New Yorkは、やっと8月24日からスポーツジムが、1/3以下の収容人数とマスク着用など数々の規定のもとでオープン可能。ジムは年会員のシステムのところが多くて、最初はクローズになっても会員にお金を返してくれないとか、経営者側もまさか営業停止が5ヶ月以上も続くとは思っていなかったし、でも賃貸料はかかっているしでいろんな問題を抱えていて、今度はジム経営者がまとまって市を訴える、って言うようないろんな訴訟が起こっているらしい。
博物館、美術館も、収容人員の25%以下でオープン予定、この事情なので入場者は全て予約者のみだそうです。
8月18日現在、アメリカ国内でニューヨーク州へ入るために14日間の自主隔離が必要な感染拡大中の州は、現在33州と2地域。州境にはパトカーなどが配置され、申告書の記入など、従わないと罰金も課せられることがあるそうです。
さて、アメリカの夏と言えば、例年この時期8月の半ばには、メリーランド州のオーシャンシティーに行きます。何マイルも続く海岸線が島みたいになっていて、3か所の長い橋で陸地と繋がれていて、入り江側とビーチが両方楽しめるエリアです。
多くのホテルにはプライベートビーチがついていたり、南側にはボードウォークが続き、そこではファミリーやカップル向けのいろんなスタイルの貸自転車があったり、歩いているだけでも楽しくて、子供向けの大きな遊園地やゲームのアーケードなどもあり、日本の昭和みたいな懐かしいブリキっぽいおもちゃやゲーム機や射的みたいのや時代がかった木製の子供用の乗り物などが、ひしめき合っています。
キャンディーポップコーン(ポップコーンのキャラメル掛け)や、フレンチフライ(フライドポテト)がバケツみたいな大型紙容器で売っていて、まさにバケーションっていう感じをエンターティンしてくれます。真っ黒に日焼けした子供たちのたまらない笑顔。心がウキウキするって、こんな感じなのだと思います。
他には、「シャーク」っていうレストランは毎週木曜日、なんと20ドルで先着20名ぐらいにロブスターのスペシャルディールがあるんです。
それと、私の誕生日が近いから、ふたりでディナーを食べるとワインがボトルで1本プレゼントだったり。ここではアメリカのリゾート地らしくビュッフェレストランも多く、シーフード、特にスノークラブの食べ放題が、とっても人気があります。
あとは、お世話になっている地元の人たちにお礼をしたいって毎週月曜日は格安でバーベキューを食べさせてくれるレストランや、クラフトビア(地ビール)もいろいろあって、私のおススメは波打ち際で飲むエスプレッソ味の黒ビールです。ダークチョコ味の黒ビールも大好きです。
アメリカ全土でもお酒の売り上げがナンバーファイブに入るらしい「シークレット」は、コンセプトはジャマイカン。(とは言っても、ここメリーランド州は冬は随分と冷えるらしくて、決して熱帯では無いのです、なのでパームツリーはなんと毎年、植え替えるのだとか。) 椰子の木や南国の花々が生い茂ったウォーターフロントに、南国リゾート風のバーやレストランと大きなライブミュージックスペースもあって、かんかん照りの日には水の中に足をひたひたさせながら、カクテルを飲んだりもできるのです。
そしてサーバー(ウェイトレス)は、モデルさんのようなビキニのお姉さんたち!
「ファイガー島」って言うレストランはもちろんアウトドアでお食事ができるんだけれど、島の西側に位置してるのでサンセットが毎晩見事。
エフェクトも凝ってて、見事な橙色の大きな太陽がすーっと水平線に引き込まれていく様子が、そのサンセットの時間に合わせて、ワーグナーの、映画などでもお馴染み「ワルキューレの騎行」が巨大スピーカーから流されて、とにかくそれでものすごく力も入り、盛り上がるのです。(笑)
雨の日も、バルコニーに座って波の音と雨の音を聞きながら過ごしているだけで、本当にリフレッシュ。
今年は、メリーランド州も、その手前のデラウェア州も感染拡大地域で、残念ですがキャンセルしました。来年はきっと、行けたらいいなと、思っています。(微笑)
平木かよ / Kayo Hiraki
ニューヨーク在住 2017年より、世界屈指の米国グラミー賞の投票権を持つ。同じく米国スタインウェイ・ピアノ公認アーティスト。現在、グリニッジ・ビレッジのジャズの老舗「Arturo’s」のハウス・ピアニストとして、週に5日、自己のトリオで演奏活動を続けて26年目。ニューヨーカーに、スイングの楽しさを届けている。ベースの巨匠、ロン・カーターとのトリオで、ブルーノート・NYへも出演。JALの国際線機内誌でも、海外で活躍する日本人として大きく取り上げられた。また、舞台「ヴィラ・グランデ青山」では山田優がジャズシンガーに扮するシーンでの、ミスティーのピアノ伴奏。カナダ・トロント・リールハート国際映画祭でブロンズメダルを受賞した映画「Birth Day」への挿入曲提供と共に、ピアニスト役で出演。フランス・パリ日本文化会館での館長招聘コンサートや、台湾にて、最大規模を誇る、台中ジャズフェスティバルへの出場など、世界を股にかけるスイング感あふれる彼女のピアノとボーカルには、定評がある。定期的に、くにたち音楽大学ジャズ専修で講義を持つ。