Hi! 火曜のJiroです。
突然ですが、自分達とは「真逆の世界」があったとしたら、どうでしょうか。
事実、この地球上に「過去/未来」の感じ方が私達と真逆の人々が、何百万人規模で存在しているのは確かなようなんです。
それ私
「A Myriad of Tongues : How Languages Reveal Differences in How We Think 」
という洋書で知りました。
Caleb Everett / ケイレブ・エヴェレット という言語学者が世界中の様々な言語の分析に基づて書いた本です。
(邦題『無数の言語、無数の世界』)
「過去/未来」の感じ方が逆、とはどういうことか。
私たちはなぜ未来を「前」と感じるのか
(以下しばらく著者の口調で行きます)
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…まず確かめておきたい。
あなたにとって、過去と未来は体の前後どちらにあるだろう?
前か、それとも後ろ?
多分ほとんどの人が特に意識せず、こう感じているはずだ
【未来は前、過去は後ろ】
にあると。
英語でも【未来は前、過去は後ろ】である。
例えば
The best days of your life are ahead of you.
(人生最良の日々は前方=未来にある)
That’s behind you.
(それは後ろ=過去のことだ)
これらは英語の日常的な表現だ。
体も語る「前=未来」
この感覚は言葉だけでなく、体にも表れる。
英語話者に未来の話をさせると体が少し前傾し、過去の話なら後傾した…という実験結果がある…
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私Jiroも「未来は前、過去は後ろ」が当然だと思ってました。英語ならtake for grantedですよねw
ところがこの本の続きが驚くべき。
逆転する世界との出会い
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南米アンデス地方のAymara族の言語では、未来は後ろにあり、過去は前にある。
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私Jiroは最初ワケが分かりませんでした。後ろが未来、前が過去なんてあり得ない!と本を放り出しかけました。ところが続きが、あまりに明快で驚いたんです。
見える過去、見えない未来
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その理由は明快である。
過去は経験済みの「見える・知ってるコト」。
一方、未来はまだ起きていない不確定で不透明な「見えず、分からないコト。
従ってこうなる。
過去=見える=前にある
未来=見えない=後ろにある
この発想は一部の言語に限らない。チベットからマラヤ半島にかけての地域の約400以上の言語群の中にも、同様の時間感覚を持つ言語が幾つも存在する。
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不安の正体は「見ようとするから」
だんだん後ろが未来、前が過去もアリかという気になるにつれ、翻って私はこれまでの自分の姿を見直さずにはいられませんでした。
(私達は、霧の中にいるにもかかわらず、無理に前方の未来ばかり見通そうとしてる。
その結果、不安になり焦ってしまうのではないか?
でも「未来は後ろにあり、見えないのが当たり前」と考えてみたらどうか?不安や焦りが減らないだろうか..)
そう思いだし、随分久しぶりにフッと楽になる気がしたんです。
後ろ向き登山の知恵
私は時々山登りをするのですが、昔聞いた話に従い、疲れると、暫くあえて後ろ向きに坂道を(注意してそろそろ)登ることがあります。
すると不思議なことに、数十歩位でも回復感があります。違う筋肉を使うからでしょうか、気分が変わるからかもしれませんね。
人生も同じかも。
視点を変えると、世界は軽くなる
山道を登り続けるときに、時には後ろ向きになるように、人生でも未来は見えないと割り切って回れ右をし、眼前にはっきり見える確かな過去を、ゆっくり見直す…そんな視点の転換を してみたらどうでしょうか。
不安感や焦りが減るかもしれません。
ポジティブ思考は良いでしょうが、前向きすぎるのも言わば視野狭窄かも。
見えない未来を無理に見ようとするからこそ不安になるんですよね。
今回は洋書 A Myriad of Tongues から「逆の時間の見方」という新しい視点を得ました。
英語を学んで新しい視点を知るのは比べようのないくらい強烈です。
時には一瞬で世界の見え方が変わり、目がくらむ…と言いたくなるほど。
あなたにもぜひいつか、そうした感覚を味わってもらえるといいですね。
私立学校に英語教師として勤務中、40代半ばに差し掛かったころ、荒れたクラスを立て直す策として、生徒に公言して英検1級に挑戦することを思い立つ。同様の挑戦を繰り返し、退職までに英検一級(検定連合会長賞)、TOEIC満点、国連英検SA級、フランス語一級、スペイン語一級(文科大臣賞)、ドイツ語一級、放送大学大学院修士号などの成果を得る。
アメリカで生徒への対応法を学ぶ為に研修(地銀の助成金)。最新の心理学に触れた。4都県での全発表、勤務校での教員への研修を英語で行う。現在も特別選抜クラスの授業を全て英語で行っている。「どうやって単語を覚えればいいですか?」という良くある質問に答える為、印欧祖語からの派生に基づく「生徒には見せたくない語源英単語集」を執筆中。完成間近。常日頃洋書の読破で様々な思考にふれているが、そうして得た発想の一つを生かして書いた論文がコロナ対策論文として最近入賞。賞品の牛肉に舌鼓をうっている。元英検面接委員








