みなさん,木曜日の Cozyです(笑)
いきなりですが質問です。
次の言葉を聞いて瞬間的に思い浮かべた場所はどこですか?
その言葉とは…
「大人の社交場」。
・・・
・・・
きっと多くの方は,
バーや居酒屋など,「お酒を楽しむお店」を答えたのではないでしょうか。
お酒を楽しむお店と言えば,このように日本では居酒屋などがあります。
たまたま隣の席に座った人と会話がはずみ,楽しくお酒が飲めることもあるなど,
なんてこともあります。
それは海外でも同じ。
Bar(バー)や Pub(パブ)などがありますが,
あれ?この2つの違いって何なのでしょうか。
―BarとPubの違いは?―
ちょっと調べてみると,
「Barはアメリカ,Pubは主にイギリスで『お酒を提供するお店』のこと。」
のように書いてある辞書もあります。
でもやっぱりちょっと違うんですよね。
ここでは,ちょっとBarとPubの違いを見てみましょう。
さて,Barと聞くと,カクテルやウィスキーなどを飲むような
イメージがありませんか?
実はその通り。
Barは,「お酒を飲む場所」のことで,
ビルの一角にあったり,ホテルの中にあったりしますが,
あくまでも「お酒をのむ『場所』」で,営業もほとんどが夜です。
その “bar” と言う英単語の意味は,「長い棒」。
バーはアメリカ発祥ですが,
そう呼ばれるようになった由来は諸説あるので「また今度」,にしますが,
多くはその長くて大きな棒をテーブルにしてお酒を飲んだことからだそう。
だから,そのテーブルのことをバーカウンターと言うんですね。
最近では「バー」ではなく,「バル」と呼ぶことが多くなっていると思いませんか?
そしてなんと…
「その呼び方で年代がわかる」らしい。
そう,若い人は「バル」
若くない人は「バー」と呼ぶんですって。
(そ,そんな・・・エイジ・ハラスメントですわ… ←心の声)
でも,「私は若くないから『バー』でいいんだ!」って一瞬開き直ったのですが,
そういう問題じゃなくって,
「バル」って Bar のスペイン語読みにしただけですよね。
Barはアメリカ発祥なんだから,やっぱり「バー」でいいのです!( -`д-´)キリッ
若者よ,やっぱり「バー」でいいのです。
私はもう「ジー(爺)」に近いけど,「バー」です。
―じゃあPubは?―
日本では,「バー」も「パブ」も,
そのお店の経営者が雰囲気で呼んでいる感が否めませんが,
“pub” とは,
“Public House”の略なのです。
つまり,
「公共の家=地域の社交の場」なのです。
なので,朝から一日中営業しているパブも珍しくありません。
朝は伝統的なイギリスの朝食 “English Breakfast”を食べ,
日曜日は,これまたイギリスの伝統的な日曜日のランチ “Sunday Roast”(サンデー・ロースト: 写真参照)を食べに家族でパブへ行く,なんてこともあるのです。
また, Barとは違い Pub は Public House ですので「お酒を飲む場所」だけではなく,
パブの中には,集会場だったり宿泊施設もあったりとすることもあるのです。
そういえば,以前イギリスへ一人旅をした時,
現地の友人と一緒に片田舎のパブへ行きました。
二人でビールをガンガン飲んで喋って,笑ってと楽しい時間を過ごしていた時,
友人が言ったのです。
“Hey, Cozy. You can stay overnight here.”
(コージー,ここに泊まれるよ。)
「な,なんですって?」と驚いた私にさらに,
“Already reserved.”
(すでに予約してるし。)と。
そうなんです。
ワイワイとみんなビールを飲んでいるそのパブの二階には,シャワーもついた部屋があったのです。
その時泊まったその部屋がこれ。
そして朝には,昨夜ビールを飲んでいたパブで朝食。
宿泊客は私一人しかいないので,だーれもいない静かなパブ。
「わあ,パブっておもしろいなぁ。」
と思いました。
そのパブの外観はこれ。
素敵過ぎませんか?
