こんにちは
NYのKayoです。
真夏の太陽がキラキラ眩しいビーチサイドの木陰にあるバーで、のんびりHuman Watching (人間観察) をするのが、この夏の私のお気に入り。
ニューヨークの夏は短いので、人々はあちこちに出かけて、如何に太陽と海や山の自然を満喫するか、で大忙しです。
ここメリーランドのビーチでも、楽しそうな人々の姿を眺めていたら、隣のテーブルの父と息子二人とおぼしき、アメリカ人親子の注文が耳に飛び込んできて、思わず目が丸くなりにけり。
テキーラをビールのチェイサーで?!
彼らが頼んでいたのは、テキーラのショットと瓶ビール。
てっきり「みんなでテキーラで乾杯した後に、口直しにビールを飲むのかな?」なんてのんきに思っていたのですが、大間違いでした。
テキーラをクイッと一気に煽ったかと思うと、間髪入れずにビールをグビグビッと流し込んでいるではありませんか!しかも、それの繰り返し!
そんな飲み方するの?!って思ってたら、これは「ボイラー・メーカー」と呼ばれるアメリカ定番ので「今日は盛り上がるぜい!」スタイルなのだそう。
どうやら今日は、息子さんらしき人の誕生日らしい、なるほど、それでか。
日本でチェイサーといえば普通はお水ですが、ここではビールがお水代わり。その体格と胃袋の強さに、ただただ脱帽するばかりなり。
チキン・ウィング(手羽先の唐揚げ)が大人気!
そんな強いお酒と合わせるのが、ガッツリおつまみのチキンウィング(手羽先の唐揚げ)!
こんなにも強烈なお酒の嵐を受け止めるには、やっぱりカラッと揚がったチキンと、濃厚な甘辛バーベキュー・ソース、または甘酸っぱくてちょっとスパイシーな、バッファロー・ソースなどで胃袋に「ガード」を張るわけですよね。(最近ニューヨークでは、思いっきり醤油甘辛の韓国風のソースが、大流行りだったりもします。)
アメリカのバーで、このチキンウィングがダントツで大人気な理由に納得です。
さすがに日本の、身体に優しい「糠漬けおしんこ」「冷奴」「枝豆」とかじゃ、このパワフルなテキーラとビールの猛攻には立ち向かえそうにありません(笑)。
食文化とお酒の飲み方は、ちゃんとセットで進化しているんだなぁ、と妙に感心してしまいました。
繊細な居酒屋文化と、日本独自の「ストロング缶」技術
一方、日本でお酒を楽しむといえば、美味しいお料理やお刺身を味わいながら、純米酒、またはハイボールや水割りをちびちび味わうのが、主流ですよね。
強いお酒を原液のまま喉に流し込むような豪快さより、食事が引き立つような、おつまみの邪魔をしない美味しいドリンクが、日本の居酒屋文化には根づいている気がします。
でも、「安く手軽にしっかり酔いたい」という時のアプローチなら、日本にもスペシャルなもの、がありますよね、そう、あのコンビニで買える高アルコールの缶チューハイ。最近やっと「ストゼロ」の意味がわかった私です(笑)。
国が違えば酔い方も違う!波の音と楽しむ日米カルチャーギャップ
フルーティーで飲みやすいのにアルコール度数はしっかり高めで、お財布にも優しい日本の缶チューハイ。
アメリカの豪快なショット&ビール攻勢とは対照的に、日本は技術力でとっても美味しく(?)酔いを楽しむ、文化なのかもしれません。
国が違えば「酔っ払い方」もその相棒となるおつまみも、なるほど違っていて、本当に面白いですよね。波の音を聴きながら、今夜も日米の文化の違いに思いを馳せる、素敵なビーチのひとときでした。
それではまた次回♫
Kayo
平木かよ / Kayo Hiraki
ニューヨーク在住 2017年より、世界屈指の米国グラミー賞の投票権を持つ。同じく米国スタインウェイ・ピアノ公認アーティスト。現在、グリニッジ・ビレッジのジャズの老舗「Arturo’s」のハウス・ピアニストとして、週に5日、自己のトリオで演奏活動を続けて26年目。ニューヨーカーに、スイングの楽しさを届けている。ベースの巨匠、ロン・カーターとのトリオで、ブルーノート・NYへも出演。JALの国際線機内誌でも、海外で活躍する日本人として大きく取り上げられた。また、舞台「ヴィラ・グランデ青山」では山田優がジャズシンガーに扮するシーンでの、ミスティーのピアノ伴奏。カナダ・トロント・リールハート国際映画祭でブロンズメダルを受賞した映画「Birth Day」への挿入曲提供と共に、ピアニスト役で出演。フランス・パリ日本文化会館での館長招聘コンサートや、台湾にて、最大規模を誇る、台中ジャズフェスティバルへの出場など、世界を股にかけるスイング感あふれる彼女のピアノとボーカルには、定評がある。定期的に、くにたち音楽大学ジャズ専修で講義を持つ。




