日本がGDPでドイツに抜かれ4位に転落。2050年にはインドに抜かれるだろう…とのニュースがありました。
ところが一昨日、IMFの発表ですが、円安がこのまま続けば、2050年ではなく来年2025年にインドに抜かれるだろうとの報道が……
あなたはどう感じますか?
私は驚く一方で(インドならありかも…)と思いました。理由は個人的。インド人の英語力のすごさを現地で実感したことがあるからです。
20代の終わりに私は総理府主催の「青年の船」に参加。
これは多国籍の若者の船旅。東南アジアからの留学生の母国、シンガポール~当時のビルマ~スリランカ~インドを一か月で巡りました。一班8人は班長・渉外・留学生プラス班員5名。それが全部で30班。全体は200人以上。(渉外としての私のお話は過去の記事を)
さてインドに寄港し、1,2時間の自由時間にボンベイ(今のムンバイ)をうろついた時のことです。すぐ目に入ったのが大きな映画館。看板には「ガンジー」の絵が。暗殺の場面の予告は日本でもお馴染みでした。
インドは昔も今も世界1の映画製作国。話のタネに位の軽い気落ちで薄暗い映画館に入りました。
今でもはっきり覚えているコトは2つ。
一つは、もう上映中のガンジーの映画に「字幕」がなかったこと。
英語だというのはわかりましたがw、例えばヒンズー語、あるいは英語の文字とか、とにかく字幕がいっさいなく、スクリーンが大きく見えたことをはっきり覚えています。
正直言うと私は今でも洋画のセリフなどを苦労なく理解できるわけではありません。洋画を見る時はいつも「あれ?今何て言った?」という感じの連続w
その時だって、初めて見る「ガンジー」の筋を当てずっぽうで追っていました。その時今でも覚えている2つ目のことが起きました。
ボンベイの観客がドッと波が起きるように湧いたんです。多分滑稽なセリフがあったのでしょう。私があれ?っと思っているうちに、またドッと2度目の波。私は相変わらず、半暗闇の中で、取り残されたような気分。
映画を見ているのは、一般のインド人達に違いありません。英語専攻の人々だけなんてありえません。
日本との差は歴然ではないですか?日本では、今も昔も英語を勉強する目標として「洋画が字幕なしで分かるようになりたい」と言う人が多いですよね。
「字幕なしの映画理解」など平均的なインド人は半世紀前から達成しているのかも。
世界市場に参入するのに、インド人は日本人に比べて、言語的なハードルが低いか、そもそもなさそう。口頭のcommunicationなら、英米人と一般の人が普通にできるのかも。
もし英語の重要性がこれからも変わらない(か増す)なら、インドは(またドイツも)圧倒的なアドバンテージ。
以上が、私がGDPでインドが日本を抜く予想に(なるほど)と感じたワケです。
GDPだけに限ったとしても、日本人はうかうかしていられないと感じるのは私だけでしょうか?
とりあえず、今後も英語を楽しく学び続けられれば良いです(ね?)
See you soon!
Jiro
<英語版>
知ってる内容を英語ルートで理解する。洋画で字幕を読んで英語を聞くように。
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私立学校に英語教師として勤務中、40代半ばに差し掛かったころ、荒れたクラスを立て直す策として、生徒に公言して英検1級に挑戦することを思い立つ。同様の挑戦を繰り返し、退職までに英検一級(検定連合会長賞)、TOEIC満点、国連英検SA級、フランス語一級、スペイン語一級(文科大臣賞)、ドイツ語一級、放送大学大学院修士号などの成果を得る。
アメリカで生徒への対応法を学ぶ為に研修(地銀の助成金)。最新の心理学に触れた。4都県での全発表、勤務校での教員への研修を英語で行う。現在も特別選抜クラスの授業を全て英語で行っている。「どうやって単語を覚えればいいですか?」という良くある質問に答える為、印欧祖語からの派生に基づく「生徒には見せたくない語源英単語集」を執筆中。完成間近。常日頃洋書の読破で様々な思考にふれているが、そうして得た発想の一つを生かして書いた論文がコロナ対策論文として最近入賞。賞品の牛肉に舌鼓をうっている。元英検面接委員