おはようございます。
木曜日のCozyです!
最近、ふと思ったんです。
電話をしていて,最後に切る時に
「はい,失礼します」
って言ったんですよね。
「これ英語ではどう言って切る?」って。
あなたなら,どんな言葉で電話を切りますか?
― 英語で「失礼します」って変?―
仕事などで電話をしていて,最後に切る時に
「それでは,失礼します」
「失礼いたします」
って言う時ありますよね。
丁寧で、きちんとした印象もあります。
これを英語にすると,どんな表現を思いつきますか?
“「失礼します」なので,
“Excuse me.”
でしょうか。
“Excuse me.”の使い方は大きくわけると,
1 人に問いかけるとき
2 人の前を通ったり,何か失礼なことを言ったりしてしまったとき
3 人からちょっと失礼なことを言われて, “Excuse me?” と反論するとき
です。
では,電話での様子を想像してみましょう。
いろいろと話をしていて,切ろうとしたときにあなたは
“Excuse me.”
と言って切ったとします。
おそらく相手は,
「え,何ですか?」
とあなたが何かを言おうとしたと思うと思うんです。
でも電話はもう切れている。
そういうことが起こりかねません。
“Excuse me.” は、
「失礼ですが…」
と何かを尋ねるときや、人を呼び止めるときの表現。
電話の最後で言うと、「何か言いたそうだけど…何?」と思われるかもしれません。
― 英語ではどう言えば自然?―
では、英語では電話をどう終わらせるのでしょうか。
ビジネスの場合は,
“Thank you for your time.”
のあとに
“Have a great day.”
と続けるのがいい感じかもしれません。
また,前回のお話でもお伝えした
“It was nice meeting you.”
(お会いできてよかったです)
をちょっと変えて,
“It was nice talking to you.”
(お話できてよかったです)
のように言ってもOK。
相手から電話をいただいた場合は,
“Thank you for calling.”
(お電話ありがとうございました)
というのもありですね。
でも多くの場合,やっぱり最後に
“Bye”
を付けるんですよね。
“Thank you. Bye.”
のような感じ。
と,ここまで書いているまさに今,
カナダ人の上司から電話がありました。
そして,やっぱり最後に
私:“Thank you. Bye”
と言ったら,上司は,
上司: “OK, Bye-bye!”
まあ,これは社内なのでこんな感じでした。
でもビジネスでも
“Bye.”
って言って電話を切っても全然問題ないんですね。
―カジュアルな場合は?―
では,家族や友人同士など,カジュアルな場合はどうでしょうか。
たとえば…
“Talk to you soon.”
(また話そうね)
“Take care.”
(元気でね)
“Have a good day.”
(よい一日を)
“Bye now.”
(じゃあね)
“Speak soon.”
(また近いうちに)
などがありますが,
でも一番多く聞くのはやっぱり,
“Bye.”
“Bye-bye.”
なんですよね。
だから,私は
「電話の最後は “Bye.”が万能!」
と思っております(笑)
― 電話を切る時の「はーい」はどう訳せる?―
電話を切る際に,
「はーい」
と言って切ることありませんか。
「はーい,じゃあねー。はーい。」
のような感じ。
これってどういう意味の「はーい」なのか,ずっと疑問に思っていたんですよね。
で,調べてみたら
相手の「じゃあまたね」に対して「はーい」と言ってるらしいんです。
「はーい,じゃあねー。はーい,うん,またね。はーい。」
とずっと続くんじゃないかと思うくらい,
「はーい」
が連呼されることもありますけどね(笑)
では,英語でもそんな「はーい」みたいなものがあるのでしょうか。
答えは
ないんですよね。
強いて言えば、
“Okay.” や “Alright.”
が近いですが、英語ではやっぱりその後にきちんと
“Bye.”
をつけないと不自然な感じになります。
たとえば、
“Okay, talk to you later. Bye.”
“Alright, take care. Bye now.”
のような感じです。
― 電話の終わりも英語らしく―
電話の終わり方にも文化の違いがありますよね。
日本語では「失礼します」とか「はーい」など、
「終わり」
を直接表すというよりも,ちょっとあいまいで柔らかい表現で終わることが多いかもしれません。
でも英語は “Bye.”のような,
「きちんとした“締めの一言」
がないと、終わった感じがしないんですね。
英語で電話を終えるときは、
“Thanks, talk to you soon.”
“Have a good one!”
“Bye!”
など、はっきりとした締めがポイント。
“Excuse me.” や “はーい” だけで切ってしまうと、相手はきっと戸惑ってしまうかも。
英語で電話をする機会があれば,ぜひ思い出してみてくださいね。
それでは,今日も良い一日を!
See you next week~!
英語教材開発・制作者
米国留学から帰国後、幼児・児童英語教師を経て、中学・高校英語、受験英語、時事英語等多岐にわたる指導を行い英語教師経験を積む。また、ホテル勤務での実践英語経験を積んだり、カナダにて現地の子どもたちの英語教育にも携わりながら、CertTEYL(世界での児童英語講師認定コース)の認定を受ける。さらに、青山学院大学でTutoringの研究員としても活動。英語講師養成のeラーニングコースの日本での立ち上げメンバーとなる。「現場での経験を教材に活かしたい!」と、現在は英語教材開発会社にて日々教材開発に勤しむ。高校入試用のリスニングトレーニング教材(塾・学校向け)は累計10万部以上のベストセラーとなる。英語教材開発の傍ら、全国の英語教師への研修なども行う。また、土堂小学校(広島県尾道市)での英語指導や、初の民間校長として一躍時の人となった藤原校長(当時:杉並区立和田中学校)が手掛けた英語コースの指導に2年間携わるなど、英語教育に関する多様な分野で活躍。大の犬好きから、ホリスティックケア・カウンセラーなどペット関連の様々な資格を取得し、ペットライターとしても活動中。