や、初の民間校長として一躍時の人となった藤原校長(当時:杉並区立和田中学校)が手掛けた英語コースの指導に2年間携わるなど、英語教育に関する多様な分野で活躍。大の犬好きから、ホリスティックケア・カウンセラーなどペット関連の様々な資格を取得し、ペットライターとしても活動中。