【World Life】とは?
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え?!何そのトイレ?!

World Lifeな生活
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海外に行くと何気ない所で、日本との違いにビックリする事がある。

例えば、トイレやバスルームがその一つ。

日本ほど公共のトイレが清潔で、安心して使える所はありません。

以前にも中国のトイレには扉がなかったり、仕切りもない所があったという話をしましたが、中国ほどではないにしても、世界では日本では考えられないような物もあるんです。

気になる世界のトイレやバスルーム事情とは?

<え!ちょっと待って!>

欧米諸国に行って、多くの人が驚くのがトイレの扉が上も下も30㎝くらい大きく開いている事。下や上から覗かれるんじゃないかと最初の頃は不安で仕方ありませんでした。

これは、トイレ内で犯罪や事件が起きないように、外からでも様子が分かるためなのだとか。

そうは言っても、トイレは完全個室空間が当たり前、音も聞かれないよう音姫が開発された日本から来た者にとっては、最初はかなりの抵抗がある。

人間の必要な自然な行為なのだから別に隠す必要もないというのが海外での考え方のよう。

慣れてくると気にならなくなり、逆に日本人はトイレ、用を足す事を恥ずかしい物として隠そうとし過ぎてる気がしてきました。慣れとは恐ろしいものです。

大きく開いた扉には慣れた私でもビックリしたのが、オーストラリアの公衆トイレ。

ギョッとしたのは電気の色と黄色い箱。

電気の色って、白っぽい蛍光色か温かみのあるオレンジ系かが相場ですが、オーストラリアの公衆トイレの電気は青色。青い光って普通は見ないのでちょっと怖い感じ。

聞いたところによると、青色は気持ちを落ち着かせる色なので、犯罪などを軽減する目的だったり、青色の光だと腕の血管が見えにくくなるため薬物などの注射を打ちにくくするためだとか。

それを裏付けるようにあるのが、小さい黄色い箱。

注射器のような絵とともに”SHARPS ONLY”の文字。注射針を捨てる箱らしいのです。どこにでも捨てられると危険だからという事か。でも、それだと注射を認めてる事にもなるのでは??とも思う。

そんな事を聞くと公衆トイレを使うのが怖くなるかもですが、昼間に使うぶんには特にヤバそうな人がいるわけでもなく問題なく使えました。

ただ、青い光は、興奮している人の気持ちは落ち着けるのかもしれませんが、普通の状態の人だと逆に気持ちが落ちるようで、公衆トイレに入ると何だか暗い気持ちになるという副作用がありました。

同じ犯罪や事件を防ぐ為でも、フランスの公衆トイレはちょっとやり方が違います。

大きな歩道脇にできた有料の公衆トイレ。1人づつ入るボックス式で、お金を入れると扉が開く仕組み。中はゆったりとした広さで有料なだけはあります。

そして、用を足して人が出ると自動で便座だけでなく、個室全部を洗浄するという優れモノ。

ところが、この便利な全自動のトイレ。ある一定時間がたつと、人が中にいても鍵が自動で開き、中の洗浄が始まるというのです!

これも犯罪や事件を防ぐため。長時間利用できないようになっているのです。

扉が全開になるというわけではないと思いますが、トイレの外は多くの人が行き交う歩道。いつ鍵があいて掃除が始まるのかと思ったら気が気でありませんよね。

海外では観光中にトイレを見つけるのは至難の業。有料でも公衆トイレがあると助かりますが、自動で開くトイレもあるのでご注意を。

<なんだ?これ??>

ヨーロッパのホテルに行くと、トイレの横にもう一つトイレのような物が並んでいる事があります。

添乗員時代、よくお客様に「これ何ですか?」と聞かれた物。

これは、ビデ。

日本ではウォシュレットがついてるトイレがほとんどですが、海外ではまず見ません。手動のウォシュレットとでもいう物がこのビデです。

フランスで18世紀に誕生したというから古い歴史があります。その当時はお風呂に入る習慣もなかった時代。

現在でもヨーロッパでは、毎日お風呂に入るという人はまれです。シャワーも毎日しない人もいます。

空気も乾燥して汗でべたつく事がないからか、昔からの習慣だからか、毎日お風呂に入るという方が驚かれます。

逆に「洗いすぎは良くないよ。自然な肌の油分が奪われるよ。」と注意されるほど。「毎日お風呂に入らないと汚い!」と思っていましたが、海外に行くと「そうでもないのか?」と思えてきました。

