【World Life】とは?
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NY デリバリー事情

World Lifeな生活
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ニューヨークでは、ロックダウンが始まったのが去年3月の3週目、この今月で10ヶ月半となります。この間、とにかくニューヨーク経済はとんでもない位崩壊しましたが、そんな中唯一頑張っているのが、デリバリーサービス業。

外に出られない生活が続きますから、必要なものは全て届けてもらうしかないわけで。日用品はアマゾンを始め、食料品はスーパーマーケット、コストコなど。

アメリカでは調理を全くしない人がとても多いので、そんな人たちのためにレストランのデリバリーサービスも盛んです。

ステイホームで外出自粛をしている方が多くなった影響で、テレビなどの電化製品や家具のデリバリーも、けっこうな売り上げを上げているそう。

ドアマンを苦労させるAmazon BOX

日用品に関しては、本当にAmazonが便利。シャンプーや電池、冬用のソックスや衣類、テーブルタップや電球など、とにかくアマゾンには色んなものがあります。

こちらでもAmazon Primeの年会費を支払っていれば、プレミアム商品すべての配送料が無料なので、日用品で困ったらとにかくAmazon。

ただ、細かなものも全てちゃんとしたAmazonの箱で送られてくるので、大きなアパートメントビルディングの受付はいつもこのAmazonの箱の山。仕分けをする各アパートのドアマンたちも大変そうです。

最近は、アマゾンは小さなロッカーのようなものを各アパートに置いているようで、品物到着日にバーコードがメールで送られてきて、そのバーコードでロッカーが開く仕組みです。

とにかく便利の一言につきますが、途中でそれを配達や仕分けしてくださる皆さんに、頭が下がります。普通だったら、自分がそのお店まで行けばいいだけなのに、同じ値段でわざわざ家まで届けてくださるのですから。

食料品デリバリー

食料品は、コストコがデリバリーしてくれるのでとても助かります。日本の食品は難しいけれど、新鮮野菜、オーガニックの卵やミルクから冷凍食品まで、ほぼあるので、ありがたい。

デリバリー料は安く数ドル程度。配達時間も自分の都合の良い日の2時間ごとで指定できます。現在は、ホールフーズやトレーダージョーなど近所の良いスーパーはいつも長蛇の列。毎日零下が続くニューヨークでは、外に買い物に出るだけでも寒く、このデリバリーサービスもとても助かります。

NYレストランデリバリー事情

さて、そしてレストランのデリバリー。アメリカでは調理を全くしない人がとても多いので、レストランのデリバリーも多く、とても頑張っている様子です。

そもそも、このパンデミック禍ではニューヨークのレストランは屋内営業が認められていないので、デリバリーサービスをするか、屋外で営業するかの2択。

日本だとUber eatsが有名ですが、こちらニューヨークでは2009年ごろから、シームレスと言う会社がまず最初に始めたようです。

マンハッタン内の有名レストランでは、電話だけでなくネットなどによるオーダーが出来るようになったそうで、ネットになった理由が便利だからというより、電話だとどうしても、言った言わないで揉めることもあったそう。

そして次に手を挙げたのはグラブハグ。そして、ドアダッシュ、Uber Eats、デリバリードットコムなどなどが続いているらしい。

私は自宅で料理をしますし、レストランのデリバリー自体高いなと思ってしまうことがあるので、全く利用していません。そこで今回このレストランのデリバリー事情に関して、知り合いの女性に電話で色々聞いてみました。

彼女はレストランからのデリバリーサービスで選ぶのは、ポストメイツとUber Eatsだそうです。彼女のスマホのアプリでトラッキングして、今どの辺にいて、いつ自分のアパートの前に着いたかがすぐ分かるからだそうです。

1番オススメなのはポストメイツで、理由としては自転車で配送してくれるからだそうです。

以前彼女が一度Uber Eatsを使ったとき、デリバリーの人から「アパートから数10メートル離れたところに止まっているのでそこまで取りに来い」と、呼び出されたのだそうです。

マンハッタン内では、そう簡単に車を路上に止められないので、外まで取りに来て欲しいと。

ですが、彼女は赤ちゃんがいるからデリバリーを頼んだのに、外まで取りに行くのにお金を払うなんて信じられない、と、とっても怒り、それからは必ず自転車の「ポストメイツ」にすることにしたそう。

自転車配送の「ポストメイツ」なら、アパートの入り口ドアの前にちゃんと止めて、オーダーをビルの中のドアマンまで渡してくれるのだそうです。そして、ドアマンがオーダーだけエレベーターにポンと載せて、その階のボタンを押してくれるので、自分の階のエレベーター前で待ってればフードが自然に上がってくるそうです。それに頼むと毎回クーポンもくれるのだそうです。

1回の配送料3000円?!

彼女によると、だいたい1回の使用料は4-5ドル(4-500円位)だそうですが、時間帯や、天候、お店によっていろいろ違うそうです。

1番高かったのは、昨年の大晦日。軽い夕食のオーダーだったのに、デリバリー料だけで30ドル(3000円ちょっと)ついてたそうです。

アメリカでは建国記念日の7月4日、サンクスギビングデイやそのイブ、クリスマス、そして大晦日などは、ずいぶん価格は上がるようです。全てがクレジットカードから自動引き落とし。料理を買うために、キャッシュを持ってスーパーを走り回る必要もありません。

元々レストランのデリバリー自体、ニューヨークでは珍しいことではありません。各レストランに配達専用員が雇われていて、地域限定ではありますがデリバリー料無料でいつでも配送してくれます。

ただ、この無料配送、フリーデリバリーと言うのは裏があって、お店としては配送料無料だけど、ちゃんとチップは配達員に渡してよね、と言う暗黙の了解です。通常、頼んだオーダーの15-20%ぐらいでしょうか。

これがチップとして、彼らのポケットに直接入るわけです。そして暗黙の了解と言えば、この職業は英語が堪能でなくても務まるので、違法滞在者が多いことでも知られています。

ここに、デリバリー専門の業者が何社も、参入してきたわけです。デリバリー専門の業者はバイクや車を使い、フリーデリバリー以外の地域に距離関係なく結構遠いところまででも配達してくれます。

このパンデミック禍では、どうしてもダウンタウンのあそこの店のあれが食べたいとか、そういうぜいたくなお客様もあるでしょうから、メキメキ頭角を現している様子。

路面営業レストランの頑張り

ニューヨーク市のレストランはすべて屋内営業は禁止です。ごく1部のトップクラスの有名レストランだけは、サイドウォークにそれこそ建物と見紛うような、天井からのヒーターがポカポカとついた見事な臨時テーブル席を並べているそうです。

ですが、それは本当に数件のみ。後の普通のレストランは、バラック小屋のような、ベニヤ板を貼ったり、ビニールシートを貼ったりの即席仕立ての屋外飲食コーナーです。

ニューヨークのこの冷凍庫のような冬を越せるとは、到底思えません。ますますこのデリバリービジネスが、盛り上がっていくのでしょう。

今週も最高気温が零下のNYですが、デリバリーの自転車は、時は金なりとばかり両ハンドルに出来立てのお料理をぶら下げて、超スピードで走り去っていきます。

がんばれ。みんながんばろう。

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