「英語は日本で勉強しているだけではダメ。
留学とか行かないといけない」
そんな話を時々聞きますが、英語が話せない状態での海外は、
相当しんどいです笑
日本で英語を勉強していても、
英語が話せないと嫌になってしまうことがありますが、
それと同じような事が海外に住んでいても起こります。
今日はそんな、英語が出来ない状態で海外に行くと、
楽しいばかりじゃないということをお伝えしようかなと思います。
なんで今日こんな話をするかと言うと、
以前ある生徒さんと話をしていて、
英語がプレッシャーになってるって話でした。
日本語が通じない海外に住んだ事がある人や、仕事で、
日本語以外の言語を使わないといけない状態になった事がある人は、
分かってもらえると思うんですが、
かなり言語のプレッシャーというものがあります。
楽しいことも、その分たくさんあるので、
大変だったってのも今では良い思い出になってる
という人もいらっしゃいますし、
周りの人にはあまり伝えないかもしれないですが、
私もかなりプレッシャーになってました笑
アメリカに住み始めた頃、
まったく英語がわからないのに生活をしていました。
そう、一歩外へ行けば、買い物から全て英語!!
羨ましいと思う人もいるかもしれませんが、
これ、結構大変なんですよ。
例えば、日本で健康に気を使ってる人がアメリカに行っても、
無添加かどうかすら分からない。
そもそもこの野菜何?ってのもあったりします。
日本と野菜の形が違うこともあったりしたので、
その度に「これ何なんだろう…?」
「これなんて書いてるの…?」って思うんです。
実際あったのは、アメリカで洗剤を買おうと思った時に、
柔軟剤とか洗剤の英語すら分からなかったので、
必死になって洗剤を探したこともあります笑
(その頃は洗剤の英単語すら分からなかったので、本当に大変でした…)
そんなアメリカ生活では、
様々な国の人たちと知り合う事があって、
アメリカ人の居候もいたんです。
アメリカにいるんだから英語に慣れないといけないと、
一緒に行っていた日本人の元旦那とも日本語を使うのは
「おはよう」と「おやすみ」だけ。
それ以外は全て英語で生活をしていました。
でもこれが本当に大変。
朝起きると、「おはよう」のあとは、居候のBillが、
「Good morning, Sara.」と声をかけてもらって英語生活がスタート!
Billが話していることを食事の時も普段の生活でも英語で聞いて
やっとそれが終了すると、仕事に出かけることができるんです。
寿司屋のウエイトレスの仕事をしていた私は、
挨拶は「おはようございます!」で良いのですが、
その一言以降は全て英語!!
時々寿司を握っている人が、ジョークを日本語で言うのですが、
分かるのは私だけ、、、
そこで吹き出してしまったら最後!
イギリス人のバーテンダーやキッチンにいるメキシコの人たちに、
日本語のジョークを英語で説明しないといけなかったんです!!!
もちろん、私が困るのをみてわざとやっていたんだと思いますよ(><)
日本語のジョークを、英単語を並べながら伝えても、
途中で首を傾げられ、質問されたりすると、
なんて聞かれているかすら分からず、
私は固まってしまうという事がよくありました!!!
それをニヤニヤと横目で見ながら、
日本語でジョークを言った彼は、寿司を握っていましたよ!!
笑わせておいて、必死になって
英語で説明している私を完全に放置!!!
そんな世界でしたね。本当にプレッシャーでした。
もちろん日本語なんか誰も分からないし、
必死に英語で説明しても首を傾げられ、
質問されても質問の意味すら分からない…。
もちろん誰かが助けてくれるわけでもありません…。
そんな毎日の本当に戦いとも言える中、
お客さんも含め新しい人に会うことが多い私は、
必ず「アメリカはどうですか?」と聞かれていました。
その頃はまだアメリカに行く日本人は少なく、
本格的な寿司もまだそこまで有名ではない頃。
日本がどこにあるのかもわからない人も多かったんですよ。
なのでほぼ必ず、「アメリカはどうですか?」
と聞かれていたのですが、、、
「I like America.」
としか言えませんでした…。
それ以外にもたっっくさん伝えたい事があるのに、
なんて言ったら良いのか分かりませんし、
それで質問されて固まってしまうと気まずい思いをしてしまうので、
もう「I like America.」と言うしかなかったんです。
なんてボキャ貧!!!
