おはようございます。
木曜日のCozyです!
先日,職場のエレベーターに乗っていた時のこと。
エレベーター内には,同僚と私,そして同じビル内の別の会社の方の3名。
私は同僚と小声で話していたら,エレベーターの自動音声が
「5階でございます」
とアナウンスしたんです。
その時,私は思わず親父ギャグを言ってしまいました。
だって,これって聞き方によっては勘違いするよなぁ,って思ったんですもの。
さて,私,どんなことを言ったと思います?
そしてどんな反応されたと思います?
― 「Don’t misunderstand!」は要注意 ―
「5階でございます」
って言った時,私はとっさに
「え,それは誤解でございます!」
って言っちゃったんですよ。
それも同僚に向かってこっそりと言ったつもり。
なのに
・・・
一瞬の沈黙の後,
中にいた別の会社の見知らぬ方が…
「ブハーーッ!」って思いっきり吹き出して笑いだしちゃったんです。
同僚にだけ聞こえるように言ったつもりが…
だって「5階でございます」も「誤解でございます」もイントネーション同じなんだもの。
ってずっと思ってたんですよね。
でもちょっと恥ずかしかったです。
さて,今回のテーマはそんな「勘違い」。
「勘違いしないで!」を,英語ではどのように表現するとおもいますか?
日本語の「勘違いしないで!」を,そのまま英語にしようとすると,思い浮かぶのは
“Don’t misunderstand!”
かもしれません。
でも,この英語を使うときには注意が必要なんです。
“Don’t misunderstand!” は,
「勘違いするなよ!」
「誤解するな!」
という,少し強い命令や非難のニュアンスを含んでいます。
例えば,
“Don’t misunderstand! I didn’t say like that.”
(勘違いしないでよ!私はそんなこと言ってないからね)
といった感じで,相手を少し責めているような響きがあります。
もし,うっかり職場の同僚に言ってしまったら,険悪なムードになってしまうかもしれません。
だから軽く「勘違いしないで」と言いたい場合は,他の表現の方が無難なのです。
― 状況に合わせて使い分ける自然な英語 ―
「誤解しないでほしい」
という気持ちを,もっと柔らかく,そして自然に伝えるにはどうすればいいのでしょうか?
今回は,いくつかぴったりの表現をご紹介しますね。
最初は,
“Don’t get me wrong.”
これは,最もよく使われるフレーズです。
直訳すると
「私を間違って受け取らないで」
となり,日本語の「誤解しないでね」に一番近いニュアンスです。
1986年にヒットした “The Pretenders”の “Don’t get me wrong.”という曲をご存知の方もいらっしゃるかと思います。
曲で覚えると,覚えやすいかもしれませんね。
次に,
“I just want to be clear.”
何かを説明する前に,
「はっきりさせておきたいんだけど」
と前置きする時に使います。
「誤解のないようにはっきりさせたい」
というニュアンスです。
もう一つ,
“That’s not what I meant.”
これは相手が自分の意図とは違う解釈をしたときに,
「そういう意味じゃないんだ」
と否定する表現です。
ほら,鈴木雅之のヒット曲,
♪違う違う そうじゃ,そうじゃなぁい♪
という感じです(笑)
あの日のエレベーターで,もし私が
“That’s not what I meant.” (そういう意味じゃないんです)
と言っていたら,笑いは起こらなかったかもしれませんね。
― オヤジギャグから顔見知りに? ―
「誤解でございます!」は,言葉だけ聞けばかなり寒いですよね(笑)。
それ以来,エレベーターや廊下,ロビーでその方と会うたびに
お互い笑顔で挨拶をする仲になりました。
言葉の力だけでなく,笑顔やユーモアといった「心」が,人との関係を築く上でいかに大切か,ということを実感した出来事です。
英語でも日本語でも,ユーモアや笑顔があれば,言葉のちょっとした「勘違い」は,面白いエピソードに変わることがあると思います。
皆さんも,言葉の勘違いから,面白い出来事が起こった経験はありませんか?
さて,今日のエレベーターの自動音声は,何階でございますか?(笑)
それでは,今日も良い一日を!
See you next week~!
英語教材開発・制作者
米国留学から帰国後、幼児・児童英語教師を経て、中学・高校英語、受験英語、時事英語等多岐にわたる指導を行い英語教師経験を積む。また、ホテル勤務での実践英語経験を積んだり、カナダにて現地の子どもたちの英語教育にも携わりながら、CertTEYL(世界での児童英語講師認定コース)の認定を受ける。さらに、青山学院大学でTutoringの研究員としても活動。英語講師養成のeラーニングコースの日本での立ち上げメンバーとなる。「現場での経験を教材に活かしたい!」と、現在は英語教材開発会社にて日々教材開発に勤しむ。高校入試用のリスニングトレーニング教材(塾・学校向け)は累計10万部以上のベストセラーとなる。英語教材開発の傍ら、全国の英語教師への研修なども行う。また、土堂小学校(広島県尾道市)での英語指導や、初の民間校長として一躍時の人となった藤原校長(当時:杉並区立和田中学校)が手掛けた英語コースの指導に2年間携わるなど、英語教育に関する多様な分野で活躍。大の犬好きから、ホリスティックケア・カウンセラーなどペット関連の様々な資格を取得し、ペットライターとしても活動中。









