年末年始の休暇で、英会話のYouTubeを観ていたら、英会話の面白いインタビューを見つけました。60歳で英語ペラペラの人生を楽しんでいる英会話の達人S氏へのインタビュー。
配信しているYouTuberは、日本人のT氏。オーストラリアを拠点に、英語を母国語としない観光客に声をかけ、英語習得のコツなどを聞き出しているところが見どころである。
その中で、60歳代のS氏は、初めてアメリカ人と英語で仕事をした時の様子を語っていた。
仕事が終わり、アメリカ人が、“See you later!”と言って席を立ったそうである。
その時のS氏の行動が、Swatchも経験のあることだったので大笑いした。
<See you later!は、後で会おうではない!?>
その時、S氏は、“see you later!”といわれ、慌てて後を追いかけたそうである。相手が、「後で会いましょう」といったと思ったからである。
そのアメリカ人を追いかけ、“See you later!”に対して「何時に会いますか」と確認したそうです。
アメリカ人は困った顔で、“See you again!”と告げたそうです。またまたS氏は、「 When do you want to see me again?」と質問して、アメリカ人を困らせたという話をしていました。
これは以前の記事に載せた“See you again!は、また会おうじゃない”をご覧ください。
“See you again”は、まったく会う予定がないとき、永遠の別れになるときにいうフレーズです。
そういったS 氏の真面目な対応が、若いころの自分を思い出して笑えました。でも、本人は真面目に対応していたのですが。
そう考えてみると、英語のいわゆる日常的に使われている表現は、日本人の教科書感覚とは、ずれてていることが多いように感じます。
また、それらのフレーズを正しい意味で使わず、誤解を招くことも多くあります。さらに発音が変化して、聞き取れないことも多いのです。
<Good bye の代わりにSee you!>
別れの挨拶は、簡単なようで、知らなければかなり悩みます。Swatchも別れの挨拶は、“Good bye”一本やりで過ごしていた時代があります。
いってみれば英語の教科書にはしっかりと“Good bye”と書かれています。それはそれで通じますが、これで会えなくなる「これでお別れです」的な雰囲気をもっています。
基本的には、“Good bye”の代わりに”See you!”を使えばしっくりと行きます。”See you!”は、”I’ll see you!”の略で、「きっと再会する」という意味が含まれています。
再会するのが、5分後でも、数日後でも、いつになるかわからない場合でも「また後で」という意味は変わりません。その他にも以下のようなフレーズもあります。
See you! (じゃあね)
See you soon!(またね)
See you later(また後で)
See you then!(では、そのときにまた)
などのバリエーションを覚えておくと表現が広がります。ただ、厳密に日本語訳の意味のみに限定されるわけではないので、
気楽に「またね」という感じで使ってください。
さらに、友達間挨拶になると、“See you!”が変化して、”See ya!”と省略されカジュアルな表現になります。発音は「シ~ヤ!」です。これは最初に聞いたときは、なかなか聞き取れません。
一度聞いて覚えてしまえば、しっかりと聞こえますし、相手にそのまま「シーヤ」と返すのも最初は恥ずかしい感じがしますが、慣れると楽しくなります。
<別れ際のOKに気を付けて!?>
別れの挨拶は、seeを使って、色々とバリエーションを覚えました。気軽に、「シーヤ」といって別れるのも、“See you later”と会いたい気持ちを載せていくのも良いですね。
挨拶はそれでうまくいきますが、その前にちょっと一言
“OK”と聞こえたときには注意が必要です。
日本人は“OK”と聞くと「大丈夫だあ」と感じます。OKと聞いたら、そのことについて実行してくれるものと思ってしまいます。
現実に“OK”は、「あなたの言ったことは分かった」ぐらいの意味しかありません。私たちが考える、「大丈夫!約束は守る」とか「大丈夫、実行するよ」という確実な意味はありません。
あくまでも相手が、そのことについて分かった程度だと考えておくと良いでしょう。
“See you tomorrow!”とアメリカ人が言ったとします。
意味は「明日会いましょう」となりますが、それはリップサービスです。
本当に会いたいときは、確実な日にちと時間が含まれています。ですから、「明日会おう」は、ただのリップサービス。「明日も会いたい気持ちでいるよ」ということ。
それに対して、マジに反応して“OK! See you tomorrow!”と返した時に、相手から“OK!”と返事がきます。その時の“OK”は、「大丈夫、わかった」ではなく、「その気持ちわかったよ」というぐらいの気持ちです。
会うための約束が“OK”「確定」ではありません。
“See you tomorrow!”は「明日会おう」ではなく、「明日も会いたい気分」とリップサービスしているだけです。または、「お疲れ様です」と言っているにすぎないのです。
さて、英語のフレーズのニュアンス、お判りいただけたでしょうか。そんな感覚を持ちながら会話を自由に楽しみましょう。
執筆家・英語教育・生涯教育実践者
大学から防衛庁・自衛隊に入隊。10年間のサバイバル訓練から人間の生について考え、平和的な生き方を模索し離職を決断する。時を同じくして米国国費留学候補者に選考され、留学を決意。米国陸軍大学機関留学後、平和を構築するのは、戦いを挑むことではなく、平和を希求することから始まると考えなおす。多くの人との交流から、「学習することによって人は成長し、新たなことにチャレンジする機会を与えられること」を実感する。
「人生に失敗はなく、すべてのことには意味があり導かれていく」を信念として、執筆活動を継続している。防衛省関連紙の英会話連載は、1994年1月から掲載を開始し、タモリのトリビアの泉に取り上げられ話題となる。月刊誌には英会話及び米軍情報を掲載し、今年で35年になる。学びによる成長を信念として、生涯学習を実践し、在隊中に放送大学大学院入学し、「防衛省・自衛隊の援護支援態勢についてー米・英・独・仏・韓国陸軍との比較―」で修士号を取得、優秀論文として認められ、それが縁で定年退官後、大規模大学本部キャリアセンターに再就職する。
修士論文で提案した教育の多様化と個人の尊重との考えから、選抜された学生に対してのキャリア教育、アカデミック・アドバイジングを通じて、キャリアセンターに新機軸の支援態勢を作り上げ、国家公務員総合職・地方上級職、公立学校教員合格率を引き上げ高く評価される。特に学生の個性を尊重した親身のアドバイスには、学部からの要求が高く、就職セミナーの講師、英語指導力を活かした公務員志望者TOEIC セミナーなどの講師を務めるなど、大学職員の域にとどまらぬ行動力と企画力で学生支援と教員と職員の協働に新たな方向性をしめした。
生涯教育の実践者として、2020年3月まで東京大学大学院教育研究科大学経営・政策コース博士課程後期に通学し、最年長学生として就学した。博士論文「米軍大学における高等教育制度について」(仮題)を鋭意執筆中である。
ワインをこよなく愛し、コレクターでもある。無農薬・有機栽培・天日干し玄米を中心に、アワ、ヒエ、キビ、黒米、ハト麦、そばを配合した玄米食を中心にした健康管理により、痛風及び高脂質血症を克服し、さらに米軍式のフィットネストレーニング(米陸軍のフィットネストレーナの有資格者)で筋力と体形を維持している。趣味はクラッシック音楽及びバレエ鑑賞。
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