―日本人のイメージって…―
ロンドンでも滞在していたホテルの近くにパブがありました。
滞在していた時は,毎晩,そこのパブに通っていたのですが,
ある時,こんな経験をしました。
一人なのでカウンターで立ち呑み。
すると,隣りにいたおじさんが話しかけてきました。
ビールを何杯もおかわりしながら弾む会話。
すると酔ってきたおじさんが突然,
“You’re Japanese, so you are good at Karaoke.”
(お前は日本人だから,カラオケが得意だな。)
と決めつけてきたのです。
「そうでもないよ。」と軽くかわしていたら,
「一曲でいいから歌え」と。
(いやいやいやいや,どこにもカラオケなんてないじゃん!)
すると,なんということでしょう!
そのおじさんとの会話を聞いていたパブのお兄さん,無言で奥から出してきました。
巨大なカラオケセットを!(さすがパブリック・ハウス!)
でも知らない曲ばかり。
そう言うと,
“Don’t worry. You know this song, right?”
(心配するな,この曲知ってるでしょ?)って。
知らねぇぇぇぇ!
と叫びましたよ。
そして,知らないのに歌わされました。
それはもう,
“Wo, M..e….you….s,s,s, メ,オ…. Oh, yeah!”
歌になんかなりません。
(なに,この公開処刑・・・)
そして,その後はやけ酒ならぬ,やけビール。
そのおじさんと一緒に店を出て,
向こうの曲がり角までちょっと一緒に歩いて帰ったのですが,
その別れ際,おじさんは握手しながらこう言い放ちました。
“You’re the worst singer I’ve ever met.”
(今まで会った中で,お前は最悪の歌手だ。)と。
いや,そうでしょう,そうでしょう。
知らない曲だもの。
でも,それはないんでねぇの,おじさん。
って思いましたが,楽しかったから無問題!
パブというと,いつも思い出すこの苦い,いや酸っぱい,いやしょっぱい思い出。
おじさん,元気でしょうかね。
―今はまだ我慢の時―
楽しいお酒の席って,本当にいいですよね。
でも,今も続くコロナ禍。
しかも,急速に拡大するオミクロン株の感染。
東京でも新型コロナまん延防止等重点措置で,またまた制限が始まりました。
うちの近所の焼き鳥屋さんも,その間はお休みに。
一日も早く,普通に楽しく飲める日が来ますようにと願わずにはいられません。
先日,一緒に楽しい時間を過ごしてくれた方々,また落ち着いたら一緒に飲んでくださいねー。
いつか読者の方々とも一緒に乾杯出来る日がくるといいですね。
コロナが収束するまでは,ガマン,ガマン!
英語教材開発・制作者
米国留学から帰国後、幼児・児童英語教師を経て、中学・高校英語、受験英語、時事英語等多岐にわたる指導を行い英語教師経験を積む。また、ホテル勤務での実践英語経験を積んだり、カナダにて現地の子どもたちの英語教育にも携わりながら、CertTEYL(世界での児童英語講師認定コース)の認定を受ける。さらに、青山学院大学でTutoringの研究員としても活動。英語講師養成のeラーニングコースの日本での立ち上げメンバーとなる。「現場での経験を教材に活かしたい!」と、現在は英語教材開発会社にて日々教材開発に勤しむ。高校入試用のリスニングトレーニング教材(塾・学校向け)は累計10万部以上のベストセラーとなる。英語教材開発の傍ら、全国の英語教師への研修なども行う。また、土堂小学校(広島県尾道市)での英語指導や、初の民間校長として一躍時の人となった藤原校長(当時:杉並区立和田中学校)が手掛けた英語コースの指導に2年間携わるなど、英語教育に関する多様な分野で活躍。大の犬好きから、ホリスティックケア・カウンセラーなどペット関連の様々な資格を取得し、ペットライターとしても活動中。