大谷選手の奥さんに昨今カメラが集中しているようです。持ち物、表情、仕草一つが報道されます。そう私が知っているのは自分だって映像を見たり記事を読んだりしているからです。偉そうなことは言えませんがw
(好奇心ってすごいな)と思ううちに、気になった二つのことをあなたにお話します。
まず一つ目は語源。「好奇心がある」はcuriousですが、これ語源が今でも不明。だからいつもの8000~9000年遡るDNA分析ができません。
Curiousの場合、分かっているのは2000年前位のラテン語まで。
英語のcuriousが遡れる限りのラテン語はcurare「クーラーレ」。発音・綴りも英語に少し似ていますね。
そしてラテン語curareの意味はというと「世話・心配・注意・配慮をする、関心を持つ」。これ後で触れますが、英語のcare「ケア」の意味と同じなんですね。
この2つの英単語 curiousとcareの意味とか、あなたならきっと大丈夫。
まずcurious。これは「好奇心がある」と「好奇心をそそる、奇妙な」という二つの意味。
a curious sight (奇妙な光景)
なので後者。
a child curious about everything
(何にでも興味を持つ子供)なので前者
次にcareは「注意、世話、心配、配慮する、関心を持つ」。これがcurareの意味と同じ。
「関心を持つ」とか「気にする」はよく疑問文や否定文で使われます。
What do you care about what others think.なら
「他の人の考えることなんかどうでもいいよ」(天才物理学者Fineman の本の題名)
形容詞なら careful 注意深い.
まとめると英語の「好奇心」は「心配・注意・配慮・配慮」といった(今は英語のcareの)ラテン語の意味から出てきたようです。
さて人の好奇心に関し、気になった二つ目、というか思い出したのは昔聴いたスタンピード(家畜の暴走)という名のラジオドラマ。こんな筋でした。
ある実験施設に、極秘で遺伝子操作された巨大な牛達の取材に訪れたTVクルー。中継中に狂牛の大群に取り囲まれ逃げられなくなる。自衛隊の砲撃で、牛達がたけり狂い、到頭最後にクルーが牛の暴走で犠牲になる(瞬間まで中継が行われる)というもの。
当時、ラジオドラマを聞いた時、人間の好奇心がテーマのように感じられたんです。取材クルーも、暴走する牛も両方とも人間の好奇心のよう。(牛の暴走中に取材クルーが命を落とすって、好奇心の暴走は、自らに危険アリ?)と感じ強い印象。長く記憶に留まってたんですね。
さて英語では好奇心の語源が「注意、心配、配慮・関心」と繋がるのはまるで注意信号みたい。注意・配慮が欠けると人を傷つける…好奇心のコントロールもとても大切と読みとれるのかも。
ただ英語への好奇心が過熱・暴走して、あなたを振り回す…はちょっと考えにくいですよねw。
今まで通り楽しく学んで英語への好奇心を満たすのはNo Problem かも!
See you next time!
Jiro
<英語版>
知ってる内容を英語ルートで理解する。洋画で字幕を読んで英語を
↓ ↓ ↓
英語版はこちらから☆
追記:ラジオドラマ FMシアター「スタンピード・暴走」音声のみ があった!
https://www.nicovideo.jp/watch/sm25715040
追記:DNA分析できない(=最終的語源が不明)単語は意外に沢山あります。例えば有名なのではDog。こんな普通の単語が分からないんですね。
私立学校に英語教師として勤務中、40代半ばに差し掛かったころ、荒れたクラスを立て直す策として、生徒に公言して英検1級に挑戦することを思い立つ。同様の挑戦を繰り返し、退職までに英検一級(検定連合会長賞)、TOEIC満点、国連英検SA級、フランス語一級、スペイン語一級(文科大臣賞)、ドイツ語一級、放送大学大学院修士号などの成果を得る。
アメリカで生徒への対応法を学ぶ為に研修(地銀の助成金)。最新の心理学に触れた。4都県での全発表、勤務校での教員への研修を英語で行う。現在も特別選抜クラスの授業を全て英語で行っている。「どうやって単語を覚えればいいですか?」という良くある質問に答える為、印欧祖語からの派生に基づく「生徒には見せたくない語源英単語集」を執筆中。完成間近。常日頃洋書の読破で様々な思考にふれているが、そうして得た発想の一つを生かして書いた論文がコロナ対策論文として最近入賞。賞品の牛肉に舌鼓をうっている。元英検面接委員