Hello everyone.
Noriです!
テキストでお伝えしている、海外に住んで分かる「日本人がすごい理由」。
今回は「日本人の笑顔接客がすごい」ということです。
日本でね、前にコンビニですごい笑顔で接する、という話をしたと思いますが、それ以外にも、例えば旅館とか泊まってね、受付の人とか仲居さんとかいっぱいいますけども、みんな笑顔ですよね。
入るとき帰るときも、並んで頭下げてくれたりとかしますし、ホテルに行ってもね、ビジネスホテルレベルでも笑顔ですよ、日本は、笑顔接客。そして安い居酒屋でも、もちろんそうだし、本当にどこ行っても、ファーストフードなんかでもね、笑顔ですよね。
これね、本当すごいんですよ。
海外との比較
海外行くとね、やっぱりアッパークラスの人が行くようなとこ、高級レストランだったり、高級ホテルはみんな笑顔です。それでも笑顔じゃない人いますけど、だいたい笑顔ね。でも中以下行くとほとんどぶすっとしてますね。
ビジネスホテルとか、ファーストフードなんか典型ですね。向こうなんか、飛行機のCAさんとかでもぶすっとしてますから、もちろんそうじゃない人もいるんですけど、日本はいないですよね、CAさんでぶすっとしてる人ってね(笑)
この人客嫌いなのかなっていうぐらい、嫌そうに働いてる、笑顔もない、めんどくさそうな態度みたいのは、多分プロフェッショナルとして日本ではありえないことなんですけど、海外では普通にあります。
最初ね、慣れないうちはやっぱり人種差別というか、そういう部分があるのかなと。やっぱり有色人種に対してはこんな感じで、白人にはよくしてるのかなと思ったら、意外とそうでもないですね。
白人同士でもそういう人はぶすっとしてるし、ファーストフードなんかではとくに、そんなにニコニコやるっていうよりも、テキパキ早く、何注文するの? はい、じゃあこれ、札持ってそこ並んで、って、こんな感じなんですよ。
もう作業なんですね、彼らにとっては。給料も安いし、最低賃金に近い。向こうCAさんとかもすごい安いんですよ。ただ作業をやってるんで、そういうお客様を喜ばせようとか、そういうのはないわけですよ。
階級による扱いの差
なくていいし、求めてもないだろうし、乗ってる人もエコノミークラス、LCCとか乗って、そんなCAさんの優しい対応とかを期待してないですね、エコノミークラスではね。ビジネスでは多少ありますから、ちゃんとしてますけど、極端なんですよね。
そういうお金持ってる人と普通の人の扱いの差が、日本人からするとひどい。でも海外からすると当たり前。
ビジネスクラスなんかね、普通のエコノミーの下手したら5倍から、ひどい時には20倍くらいしますから、やっぱりそれなりの対応をしてもらわないとというのがあるんですが、逆に日本の航空会社のビジネスクラスは、欧米やその他アジアの国に比べるとちょっと雑かなと。
みんな経費で乗ってる人が多いんで、会社のサラリーマンが多いからね。自分で必死で稼いで余分に払って乗ってるっていうのがないから、クレームがないんじゃないかと思うんですけど、海外、特にアジア系のビジネスクラスは極端ですね。
飛行機降りたら迎えに来るバスもVIPっていうのになりますね、ビジネスクラス以上は。もしボーディングブリッジじゃない場合は。日本はもう全部一緒ですからね、バスね。
ですから、そういうのはちょっと話がそれましたが、それぐらい日本っていうのはね、みんなに優しいんです、みんなニコニコして。
江戸時代から続く笑顔の文化
江戸末期から明治維新、その辺りに外国人が日本にたくさんやってきて、みんな驚いたのは、そういう庶民がすごい笑顔だと。お店とか行ってもニコニコしてると。
別に外国人だからそういうニコニコしてるわけじゃなくて、すごい楽しそうで、よく作業するときは、みんな歌いながらやってたっていうのが残ってるんですよ。
それで、庶民なのにどんな田舎に行っても芸術というか、書道をやってたり、普通の家に床の間があって、そこにお花が飾ってあったりとかね、そういう芸術をたしなむのが庶民の隅々まで行き届いてて、ヨーロッパじゃこんなのないと。
ヨーロッパの庶民との違い
ヨーロッパはもう白人でも半分以下、下手したら8割ぐらいは労働者と農民なんか奴隷でしたから、ひどい扱いと暮らしだったんですよ。
ですからほとんどパンとか食べれない。じゃがいもばっかり食べてたんです、ヨーロッパはね。じゃがいものことをヨーロッパでは庶民のパンと言われてたっていうぐらい、ひどいですね。パンはもう貴族だけが食べる。
今残ってる皆さんがフランス旅行して何か食べたり飲んだり見に行ったりするのって、全部貴族のお話なんですよ。庶民のじゃないんです。今フランスの庶民が食べてるのは昔貴族が食べてたような毎日の食事ですね。
