サンタクロース、ホリデーシーズン、もみの木、トナカイ、スノーフレーク、デコレーションケーキ、リボンのかかったプレゼント、ローストターキー、こんな言葉を聞くと、もうとっても心がウキウキしてきますよね。
そう、待ちに待ったクリスマスの到来です。私は、子供の頃本当にサンタさんがくるんだと信じていました。
「サンタさんね、実はいないの。」と両親に聞かされたとき、それはそれはショックで落ち込みました。皆さんも、同じような思い出がおありでしょうか
4世紀ごろ、聖(セイント)・ニコラウスという司祭さんが実際におられて、貧しい人たちを助けようとプレゼントを送ったのが始まりだと言われているそうです。そのセイント・ニコラウスがだんだんなまって、サンタクロースになったのだとか。
クリスマスという言葉の由来も、イエス・キリスト(英語では、Jesus Christ / ジーザス・クライストと言う発音に近いようです)そのChris クリス + mus マス、(ミサのこと) と言う意味合いでできた言葉だそうです。明らかに、元々はちゃんと宗教的な意味のあるイベントなんですね。
ちなみに知り合いのキリスト教カトリックの方は、クリスマスと言えば毎年ミサ。クリスマスは毎年教会に行く日だったので、「小さい頃は毎年ミサに行ってお祈りをするだけで、クリスマスケーキとかも食べなかったので、何が楽しいのか分からなかった」と。
アメリカでは例年、家族が勢揃いでおばあちゃんの家などに集まって大きな七面鳥を焼き、家族が勢揃いするファミリー・リユニオンとなることが多いです。
よく日本とアメリカのクリスマスの違いが、日本でも記事になったりしますよね。日本ではクリスマスはパートナーと過ごす日。アメリカでのクリスマスは、家族と過ごす日。NYでのクリスマスも、やっぱり家族と過ごされる方が多いようです。
クリスマスに家族が揃う映画も、ずいぶんありますよね。
マコーレー・カルキンの「ホームアローン」のシリーズ、このシリーズは、今見てもほんとに面白いと思います、ニューヨーク編ではセントラルパークが出てきますよね。
トム・ハンクスの「ポーラー・エクスプレス」、見ごたえありましたよね。サンタクロースを信じられなくなった男の子の元に北極点に行く汽車が登場する。サンタクロースが信じられなくなってショックで落ち込むのは、世界共通みたいですね(笑)
年に一度の大イベント、クリスマスに関しての映画、枚挙に暇がありません。他にもティム・バートン監督のアニメ「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」、あのキャラクター、なんともいえず印象に残ってます。
ティム・バートン監督のアニメは、ストーリーは本当に心に残ります。独特な絵なので、万人受けするか分からないですが、もし見たことがなければ、一度は是非見て欲しいなと。
クリスマスが題材だと、他にもジム・キャリーの「グリンチ」。嫌われ者の怪物グリンチが、クリスマスを通して心を入れ替える映画ですが、オープニングのクリスマスを一人ぼっちで過ごし、周りがみんな幸せそうだと、確かに寂しいかもしれませんね。
さて、話は戻ってNYのクリスマス。日本でも最近は11月の終わりからクリスマスの準備が始まるそうですが、NYでも11月末のサンクスギビング・ウイークエンドが終わった途端、街に溢れるクリスマスツリーの行商のベンダーさんたち。
日本では本物のモミの木を見ることはあまりないかもしれませんが、こちらはカナダなどから、目一杯トラックにクリスマスツリーを積み込んで、我が町ニューヨークにもやってきます。
12月24日まで、トラックに泊まり込みで頑張ってクリスマスツリーを売りきるんです。マンハッタンでは170cm 位のクリスマスツリーが、お店や、またモミの木の種類によって、もちや見栄え、丈夫さ(飾り付けするのに)が違うのですが、大体80ドルから100ドル位かな。
同じニューヨークでも、ブロンクスやクイーンズに比べると、やはり少し割高みたいです。自分が好きなツリーをじっくり検討して選んで、値段の交渉をして、(結構高めに言ってくるので、頑張って値切るんです)、そしたら専用のマシンにゴッとその木を頭から突っ込んで、枝のカサを抑えてビニールの網をかけてくれます。
