今住んでいるビルディングの向かいのビルが、スーパーマーケットだったのですが、それが撤退し、その後空いていたこのテナントが何になるのかなあ、と思っていたら、新しく入ったテナントが、なんとkindergarten(幼稚園)。
窓を開けていると、子供たちの歌声や、はしゃぎ回る声がよく聞こえてきます。インストラクターさんたちと、いろいろな遊びをやっている様子。
何をして遊んでるのかな、とちょっと好奇心が湧いて、アメリカでの子供の遊びについて調べてみると、日本と同じような遊び方がたくさんありました。
日本と全く同じものもあれば、似たようなものも。
英語での呼び方から、なんの遊びか想像してみてください☆
では、簡単そうなのから行きますね。
Music Chair / ミュージック・チェアー
まずこれは、椅子取りゲーム。遊ぶ人数より1つ少なく、まあるく輪に椅子を並べておく。みんなで音楽が鳴っている間はその音楽に合わせて、椅子の後ろを回って歩いているのですが、音楽が急に止まったところで、ぱっと自分の目の前の椅子に座る、椅子に座り損ねた人は外れていく、と言うゲームですね。
これ結構アメリカでも、大人がパーティーの時にやったりして、酔っ払ってる人がいたりすると、ほんとに床に転げたり、とっても面白いゲームです。
Hide & Seek / ハイド・アンド・シーク
かくれんぼです。
“Ready or not here I come.”
(もういいかい?)
隠れている人がもう準備ができた時は、“Ready.”
(もういいよ)
まだのときは、
”Not ready.”
(まあだだよ)
この声の場所を頼りに、鬼は探し始めるわけですね。もちろんいろいろな地方でいろいろなルールがありますが、アメリカでは、普通、100数えてから探し始める、と言うのが一般的だそうです。
100って多いですね・・・。
Tag / タグ
これは、鬼ごっこですね。「鬼、の役を貼り付ける」ことから、「tag」という言葉が使われているようです。
Let’s play tag!
(鬼ごっこしよう!)
という風に使います。
ちなみに、アメリカでは、鬼の事を「it / イットといいます。
もう10年近く前になりますが、「It」と言う映画がありました。スティーブン•キングが原作ということで、すごく怖いホラー映画だったように記憶しています、
私は、怖いので見なかったですけど(笑)。恐怖を感じる「it / イット」。遊びの中での、鬼のことも、そう言うんですね。
Red Light, Green Light / レッド・ライト、グリーン・ライト
これは、だるまさんがころんだ。
Netflixの「Squid Game / スクイド・ゲーム(イカ・ゲーム)」で、とても有名になりましたね。
遊びのタイトルが表しているのは、Green light / グリーンライトが「進め」、Red light / レッドライトが「止まれ」っていう、ようは信号のことですね。
アメリカでの遊び方は、鬼が、「グリーン・ライト、グリーン・ライト、グリーン・ライト(青信号だよー)」、と言い続け、その間に、みんなどんどん動いて鬼に近づいていく、そして突然鬼が「レッド・ライト!(赤だよ、止まれ!)」と叫んで、その時に動いていると負け。
という感じです。
Duck Duck Goose / ダック・ダック・グース
ほぼハンカチ落としです。
子供たちが輪になって内側を向いて座り、鬼になった子がみんなの後ろを「ダック、ダック、ダック」と言いながら、1人ずつ頭をポンポン、タッチしながら歩いて回り、みんなはドキドキしながら、誰がグースにされるか待っているわけです。
そこで鬼に「グース!」と言われた子が、今度は立ち上がって、その鬼を追いかけて、1周しないうちに捕まえれば勝ち、だそう。ハンカチこそ使いませんが、ゲームのアイディアはほぼ同じかと思います。
Tic Tac toe / チック・タック・トウ
これは○✕ゲーム(3目並べ)のことです。
「◯」対「✕」で、先に3つ並べた方の勝ち、というゲームですね。
このゲーム自体とは関係ないですが、この丸「○」とバツ「✕」というマークの使い方について、面白いことがわかりました。
普通アメリカの学校では、正解にはチェック「✔️」、不正解には丸「○」をつけるのだそうです。日本とまるで逆なんですね。
そして、日本でよくある、三角「△」は、アメリカ人には意味不明だとか(笑)
クイズの正解・不正解を出す時、日本だと「◯」「✕」ですが、英語では「Yes」「No」が使われます。
「✕」の呼び方は、Cross/ クロス。
ここでまた面白い表現ですが、英語でお手紙の最後に書く丸「○」はハグの意味、バツ「✕」はキスの意味。バツ「✕」が3つあれば、「✕✕✕」キスが3回です。(微笑)
Peek-a-boo / ピーカ・ブー
これは、遊びというよりは、子供をあやす時にやることですが、「いないいないばあ」です。サウンドも、とっても可愛らしいです。「Peek / ピーク」は、こっそり見る感じを表していて、「boo / ブー!」は驚かす言葉です。
遊びなので、他にも色々、
「Hop Scotch / ホップ・スコッチ」けんけんぱ、「Bobbles / バブル」シャボン玉
「Marbles / マーブル」はビー玉や、おはじきです。
さて、今回は子供の遊びを取り上げてみましたが、国が違っても、ほんと似たような遊び方をしているんですね。
もうすぐチューリップが咲きそうなNew York。朝晩はまだまだ寒いですが、春はすぐそこです。
それではまた来週♫
Kayo
平木かよ / Kayo Hiraki
ニューヨーク在住 2017年より、世界屈指の米国グラミー賞の投票権を持つ。同じく米国スタインウェイ・ピアノ公認アーティスト。現在、グリニッジ・ビレッジのジャズの老舗「Arturo’s」のハウス・ピアニストとして、週に5日、自己のトリオで演奏活動を続けて26年目。ニューヨーカーに、スイングの楽しさを届けている。ベースの巨匠、ロン・カーターとのトリオで、ブルーノート・NYへも出演。JALの国際線機内誌でも、海外で活躍する日本人として大きく取り上げられた。また、舞台「ヴィラ・グランデ青山」では山田優がジャズシンガーに扮するシーンでの、ミスティーのピアノ伴奏。カナダ・トロント・リールハート国際映画祭でブロンズメダルを受賞した映画「Birth Day」への挿入曲提供と共に、ピアニスト役で出演。フランス・パリ日本文化会館での館長招聘コンサートや、台湾にて、最大規模を誇る、台中ジャズフェスティバルへの出場など、世界を股にかけるスイング感あふれる彼女のピアノとボーカルには、定評がある。定期的に、くにたち音楽大学ジャズ専修で講義を持つ。