【World Life】とは?
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校長の「まんげえたあああくうう!」

World Lifeな生活
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30数年前のまだ嘴の青い教員時代のこと。

合唱団生徒総勢45名の海外演奏旅行に同行したことがあります。教員は私と合唱団の顧問兼指揮者+校長先生。

フランクフルトに向かう機内。以下は実際のやり取り。

FA(flight attendant)“Tea or coffee, sir? “
Principal(我らが校長) :“Tea!”

美人FA(昔のスチュワーデス)のしかめっ面がはっきり見えました。王侯貴族でもあるまいし

Tea!

だなんて言われ、素直な反応だったのかも。

teaをもらった校長先生。今度は、あろうことかThank you も言わないんです。
(そう言えばFAからもHere you go, sirとかありませんでした。)

隣の座席にいた私、一部始終がイヤでも目に入りました。
Thank youpleaseも知らず海外引率?!)上司の言動に正直驚き呆れ、前途に暗雲…

でも「引率」と言っても、実はほぼほぼ名ばかり。現地では旅行会社が約百パー御膳立て。私の教員としての仕事は高校生45人のオモリだけ、…と20代の経験不足の私に分かってきます。

対外的に英語を使う場面はなさそうで、私も正直気が抜けそうです。

演奏会で指揮をする顧問は別としても、校長先生も公の出番がなければ別に問題はなさそう…

<コミュニケーションは度胸と…>

最後の国はデンマーク。コペンハーゲン郊外の会場ホール。

いつも通りデを待つ生徒と一緒に顧問は勿論私も校長も舞台裏に。ところが聞えてくる挨拶と拍手の繰り返しの様子がどうもいつもと違っていて…何だかイヤな予感。案の定こちらからも挨拶を…らしいんです。

定石は校長が出るのが筋。でもそれは無理とはその場の誰もがすぐ思ったはず。一般教員は(日本的に)自分から代表の資格で前に出にくい感じ。生徒の誰かも急には無理。

ガイド役の旅行会社が口出しもできず、皆顔を見合わせているばかり。厚いカーテンの向こうは、一転して静まりかえっている。その静けさに何だか急き立てられているよう。

すると、つかつかっと歩み寄ってきたのは校長先生。どこにも動じた様子はゼロ。

「今村さん、ありがとうってデンマーク語で何て言うんですか?」

「『マンゲターク』です、校長先生。『マンゲターク』…」

私、デンマーク語で知ってる表現が一つだけあって。それは「有難う」だったんです。知っててよかった…今なら翻訳アプリになりそうですがw

(pleaseThank youも知らずに、ダイジョウブですか~)。訳語を伝え終わり高みの見物を決め込むかのような私。それでもやはり心配は心配。

きっと他の皆も、私以上に固唾を飲むような気持ちだったかも。

で、校長どうするんだろうって不思議に思う暇もなく、会場から響いてきた校長の紹介(らしいなんたらかんたら)に続く一呼吸の後。

大音声の

「まんげえたあああくうう!!」

校長の声が響き渡ったかと思うと、一瞬の静寂を破り
建物が割れんばかりのどよめきと歓声、拍手の嵐の渦。

私はあっけに取られながら、意気揚々と引き上げて来た校長に対し驚嘆の念が溢れて来ました。
(う~ん、ただものではないかも…)スゴイと思ったのは私だけではないでしょう。

<いざ、ひるまず大声で>

この出来事、今でもよく覚えているワケはここ一番の校長の機転。ひるまず、語学の弱みを大声でさらけ出し人のハートにイチかバチかで飛び込む意外な戦法。

これ「へたくそ押し通し戦法」とでも呼べそうw

未知の言語の国での挨拶なら、そのまま使えそうwww

あながち冗談でもありません。ま、ともかくコミュニケーションは物おじせずに大きな声で、がイロハのイと言えるかも。

今この原稿書きながら想像が広がります。最後に本領を発揮した校長先生も、最初のうちは案外ビビッていたのかもって。マンゲタークは校長、起死回生値千金の一言だったのかもしれません。

何か言う場面で困ったら、あなたも大声ではっきり、はどうでしょう。意外に道は開けるかもしれませんね。

See you soon,
Jiro

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