そして水を吸いやすいように根元1インチ(3cm)くらい切ってくれたり。男性1人だと結構重いです、大人2人で、よっこら家に持って帰ってくる感じ。
もちろん別料金出せば、配達もしてくれるみたいです。専用のクリスマスツリースタンドも売っていて、それは20ドル位(フォト参照)。3日にいっぺんぐらい水をやると、1ヵ月ぐらい、部屋の中のポカポカヒーター陽気の部屋でも、ちゃんと保つんです。お部屋はすっかり、このツリーのおかげで、クリスマスのもみの木の匂いでいっぱい。
ちなみに、こうして購入したモミの木は、最後捨てる際は、決められた期日に家の外に置いておくんです。そうすると勝手に市がリサイクルゴミとして持っていってくれるみたい。
ドイツでは、このモミの木のゴミ問題が出てるそうですが、ニューヨークでは木屑にしたり、セントラルパークの肥料に再利用されているそうです。
モミの木もいいですが、やっぱりメインはプレゼント。プレゼント探すのも、それぞれの人の笑顔が浮かんで、買うのも楽しみ。ニューヨークではあちこちにギフト用のベンダーさんが、イベント会場みたいにたくさん揃うんです。(今年は残念ながらお休みだけれど)。
ロースト七面鳥(ターキー)の用意も、欠かせません。大きな4パウンド(2kg)ぐらいのハムの塊を丸ごと買ってきてそれをローストしちゃうだけ、っていう手抜きも出来るけど、やっぱりクリスマスと言えば、ローストターキー。
ローストターキーを作るのにはまず、一晩中塩水につけて置きます。その後、ターキーの中にはスタッフィングと言って、内臓を取り出した後にいろんな詰め物をします、
ガーリック、オニオン、キャロット、そしてたくさんのハーブたち。セージ、タイム、ローズマリーなどなど。それからオーブンで3時間から4時間位かけてローストするので、とっても手間はかかりますが、それだけ美味しいです。
そして出来上がったローストターキーから溢れ出た肉汁ジュースは、ちゃんと取っておいて肉汁から作るグレービーソースにします。
私は、ブルーベリーのソースも好き。すごく手間はかかるけれど、集まってくる懐かしい家族たちの笑顔を考えれば、きっととっても楽しみなクッキングタイムとなることでしょう。
今年のクリスマスももうすぐ。レストランの屋内営業は認められていないので、街はとても静かです。サイドウォークに作られた臨時のダイニングテーブルはあるけれど、ここのところずっと最高気温が零下だから、ちょっと寒そう。なるべく家を出ないようにお達しも出ているので、2020年は格別、静かなクリスマスになりそうです。
ニューヨークは数日前からの雪が積もっていて、なかなか歩くのも大変そう。日本も大雪警報と聞いています。その地域の方たち、どうぞくれぐれもお気をつけて、そしてよい年の瀬をお迎えください。
平木かよ / Kayo Hiraki
ニューヨーク在住 2017年より、世界屈指の米国グラミー賞の投票権を持つ。同じく米国スタインウェイ・ピアノ公認アーティスト。現在、グリニッジ・ビレッジのジャズの老舗「Arturo’s」のハウス・ピアニストとして、週に5日、自己のトリオで演奏活動を続けて26年目。ニューヨーカーに、スイングの楽しさを届けている。ベースの巨匠、ロン・カーターとのトリオで、ブルーノート・NYへも出演。JALの国際線機内誌でも、海外で活躍する日本人として大きく取り上げられた。また、舞台「ヴィラ・グランデ青山」では山田優がジャズシンガーに扮するシーンでの、ミスティーのピアノ伴奏。カナダ・トロント・リールハート国際映画祭でブロンズメダルを受賞した映画「Birth Day」への挿入曲提供と共に、ピアニスト役で出演。フランス・パリ日本文化会館での館長招聘コンサートや、台湾にて、最大規模を誇る、台中ジャズフェスティバルへの出場など、世界を股にかけるスイング感あふれる彼女のピアノとボーカルには、定評がある。定期的に、くにたち音楽大学ジャズ専修で講義を持つ。