伝えたい事が色々とあるのに、
何も英語で言いたいのに言えない悔しさは、
毎日感じていました。
日本に住んで、日本語を話してる時は全く感じませんが、
伝えたい事が伝わらない。
これって結構プレッシャーだって事が分かってもらえると思います笑
もちろんプレッシャーに感じる分、
通じた時の喜びはとても大きいものです。
ですが、その当時の私にはそんな余裕はありませんでした。
なぜなら、そんな英語漬けの職場から疲れきっ
て家に帰ってきて、テレビをつければ、、、
また、英語!!!
もちろんアメリカなので、
ニュースもバラエティもドラマも映画もお笑い番組も、
ゼーーーんぶが英語!!!
最初の2週間は気が狂いそうでした(><)
ただ、、、
やっぱりそのプレッシャーが
次のステップを私に生んでくれたんです。
少し考えて欲しいのですが、
なぜこんなにもプレッシャーに感じるかと言うと、
それは「もっと話したい!」「もっと伝えたい!」
と思うからなんです!
少しでも言いたいことを伝えたい!
少しでも分かってもらいたい!
その思いを抱えながらも、
伝わらない現実とプレッシャーとの戦いの日々でしたね(笑)
そんなプレッシャーが一番よく現れるのが寝言なんです笑
実はアメリカに行って最初の2週間、
時々夜中にうなされてたみたいなのですが、
その時喋る英語は、「I like America.」だったようです。
寝言もボキャ貧(笑)
それしか言えない、それしか伝えられない、、
そんな思いが夢にも出てきていたんでしょうね。
日本に住んでいる人でも、
外国人に道を聞かれて上手く話せなかった。
だからなんとかしたいとか、
ボランティアで外国人の人を案内したけど、
上手く英語が伝わらなかったと言う人もいると思います。
でも、そうして「もっと話したい!」「もっと伝えたい!」と思って、
現実は伝わらない事にプレッシャーを感じると言う事は、
それだけ英語が上達する可能性があると言うことなんだと思ってます。
別に誰とも話したくない、何も伝えたい事がないと言うのであれば、
会話をすることもないので、プレッシャーを感じることなんかないですよね。
これは以前から少しお話ししていますが、
本当に近道はありませんし、
正直大変です。英語を勉強しても、中々話せない。
伝わらないと言うこともあると思います。
ですが、そんな気持ちがあるからこそ、
「話せた!」「通じた!」
と言う気持ちを感じた時の嬉しさは本当に大きいです!!
皆さんも英語を勉強するとプレッシャーを
感じることがあると思います。
でもね、それは次へのステップなので諦めずに、
すこ〜〜しずつ続けている自分を褒めてあげてくださいね☆
Sara
PS
毎日英語が「話せない」「伝わらない」と悩んでいた私は、
その頃何をしたのか?
それは、たった一つの単語を覚えて使う。
たった一つの単語を覚えるって、
上手くいった実感がないように思えます
たった一つでも伝わるのはとても嬉しいものです!
Saraすごい!!!
一歩前進!!!
と、たった一つの単語が伝わっただけでも、
毎日自分を褒めてあげていたんですよね☆
たった一つ、でも、そのたった一つの積み重ねが、
英語が話せるようになる本当の道なのかなと思います。
英会話教室World Education 校長 イメージフォニックス開発者
約10年前、まったく英語が話せないときに渡米、ウエイトレスとして働き始める。半年後には、お客さんからもらえるチップ率最高習得者となり店舗で表彰を受ける。さらに、アメリカ、ニュージーランド、オーストラリアと3つの国で、3人の子どもを育てあげ、アメリカ在住時に飛行機(シングルエンジン自家用)の免許も習得。特にアメリカでの経験で、英語には発音が重要だと分析し、歯科衛生士として矯正歯科にいた経験を元に、ネイティブの発音、その中でも国別の音の違いや、日本語の発音と英語の発音の違いを研究、2008年には武蔵野学院大学客員研究員の時に論文「概念学習能力で英語の発音を矯正する効果について」を発表。現在、子供英語の会社を設立し、同じように英語で苦しんでいる人たちに、発音から本読みまでを指導、教材や授業を通して、海外の子育てや教育、また考え方も含め指導を実施している。