シャワーを浴びる場合も、大抵は朝。そのため夜は下半身だけビデで洗うという訳です。

底に栓がついていて水がためられるタイプやシャワーのように下から水が出るものなど形状は様々。
ウォシュレットのように使ったり、足を洗ったりするのに使ってもいいですが、間違っても用を足さないようにしてくださいね。

以前、お客様で、果物を洗って冷やすのにちょうどいいと、水をためて使ったという方がいました(‘Д’)

「そういう風に使う物ではないんですけどね。」とは伝えたものの、本当の事は言えませんでした…。ホテルなので、きれいに掃除をされていると思いますが、気分的にあまり気持ちの良い物ではないですよね…。

ホテルのバスタブも、気を付けないといけない、違いがあります。

バスタブは日本のように深いものではなく、浅くて横に長い。背の低い私が横向きになるとすっぽりと入って溺れそうになるくらい。

そして、浅いので、ためる場合でも割とすぐにたまります。日本のお風呂のようにゆっくりと構えていると、溢れさせてしまうという事も…。

添乗員時代、他のツアーのお客様で、つい居眠りをしてしまってお湯を溢れさせてしまったという事を聞いた事があります。

少量で拭き取れる位なら問題ないのですが、大量に溢れさせてしまうと大変!日本のように排水溝がバスタブの外にはついていないため、下の階まで水漏れしてしまう事も。

先ほどの居眠りしてしまった方も、下の階の人から天井から水漏れがしているとフロントに連絡が入り、気づいたとのこと。

そうなると、部屋の修繕費や使えない間の補償など高額な請求が来ることも((+_+))
溢れさせないように気を付けるのが一番ですが、もしもの時に備えて旅行保険は入っておいた方がいいですね。

そして、日本のホテルのようにお湯がじゃんじゃん出ると思ってはいけません。

特にヨーロッパの歴史あるホテルでは、創業数百年というホテルも。高級ホテルで部屋は豪華な造りになっていても、配管などは古い事が多く、シャワーの出はいまいち。

高層階の部屋の方が良い部屋と思われがちですが、「最上階だ!」と喜んでいたら、昔は女中さんが住んでいたような、天井が斜めの屋根裏部屋という場合も。

私は、屋根裏部屋はハイジになった気分で好きなのですが、そうでない方は気を付けましょう。そして、歴史のあるホテルの場合は上の階程、水の出も、お湯の出も悪くなりがち。

上層階でなくても、日本人が多く泊まっている場合は、お湯を使う量も多く、お湯が出なくなる事があります。

お風呂に入る人はまれ、シャワーも時々という文化を考えると、元々そんなに多くお湯を使う事は想定されていないのでしょう。

この場合は、故障ではないのでクレームをいれてもどうしようもありません。お湯が出るうちにシャワーで済ませてしまうか、他の人が入らない夜中の時間帯に入るといいでしょう。

イギリス留学時代、ホームステイ中はシャワーのみだったため「一人暮らしになったら毎日お風呂に入るぞ!」と思っていました。

が、光熱費が高すぎて毎日入るのは断念せざるを得ませんでした。たまに少量ためたお湯に寝そべって入っていたのが思い出されます。

あったかいお風呂にゆっくりとつかれる幸せは、日本ならではものかもしれません。

トイレ一つ、お風呂一つをとっても色々と違う日本と外国。

どの国の人も、誰でも使うトイレやお風呂だからこそ見えてくるその国の文化。それを知る事もまた相手の国を理解する事に繋がり、こちらは新たな常識や考え方を教えてもらえる良い機会になるのです。

世界にはまだまだ面白いトイレやバスルームがあるはず。それを見つけ出すのも海外旅行の楽しみの一つかもしれませんね。

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