10月31日は子供たちが大好きなハロウィン。今年は、生まれて初めて、自分の演奏の仕事と重ならなかったので、近所に出かけて、子供たちやそのご父兄の仮装など充分楽しめました。
各お店でも、とにかく子供たちがトリック・オア・トリートと言いにくれば、チョコやキャンディーをくれるから、虫歯になったらかわいそうだと思いながらも、子供たちにとっては1年に1度、とっても楽しみなんでしょうね。
家の前の通りは、歩行者天国にして、駐車中の車も全て追い出し、ストリートパーティーが開かれてました。老いも若きも、自分だけにしかわからない仮装の人も含めて(笑)、それぞれにエンジョイされてました。
私が不思議に思うのは、ハロウィンの日はいつも平日なのですが、大人が大勢、仮装してウロウロ歩いていると言うことです(笑)
アメリカでは、ハロウィンって子供たちが仮装したがるから、親もしょうがなくてついていくのかな、と思ったら、大間違い。
親の方が大乗り気で、子供はおまけ、みたいな家族も、多く見られます☆
ハロウィンといえば、グリニッジビレッジのパレードが、ニューヨークのメインなのだとずっと思っていましたが、今年、家の前のストリートがこんな風に家族ぐるみで集まって楽しそうにパーティーしているのを見ると、やっぱり本来は宗教性のあるもので、家族単位で楽しむのだなぁ、と思いました。
さて、そのグリニッジビレッジのハロウィンパレードですが、2020年はコロナの影響で中止されましたが、昨年から再開し、今年49回目の開催となりました。
5、6万人が参加して、200万人(半分はテレビで)が楽しみに見る、世界最大級のハロウィンパレード。
10月31日の夜7時から11時まで、マンハッタンの6番街をキャナルストリートから16丁目まで、約6万人とも言われるニューヨーカーが思い思いのコスチュームに身を包み、特大ゴーストたちの操り人形を先頭に、多くのバンドや、ダンサーなどのパフォーマーと共に闊歩。
最近は、魔女やドラキュラたちゴースト系に限らず、ウケを狙うもの、その年に流行ったものなど、グループでいろいろと趣向を凝らすものなど、たくさんの時間やお金をかけて沿道の人々をエンターテインしようと、必死の努力が見られます。
こちら↓で今年のパレードの様子がアップされてました。
大人数のグループで各自ゾンビの扮装をし、マイケル・ジャクソンの「スリラー」を踊りながらパレードする、と言うのが圧巻です、みんなで随分と練習するんだろうな。
近年日本でも、ハロウィンイベントで盛り上がっているようですが、ハロウィンは、もともとクリスチャンから来たもので、アメリカ建国時、アイルランドなどの移民がヨーロッパから持ち込んだと言う歴史があるわけで、そのイベント感覚だけでパレードするとか言うのも、確かにアジアでは根付かないかもしれませんね。
クリスマスやバレンタインで、日本の製菓会社が売り上げを上げるように、コスチューム制作販売業者が儲けるためにハロウィンを日本でも盛り上げる!と言うのは、それはそれでありかと思いますけれど(笑)
ではまた来週♫
Kayo
平木かよ / Kayo Hiraki
ニューヨーク在住 2017年より、世界屈指の米国グラミー賞の投票権を持つ。同じく米国スタインウェイ・ピアノ公認アーティスト。現在、グリニッジ・ビレッジのジャズの老舗「Arturo’s」のハウス・ピアニストとして、週に5日、自己のトリオで演奏活動を続けて26年目。ニューヨーカーに、スイングの楽しさを届けている。ベースの巨匠、ロン・カーターとのトリオで、ブルーノート・NYへも出演。JALの国際線機内誌でも、海外で活躍する日本人として大きく取り上げられた。また、舞台「ヴィラ・グランデ青山」では山田優がジャズシンガーに扮するシーンでの、ミスティーのピアノ伴奏。カナダ・トロント・リールハート国際映画祭でブロンズメダルを受賞した映画「Birth Day」への挿入曲提供と共に、ピアニスト役で出演。フランス・パリ日本文化会館での館長招聘コンサートや、台湾にて、最大規模を誇る、台中ジャズフェスティバルへの出場など、世界を股にかけるスイング感あふれる彼女のピアノとボーカルには、定評がある。定期的に、くにたち音楽大学ジャズ専修で講義を持つ。