【World Life】とは?
スポンサーリンク

NYコンビニで猫が飼えるようになる?

World Lifeな生活
この記事は約3分で読めます。

こんにちは
NYのKayoです。

「コンビニで猫が飼えるようになる」
「ボデガの猫が、法律で許可されることに」

そんなお話が、先日、New Yorkのローカル・ニュースでありました。

「ボデガ」ってなに?

ニューヨークで暮らしていると、ふと角を曲がった先に、小さな雑貨屋のようなお店がひょっと現れます。

ガラス越しに並ぶ色とりどりのスナック、キャンディ、煙草、宝くじ、バナナ、サンドイッチ、棚の上にザクッと積み上げられた日用品、、、

そう、これがニューヨーカーの日常に欠かせない「Bodega / ボデガ」。

日本人の感覚だと「コンビニみたいなもの」とつい言いたくなりますし、確かに、アメリカ人にとってのコンビニなのですが、実際には日本のコンビニとは、ずいぶん雰囲気が違います。

というのも、セブンイレブンのような、あの清潔で均一化された世界とは別物で、もっと生活の匂いのする、家族経営の「近所のお店」なのです。

あまり、高級住宅街ではお目にかからないかもしれません。

「ボデガ・キャット」の存在あり


※Photo: “Bodega Cat” by Seth W. CC BY-SA 2.0(https://www.flickr.com/photos/sethw/6415943755/)

そして、多くのボデガには昔から、こっそりと、しかし堂々と店の主のような猫が一匹、あるいは二匹、気ままに暮らしてきました。

このボデガ・キャットはキャラクターとして、ニューヨークのお土産として結構有名で、マグカップ、Tシャツ、ジグソーパズル、ポスターなどなど、いろいろな商品さえお目見えしています。

そんな可愛いくて有名な、ボデガ・キャット。

実はこのボデガ・キャット、建前としては、ずっとイリーガルでした。食品を扱う店内に動物がいるのは衛生上よくない、という理由です。

日本の感覚からすれば当然で、「えっ、猫が食品店の中に?」と驚かれる方がほとんどでしょう。

ところがニューヨークでは、この猫たちは、単なるペットとしてだけではありません。彼らは、お店のスタッフ・メンバーなのです(笑)。

というのも、ニューヨークは古い建物が多く、どんなに都会的に見えても、油断するとネズミが現れます。地下鉄だけでなく、アパートや店でも。

そんな街で、猫は最も頼りになる、害獣対策チーム。ボデガ・キャットは、店をネズミから守る存在として、長年大切にされてきました。

店主も常連客も、猫が棚の上で寝そべっていても気にしません。むしろ「ちゃんと店番してるね」と微笑ましく見守るほどです。

グレーからホワイトに

そんな文化があるにもかかわらず、法律上はずっとグレーゾーンだった猫たち。ところがこの度、ニューヨーク市議会で「ボデガで猫を飼うことを正式に認める」法案が協議され、どうやら可決されそうだ、というニュースが流れました。

長年、裏の存在だった猫たちが、いよいよ表舞台に!

もちろん、ちゃんと届け出はしなければなりませんし、届け出ればワクチンや去勢などの義務も発生してきます。もしかすると、現在のオーナーさん達にとっては、お金もかかるし、ただめんどくさくなるだけ、なのかもしれませんが。

日本では、食品のそばに動物がいるなんて考えられないかもしれません。でもNYでは、古い街ゆえの事情と、人と動物が同じ空間で、ゆるく共存する文化があるのですねぇ。

棚の隅で丸くなっている猫も、実は店を守る立派な一員(笑)。

そんな、とぼけたヒーローが、ようやく公式に認められるかもしれない、、、これからのボデガは、ますます猫の勢力が強まるのでは、と密かに面白がってます。

それではまた来週♫
Kayo

タイトルとURLをコピーしました