一人70個…この数字は早稲田大学の大河内教授によれば、日本人が毎日平均吸い込んでいる微小なプラスチック粒子。新宿での雨水検査からの推計だそうです。一年だと365倍して、約2万6000個。米国の新しい研究ではその十倍以上の20万個以上らしい。
あなたはプラスックの海洋汚染については聞いたことがあるかも。でも大気のことまでは知らなかったのでは。私もです。微小なプラスチックが大気を循環…まだ知られていない情報をと思って書き出しました。
ただ身近な物だけ語源に目が向くのは私の癖。調べ出すと意外さについ熱中に…病気かもw
プラスチック(plastic)の太古の形である単語DNAはPELE(ペレ/平らな)。プラスチックの変形力を<平らにできる>と表したのでしょうか。綴りも柔軟に変化w。
今回はプラ繋がりでplace(場所),plate(浅めの皿),explain(説明する)などを見てみましょう^^
<pl…が共通だったワケ>
PELE(ペレ/平ら) ➡(平らで広い)➡place(プレイス/空間・場所)
PELEが少し変わってplaceです。Placeって私は3次元的に立体っぽく思ってましたが、あなたはどうでしたか?語源的には「平らな」場所だったんですね。
PELE(平ら) ➡(平らで広い)place(空間・場所)
PELE(ペレ/平ら) ➡(平らな)➡plate(プレイトゥ/浅い皿)
お皿を大別すると浅いのと深いのとが。その浅い方がplate。これも平らのPELEからの変形。ちなみに 深皿はdish。dishの料理を各自のplateに取る感じですよね。
PELE(平ら) ➡(平らな)plate(浅い皿)
PELE(ペレ/平ら) ➡(平易にする) ➡explain(エクスプレイン/説明する)
少し細かくなりますが、explainのplain(プレイン)は「平ら・簡単」の意味の形容詞でDNAのPELE。exは「外へ」と言う意味の別のDNA です。
だからex+plainは「外へ平らにする」みたいな意味。紙の皺を手で延ばして広げるように「説明」を捉えているようです。凸凹をなくして、すっきり見通せるようにする感じかも。
explain(説明する)= ex(外へ)+plain(平ら・簡単←PELE平ら)
今回place, plate, explain等が何だか似ていたワケが、単語DNAで一気に分かりました。単語DNAってスゴイと思うの私だけ?
<英語で一石二鳥?>
さて冒頭の大河内教授は大気中の微細なプラスチックを3年前世界で初めて捕まえた方。実は教授の研究の発端は、ある若いオランダ人のTEDトークだったそうです。
当時高校生のBoyan Slat君のTEDはYoutubeで今再生通算300万回。「石器時代・鉄器時代、今はプラスチック時代」と熱く語る彼の英語は聞き取り易くストレート。
またHPで彼が英語で公開している活動は、素人目にも近未来的で何だかワクワク。彼の熱意がプラ汚染に世界中の関心を呼び続けていそうなのも、何だか頷ける感じ。
またSlat君についてさっと知るだけでも言えそうなのは、プラごみでも鍵は英語だということ。情報を取るのも広げるのも英語が要のような気がします。
そして英語でもアンテナ張って、今考えてみるのが肝心なのは、一人一人自分流の環境ケア。でもこれって英語好きには英語が道具になる分、楽しいはず。
あなたも英語で楽しく情報を得て、生活スタイルの修正につながっていくと良いですね。
See you soon!
Jiro
追伸
〇 Boyan SlatのTED Talk(日本語字幕付で約10分)
https://www.youtube.com/watch?v=ROW9F-c0kIQ
〇Boyan Slatの現在のNPO活動
https://theoceancleanup.com/updates/
〇大河内教授の早稲田大学での模擬授業。(日本語で高校生レベル約30分)
https://youtu.be/GhJoEvZzXts
〇『地球からの挑戦状 ビイの大冒険』
(大河内教授監修マイクロプラスチック漫画。小中レベル)
www.amazon.co.jp/dp/483873199X
私立学校に英語教師として勤務中、40代半ばに差し掛かったころ、荒れたクラスを立て直す策として、生徒に公言して英検1級に挑戦することを思い立つ。同様の挑戦を繰り返し、退職までに英検一級(検定連合会長賞)、TOEIC満点、国連英検SA級、フランス語一級、スペイン語一級(文科大臣賞)、ドイツ語一級、放送大学大学院修士号などの成果を得る。
アメリカで生徒への対応法を学ぶ為に研修(地銀の助成金)。最新の心理学に触れた。4都県での全発表、勤務校での教員への研修を英語で行う。現在も特別選抜クラスの授業を全て英語で行っている。「どうやって単語を覚えればいいですか?」という良くある質問に答える為、印欧祖語からの派生に基づく「生徒には見せたくない語源英単語集」を執筆中。完成間近。常日頃洋書の読破で様々な思考にふれているが、そうして得た発想の一つを生かして書いた論文がコロナ対策論文として最近入賞。賞品の牛肉に舌鼓をうっている。元英検面接委員