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温かい便座とトイレ「運」

World Lifeな生活
この記事は約7分で読めます。

先日、World Lifeスタッフと、これからの記事について打ち合わせをしていたところ、

「トイレの話は盛り上がるよね」という話になりました。

私が一番最初に書いたのもトイレの話。
そう、「バスルームを閉めるな!」でした。

一般家庭のトイレのドアを閉めない、というのは
「誰も使っていませんよ」という合図の意味。
使用中は閉めて、終わったら開けておく。
とてもわかりやすいですね。

もう一つ、日本とは違うことがあります。

それは、便座。
冷たいんです。

日本で普及している温水洗浄機能付き便座は基本的に温かいですよね。
もちろん、日本でも従来式のものはあります。
しかし、現在日本国内での温水洗浄機能付き便座の普及率はなんと*80%以上だそう。

すっかり温かい便座に慣れてしまっている私は、たまに従来のものに遭遇してしまうと、
気付かずに

「ヒャッ!」

と声を出してしまうことがあります。
でもそれは年に1回あるかないか。

それくらい普及しています。
温水洗浄機能付きではない場合も、よく「便座カバー」を使ったりします。
100均のお店などでも、すぐに手に入ります。

でもアメリカは違うのです。

便座が冷たいのはもちろん、便座カバーなんかもない。
いや、warm soft washable toilet seatなど、通販などであるにはあるのですが、一般的ではありません。
だから便座は製造時の「生まれたままの姿」の家がほとんどなのです。

その理由の一つは、アメリカではほとんどの家はセントラルヒーティングだから。

日本の一般家庭の多くは、ファンヒーターやエアコンなど各部屋に設置された暖房器具を使って部屋を暖めますよね。

だから、トイレ自体には暖房がない場合が多く、
通販番組などでもトイレに置ける人感センサー付きヒーターなども売られるほど。

でもアメリカでは家全体が暖かいのです。
もちろんトイレも。
どんなに寒い地域でも家の中は暖かいため、「便座を温める必要がない」と言うのです。

そうは言っても、やっぱり一瞬は「冷たっ!」って感じると思うじゃないですか。
それを聞いてみると、

「え?ちょっとだけでしょ?」とのこと。

その「ちょっとだけ」が嫌な私。
なんて心が狭いのでしょう…。
なんて器が小さいのでしょう…。
それに比べて、やはりアメリカの人たちは、そんな小さなことには動じないのです。

でももう一つの意見が!

「温かいのって人が座ってたみたいな感じで気持ち悪い。」

おおなるほど!それもわかる気がします。

でも私はそんなこと気にしない。
むしろ「あたたか~~~~い!」って思っちゃう。

あ、やっぱり心とか器とかの問題じゃなくて、
気にするところが違うだけなのね。(←ちょっと安心)

ということで便座は冷たいのです。

でもそんな温水洗浄機能付き便座ですが、このコロナ禍の影響でアメリカのトイレ事情も変わりつつあるといいます。

それは、「パニック・バイ」。
外出禁止令が出された海外の都市も多く、その前に!と、多くの人々による買い占めが起こったのです。

「外に出られないのだから、トイレットペーパーがなくなったら大変!」

そんな理由から、皆が「我先に!」とトイレットペーパーを求めたのです。
そのため、街からトイレットペーパーが消えた都市もあったとか。

日本でも理由は違えど、トイレットペーパーが消えた時期がありましたよね。

東日本大震災のときといい、新型コロナ禍といい、
なぜ日本ではトイレットペーパーがなくなるのか?と不思議に思っていましたが、
アメリカでもそのようなことがあったのですね。

日本では「マスクの原料となる紙が不足する」とのデマからマスクの買い占め、そして
紙製品であるトイレットペーパーやティッシュの買い占めが起こりました。(不織布ってプラスチックの一種なんですけどね。)

これは、今回の新型コロナも、1971年(一次)、1973年(二次)のオイルショックの時と
同じ現象、つまりデマを信じた人たちが必要以上に買いだめすることによる品不足を生み出しました。
でもアメリカの場合は「 “外に出られなくなるから”消耗品は確保しておかなきゃ。」という考え。

いずれもある意味自分勝手な行動ではありますが、買いだめ、買い占めという考えの出発点が異なります。

話を戻して…
アメリカでは、そんなトイレットペーパーがなくなった地域をはじめ、
「それならば!」と、トイレットペーパーがなくても大丈夫な温水洗浄機能付き便座にしようという動きもじわじわと広がっているそうです。

