このパンデミック禍、9月も3週目を過ぎました。車道やサイドウォークに作られた各レストラン臨時のテーブル席も、
まるでジャングルみたいだったり、
スマートな雰囲気だったり、
中には、バルーン風だったり(笑)。
お店ごとに、志向を凝らしています。
今日は、革ジャンがぴったり位の秋の気配でしたが、ニューヨーカーはあと10日我慢すれば、レストランの通常の1/4の収容人員ですが屋内での営業が始まる予定です。
先日9月7日、夏休み最後の日を示す祭日、レイバーデーは、例年はプエルトリカン、ジャマイカン、キューバンやドミニカン等西インド諸島の面々による見事なカーニバルのパレードなのですが、残念ながら中止。ニューヨーカーが大好きな10月31日のハロウィンの大仮装パレードも中止、また11月26日サンクスギビングの大バルーン行列のパレードも中止と、今年は我慢を強いられます。
そんな中、NYのユニオンスクエア。ダウンタウン14丁目付近のこの大きな公園では、毎週土曜日にファーマーズマーケットが催されます。屋外なので、マスク着用、各自2メートルの間隔をおいて、列にきちんと並べば、オッケー。
早速見事な秋晴れの中、覗きに行ってみました。なるべく犬は家に置いてきて、と言う注意書きがありました。季節が良いせいか、凄く混んでいて、人とぶつかりそうでした。みんな生き生きしていて、6ヶ月ぶりのこんな雰囲気なので、もし知り合いを見つけたら思いっきりハグできそうな、そんなすごく不思議な感じがしました。
ベーグル屋さんやパン屋さん。
こういうのは、自家製酵母のに限りますよね。
自家採集の養蜂園らしいです。抗菌殺菌作用のある、カラダが喜ぶはちみつ。工場から出荷されたものとは、きっと格段の差があるのでしょう。
自然牧場から手作りのチーズ。お値段も良いのですが、試食をさせてくれます。これを購入してしまうと、ついついどんな赤ワインでも美味しくなるので、食卓には欠かせません。
ウイートグラス屋さん。オーガニックのこの小麦若葉は、デトックス効果が超高いそうで、健康食品売場ではすごく人気です。その場でジュースを絞って、1オンス(30cc)売りしてくれる事もあります。
このキムチのおばさんはいろんなストリートフェアに出店していて、今や顔見知りです。手作りのキムチを、腸内を整えるのにとても良い微生物が入っている、とちゃんと解説して販売しています。日本人の間では普通の人が普通に知っていることも、アメリカではこういう教育がないので、普通の人は普通に知りません。
ヴィーガンはアメリカで流行っていますが、グルテンフリーもだんだんとポピュラーになってきました。実際アレルギーを持っておられる方も増えているそうなので、こういうお店が近くにあると良いですよね。
こちらは、育成から粉挽きまで全て自家製の、穀物屋さんだそうです。オートミールを始めとして、コーンミール、それらはお湯やミルクで煮てお粥状にして食べるのですが、またポレンタ(これはイタリア料理で出てくるメイン料理の付け合わせになるもの)、グリッツ(これもポレンタに似たようなもので、アメリカ南部などで人気)、そして大麦やからす麦など、いろいろな種類の穀類が並んでました。
まだまだいろいろ面白いものがあるので、また来週続けますね。このユニオンスクエアのファーマーズマーケットは、ひょっとすると有名人にも会えたりします。映画俳優さんとかが普通にお友達と買い物かごを持ってショッピングしてたりします。もしニューヨークにみえる機会があったら、土曜日の午前中はここが楽しいですよ~。
平木かよ / Kayo Hiraki
ニューヨーク在住 2017年より、世界屈指の米国グラミー賞の投票権を持つ。同じく米国スタインウェイ・ピアノ公認アーティスト。現在、グリニッジ・ビレッジのジャズの老舗「Arturo’s」のハウス・ピアニストとして、週に5日、自己のトリオで演奏活動を続けて26年目。ニューヨーカーに、スイングの楽しさを届けている。ベースの巨匠、ロン・カーターとのトリオで、ブルーノート・NYへも出演。JALの国際線機内誌でも、海外で活躍する日本人として大きく取り上げられた。また、舞台「ヴィラ・グランデ青山」では山田優がジャズシンガーに扮するシーンでの、ミスティーのピアノ伴奏。カナダ・トロント・リールハート国際映画祭でブロンズメダルを受賞した映画「Birth Day」への挿入曲提供と共に、ピアニスト役で出演。フランス・パリ日本文化会館での館長招聘コンサートや、台湾にて、最大規模を誇る、台中ジャズフェスティバルへの出場など、世界を股にかけるスイング感あふれる彼女のピアノとボーカルには、定評がある。定期的に、くにたち音楽大学ジャズ専修で講義を持つ。