日本に在住する外国人との笑い話は、本当に山ほどあります。
良くある話だと思うのですが、日本人の親切に甘えてくる外国人の話、面白いですね。
Swatchの経験は、お気に入りの帽子を外国人の友人に褒められたことがありました。
「俺にも、かぶらせてくれ」と頼まれ、気軽に手渡し彼が帽子をかぶったので、
“That goes with you!”
(似合うじゃん)
と、お世辞を言ったのです。
そうしたらその外国人は、
“Oh, thank you so much!”
といって帽子をかぶったまま行ってしまったのでした。涙
“Gone with the cap!”
(帽子と共に去りぬ!)
でした。
<似合うって、そんな単純な言い方で通じるの!?.>
アメリカ人の友人に言ったら、そんなことにはならなかったと思いますが、英語は自分がそう思ったら勝ち、そう言ったら勝ちというところもあります。
まあ、細かいことにはあまり気にしないというか、その中で、自分の言いたいことを説明するには、かなり気を使います。というよりも、相手の言っていることにどうやって反応するかが大切です。そこのところ、日本人は不得意なところもあります。
そんなかんだで、“That goes with you!”(似合っているよね)は、割合トラウマ的になっていて、「似合ってるね」と、なかなか英語でいえない日々が続いておりました。
アメリカ人の友人にその話をした時、大笑いされて、「そうそう、そういう調子のよい男は、アメリカでもいるよ」と、自分の都合の良い解釈をして、人のモノを自分のモノにするそうだ。
まあ、一般的に誤解する人はいないだろうけど,”That goes with you!”の代わりに、誤解されないようにする表現を聞いてみた。
“You look good!”
だな。
「え?そんな単純な言い方で通じるの」とびっくり。
“You look good!”で、「似合ってるね」。なるほど、それでいいんだと納得。
さらに、着ているものが似合っていることを特定したい場合には、決まり(文法)があって、
着ているものを付け足す場合には、inを使うのだとか。
シャツが似合っているという場合には、You look good の後に、in the shirt(そのシャツが)をつける。
“You look good in the shirt”
と表現するといいらしい。
あなたが(人が)シャツの中に入っているという感覚らしい。なるほど~。
<シャツが似合っているとダイレクトに言う場合は>
それでは、「そのシャツが似合っている」とダイレクトに言う場合には、どういうのだろうか。
これも形が決まっていて、シャツを主語にすると次のような文になる。
“The shirt looks good”(シャツが似合っている) + on you(あなたに)という形になる。
つまり、あなたが着ている(on)ということらしい。
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チョット話はそれるが、“on”には、「密着している、引っ付いている」という意味がある。“on the table”は、「テーブルに密着している」、わかりやすく言えば、「テーブルの上に」ということになる。
“on the wall”と言えば、「壁に密着している」、つまり、「壁にかかっている」ということになる。“The clock is on the wall”は、「時計が壁にかかっている」である。
さらに、「天井にハエがいる」は、“a fly is on the ceil”天井にハエが引っ付いているという言い方をする。天井の上、つまり屋根裏にハエがいる訳ではない。
on youは、あなたに衣類が引っ付いているということがわかっていただければ、英語の表現法の感覚が分かるというものです。
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本題に戻ると、シャツが主役になると、単にgoodだけでは、面白くありません。ちょっと表現に色を付けてみたくなります。
少しバージョンアップするならば、“nice”がおすすめです。「感じの良い、素晴らしい、素敵な、可愛い」といった意味があるので、どういう状況でもあい、相手に好印象を与える言葉です。
その他には、
素晴らしい:great、amazing、awesome、perfect
カッコイイ:cool
かわいい:cute
上品:chic
などがあります。
The shirt looks nice on you!
(そのシャツすごく似合っていますね)
良い表現です。
<そのシャツピッタリですね>
「ピッタリです」という日本語、厄介です。良く似合っているという意味もありますが、サイズがピッタリという意味もありますね。
そんな時に英語では、どういうでしょうか。
英語では、サイズがピッタリ合うことをfit(フィットする)と言います。
“The shirt fits you”
(シャツのサイズがぴったりですね)
となります。
英語の動詞は、このようにいろいろなことを的確に表現できる言葉でもあります。
試着などで、服のサイズがピッタリの場合には、店員に次のように伝えると店員が自分のサービスに満足してくれたと思い、会話がはずみます。
“The shirt fits me very well, thank you”
(シャツのサイズがぴったりです。ありがとう)
サイズが合わない場合は、
”The shirt doesn’t fit me”
(シャツのサイズが合いません)
です。
外国では、日本人の言うサイズのピッタリ感とは、少しづれたところがあります。
店員の主張を押しつけてくる場合もありますし、店に他のサイズの在庫がない場合は、押し売りに近い状態で買わされてしまうこともあります。
海外で、自分の感想を、ぼそぼそ言うのであれば、それは店員にとっては、独り言だと思ってください。店員にサービスを要求する場合には、しっかりと自分の要求を伝えなければなりません。
“Do you have this in large size?”