温水洗浄機能付き便座を使っても、トイレットペーパーは使うんじゃないの?と思うのですが、それは置いておいて…。

とはいえ、アメリカ全土に広がるにはかなりの時間がかかると思います。

日本でも80%を超えたとは言え、最初の発売からここまでくるのに40年の歳月がかかっています。

ましてや、「必要性を感じられない」という考えの多いアメリカの人々の場合、さらに時間を要するのではないかと思います。

でもね、冬の寒い時期はこのあったか~い便座がいいですよね。

そんな温水洗浄機能付き便座。

いかにも「日本発祥」という顔をしていますが、実は違うというのをご存知でしたか。

実は…意外にもアメリカだったのです。

「アメリカン・ビデ社」という会社が、医療用に開発した温水洗浄機能の付いた便座を、1964年12月にTOTOが輸入し、「ウォッシュエアシート」という名称で販売したのだそう。
当時は、医療用便座として、痔でなかなか紙で拭けない人用に病院など、ごく限られた場所に設置されたのです。

しかし、温水の調節や座り心地等、まだまだ改善すべき点が多く、1969年11月にTOTOが暖房機能をつけた国産のウォッシュエアシートを販売したのだそう。

これが初の日本製だと思ったでしょ?
No, no, no. 違うんですよ。
日本で初めての国産温水洗浄機能付き便座を開発・販売したのは、なんとLIXIL(リクシル)。

1967年にサニタリイナ61として、国産初のシャワートイレとして温水洗浄機能と乾燥機能を備えた便座を発売していたのです。
そして1980年、TOTOが「ウォシュレット」を発売し、この名称が代表格のようになっていきます。でも、初はウォッシュエアシートであり、国産初はサニタリイナ61なんです!

シャワートイレってそんな昔からあったのですね。

現在は、日本の便座として有名な温水洗浄機能付き便座も、実はアメリカが発祥。

いやあ、歴史って面白いですね。
そして、「日本発祥でしょ。」という自分たちの思い込みもおもしろいです。

そこを新たに知るという喜び。
楽しくて仕方がありません。

これであなたもトイレ博士。いや、便座博士。

便座博士としては、もう一つ知っておきましょう(笑)

それは…
驚くことにアメリカの公衆トイレには、便座自体がないところもあるんです。
なぜかわかりませんが、便座もない、仕切りもないようなトイレもあります。
実際、自宅の近所にあった大きな公園のトイレがそうでした。

2つ仲良く並んだ便器。仕切りもなければ、蓋もない。
いや、蓋どころか便座もない。

「どうしろっつぅーの!」

まあ、またがるんでしょうね。
人が来るかもしれない。って思いますよね。
だからやっぱりできませんよね…。小心者の私。
だって、未だに日本国内でも公衆トイレというのが苦手なのですから。

あ、アメリカの経験がトラウマになったから?(←ちがうか?)

そして後日、さらに驚くことが!
私が行っていた学校のトイレは、ある時突然、個室のドアがなくなりました(笑)
理由はおそらく防犯のため。

ある日、手を洗っていると、何やら背後から気配が!
洗面台の前にある鏡に目をやると…

なんということでしょう。

個室でふんばっている人が、鏡越しに

“Hi!”と手を小さく振っていました。


こんな感じのトイレだったのですが、個室のドアがないのです。
ドアがないからこそできるコミュニケーションです。

って、どんなコミュニケーションよ!?

あまり気にしないのでしょうか。
だって、よく個室同士で話をしたりしている人もいるんですよね。

連れ運(ツレウン)ってやつです。(失礼…)

まあ、学校のトイレには便座はしっかりとありましたが、やはり使う気にはなれず、
どうしても使いたい時は、他のトイレに行ったり、わざわざ車で、一番近い友人の家に行ったりしていました。

ということで、アメリカの便座のお話。
まとめてみると、
「冷たい」
「公衆トイレなどはたまに便座がないことがある」
「うちの学校のトイレにはドアがなかった」

って、どんだけ嫌なトイレ?って感じですが、
一般のショッピングモールや家庭など、ほとんどの場所ではそんなことないのでご安心を。

たぶん、おそらく…Perhaps…

あとは出会ったトイレとの「運」ですね。

トイレだけに(笑)

 

*2020年度内閣府調べ
参考資料/
・TOTO百年史 P.333 トイレの革命と言われたウォシュレットの誕生
・LIXIL シャワートイレの歴史

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