ですから日本のね、例えば普通の日本食って、普通に庶民が食べてたわけですよ。今普通に出てる日本食はね。白米が玄米だったっていう以外は。結構ちゃんと食べてました。味噌はあったし、漬物とか。
まあ今よりは肉が少なくて粗食でしょうけど、それでもそんな極端にね、例えば今のフランスみたいな、誰もパン食べれなくて芋ばっかり食ってたみたいな、芋とキャベツみたいなのがないわけですよ。
レミゼラブルって映画見れば分かりますよ。庶民がどれくらい貧乏で、ひどい生活してたかっていうね。
日本人の働き方の変遷
そんなんで、日本はね、笑顔がすごい。そしてとにかく楽しそうだと。日本人の中にはそれがあるんです。
こんなに朝から晩まで働いて、働き詰めで家に帰ったらくたびれてるってなくて、昔は江戸時代では、平均2時間労働。
明治維新が起こった後でも、海外の方が見に来て、いろんなところに文献に書かれてるんですが、なかなか仕事始まらないということでね。すぐ休憩するし、なかなか始まらない。まるでスペインとかイタリア人みたいな、すぐシエスタみたいな感じで昼寝して、雨降ったら行かない、祭りだったら行かない、ということで、とにかく仕事をしない理由を見つけるのが天才的だと書いてありましたね。いつから今みたいになっちゃったんでしょうね。
明治維新が起こった後、工場でいっぱい働いてもらわなきゃいけないので、義務教育化されて、そこで働け働けと。富国強兵になって、戦争に負けたら、今度は国を復興させなきゃいけない、高度経済成長ということで、また働け働け。子供は朝から晩まで勉強勉強。今度は就職したら働け働けと。
猛烈社員、なんて言葉が昔流行りましたけど、残業残業、サービス残業は当たり前ということでね。そして後、やっと結婚して子供できたと思ったら、今度は単身赴任であっち行けこっち行けということでね。それで家庭崩壊しますよね。ただ働いて金を納めるだけと。
あとは今度は子供に勉強勉強勉強と。少しでもいい偏差値の高い大学へってことになって。未だにこれやってるってのはすごいことですね。そんな時代が完全に終わっているのにね。
また話が逸れてしまいました(笑)
本来の日本人の姿
そんなんで、笑顔。本来は日本人ってニコニコしてあんまり働かないで、それなりに足るを知るっていうか、食べれてみんなが仲良く祭りやったり、お稽古ごとやったり、どんな田舎でもちょっとした木彫りで何か作ってみたいとかね。そういうのが普通にあったんですよ。
習い事だったら、寺子屋ってるのがあって無料で書くのから、書道から読み書き、何でも習って、お坊さんが教えてくれたり、貧しい人はお寺に泊まったりとかできたんです。お寺が民宿みたいな役割も果たしてね、旅人とかそこでちょっとすいませんって泊めてもらったりとかできたんですよね。
今みたいに、ただ葬式やるだけの坊主じゃなかったんです。あとは説法とかもあってね、そういうのをみんな聞きに行って、仏教の教えとか道徳を習うというようなことで、みんなニコニコして、とにかくよく笑うんだということを言われてます。
戦後の子どもたちの笑顔
あの酷い戦後、広島で疎開している子どもたちの動画が残っているんですよ。両親が亡くなって大変な思いをされたでしょうけど、その子どもたちが疎開している動画がYouTubeにありまして、フィルムで子どもたちを撮っているんですけど、ものすごいニコニコしてるんですよ。
多分ものすごい大変な貧しい、お腹をすかしたり、下手したら爆弾が落ちてきたり、見たりしてるでしょうから。しかし子どもたち、すっごい、こんな笑顔あるかな、っていうぐらいニコニコしてます、昔の子どもたちの映像ってね。
ですから、日本って豊かになったけど、笑顔は少し減ったかな、と思う部分もありますけど、海外に比べればまだまだ笑顔ですから、皆さん、この日本人の笑顔絶やさないようにしていきたいと思いますので、皆さんも今日も笑顔で楽しく生きていってください。
はい、今笑顔にして、ちょっと口角上げて、これ忘れないようにね。
それではまた次回。
See you next time.
昭和37年8月5日、福岡市博多区生まれ。26歳で渡米。飛行学校に入るが英語ができないためアメリカ人の教官から「帰れ」と言われながらも、ノルウェー人の教官に救われ、3ヶ月で英語ペラペラになる。あまりに英語が話せるようになったので、1年後にはアメリカ人を教える飛行教官になる。その後、全日空の同時通訳を務め、武蔵野学院大学准教授、名古屋大学理学部外部講師や、海上自衛隊将官トップマネジメントセミナー講師等も務める。自身が主催した「本城式英会話スクール」の受講生は1万人を超える。生い立ちから、現在に至るまでの詳細、また著書、講演履歴等はこちらから