(大き目のサイズを出してください)
と言わなければ店員は動いてくれません。
日本人のように、試着をして、サイズが大きいとか小さいとか状況や感想を言っただけでは、それを交換するとか、違うサイズをもってくるとかを、店員に言わなければ、ことは始まらないのです。
<自分の着ているものが全体的にマッチしているか?>
自分の着ているそれぞれのアイテムに対して、それぞれがマッチしているかについても、似合っているという表現をします。
自分の履いているジーンズにシャツが似合っているか、ということを聞きたい場合には、“match”を使います。
日本語でも「マッチング」とカタカナ英語で使われています。
英語では、動詞として使うと便利ですね。
“That shirt matches your jeans”
(そのシャツは、ジーンズによく合っていますね)
と言えます。
ただ、
“Your shirt and jeans don’t match”
(シャツとジーンズがあっていませんね)
は、頭の中では、文章として存在しますが、ファッションは十人十色、昔々の感覚で若者のファッションを批評すると大変なことになりますので、この表現は使わない方が無難かもです。
Swatchの仕事にしている大学生の就職カウンセリングは、マッチングという言葉をつかいます。
学生と企業の相性が良いかという意味の用語として使っています。
そのほかに、人と人とのマッチングもありますね。
つまり、「あの二人は、とてもお似合いだ」という時には、次のような表現をします。
“You guys are a perfect match”
「最高にお似合いのカップルだ」
です。
“Guy”は、男女ともに親しい人を表す言葉です。
あなたもいろいろな表現で、相手に「似合っているね」と話しかけてください。
外国人は、服装に無頓着なわりに、ほめられるとすごく喜びます。
それで、コミュニケーションは、ばっちりです!
執筆家・英語教育・生涯教育実践者
大学から防衛庁・自衛隊に入隊。10年間のサバイバル訓練から人間の生について考え、平和的な生き方を模索し離職を決断する。時を同じくして米国国費留学候補者に選考され、留学を決意。米国陸軍大学機関留学後、平和を構築するのは、戦いを挑むことではなく、平和を希求することから始まると考えなおす。多くの人との交流から、「学習することによって人は成長し、新たなことにチャレンジする機会を与えられること」を実感する。
「人生に失敗はなく、すべてのことには意味があり導かれていく」を信念として、執筆活動を継続している。防衛省関連紙の英会話連載は、1994年1月から掲載を開始し、タモリのトリビアの泉に取り上げられ話題となる。月刊誌には英会話及び米軍情報を掲載し、今年で35年になる。学びによる成長を信念として、生涯学習を実践し、在隊中に放送大学大学院入学し、「防衛省・自衛隊の援護支援態勢についてー米・英・独・仏・韓国陸軍との比較―」で修士号を取得、優秀論文として認められ、それが縁で定年退官後、大規模大学本部キャリアセンターに再就職する。
修士論文で提案した教育の多様化と個人の尊重との考えから、選抜された学生に対してのキャリア教育、アカデミック・アドバイジングを通じて、キャリアセンターに新機軸の支援態勢を作り上げ、国家公務員総合職・地方上級職、公立学校教員合格率を引き上げ高く評価される。特に学生の個性を尊重した親身のアドバイスには、学部からの要求が高く、就職セミナーの講師、英語指導力を活かした公務員志望者TOEIC セミナーなどの講師を務めるなど、大学職員の域にとどまらぬ行動力と企画力で学生支援と教員と職員の協働に新たな方向性をしめした。
生涯教育の実践者として、2020年3月まで東京大学大学院教育研究科大学経営・政策コース博士課程後期に通学し、最年長学生として就学した。博士論文「米軍大学における高等教育制度について」(仮題)を鋭意執筆中である。
ワインをこよなく愛し、コレクターでもある。無農薬・有機栽培・天日干し玄米を中心に、アワ、ヒエ、キビ、黒米、ハト麦、そばを配合した玄米食を中心にした健康管理により、痛風及び高脂質血症を克服し、さらに米軍式のフィットネストレーニング(米陸軍のフィットネストレーナの有資格者)で筋力と体形を維持している。趣味はクラッシック音楽及びバレエ鑑賞。
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