こんにちは
NYのKayoです。
ニューヨークの求人広告を見ていると、なかなか興味深い時給が並んでいます。
そんな中からいくつか紹介しますね。
Chef / シェフ
レストランのChef / シェフは時給35〜40ドル(5250円から6000円)。
「そんなに!」と思いますよね。そして、ここニューヨークでは、調理師免許のような国家資格は不要!
ニューヨークのレストランでは、ニューヨーク市が定める Food Protection Certificate(食品衛生講習修了証) を持った人を店に置く必要がありますが、これは店長やシェフの誰か1人が持っていればOK。
知り合いに、バイト先で誰もこれを持っていなくて、オーナーに頼まれて取った、と言う日本人がいましたが、外国人でも結構簡単に取れるもののようです。
そして実際の働いてる様子はというと、レストランの厨房はまるで戦場。大音量で飛び交う「Yes, Chef!」「Hot behind!(後ろ、熱いよ!)」の声。立ちっぱなしで体力とスピード勝負!しかも火のそば。
おしゃれに、丁寧にソースを垂らしている想像とは、ちょっと違うかも。
Cashier / キャッシャー
Cashier / キャッシャー は、17〜23ドル(約2550円から3450円)。スーパーやデリ、ドラッグストアなどのレジで「Next!」と次々お客をさばきます。
アメリカのスーパーはセルフレジが増えてきましたが、人間のキャッシャーが必要とされる場面もまだまだ多い。ここでは笑顔よりも、レジのスピードと袋詰めの正確さが重視される感じです。
チップは基本なし。ひたすら正確さと忍耐力で勝負です。
Cleaner / クリーナー
Cleaner / クリーナー は17〜22ドル(約2550円から3300円)。オフィスやホテル、レストランの裏側などで黙々と掃除をします。こちらもチップはありません。
でも「誰も気づかないところをピカピカにしているのは私」と、密かな達成感はあるはず。反対に、トイレ掃除中に「まだ?」と急かされるなんてことも。これもまたNYらしい日常。
Server / サーバー
Server / サーバーとは、日本で言うウェイター・ウェイトレスさんで、16〜22ドル (約2400円から3300円)。
この金額だけ見ると「シェフより安いじゃない?」と思うかもしれませんが、ここがアメリカの面白いところで、サーバーはチップで稼ぐのです!
レストランでは、チップは食事代の20%が相場。忙しい夜に働けば、給料の倍以上の収入になることも多々あります。
ただし「料理が遅い」「メニューが来ない」などとお客に不満を持たれると、チップは多少減るかも。
笑顔と社交力がものを言う世界。ニコニコとよく喋るサーバーは、すぐに人気者となります。
ニューヨークではウェイター・ウェイトレスは、まず笑顔で自分の名前を名乗り、自己紹介してからお客さんも名前を名乗って握手して、そこからまず飲み物を聞いて、飲み物が出た後にオーダーを取ります。
ディナーはゆっくり時間をかけて、ファミリーや友人達と楽しむもの。そういう感覚です。
常連客ともなると、店に入ってくるなり、いつものウェイターと、大きなハグと共に笑顔で挨拶を交わし、それからテーブルへ案内されます。
プロのサーバーさんは、生涯で家を3軒ぐらい建てられるそうです(!)
サービスとはなんたるものか、ということを本当によく知っていて、カスタマーをエンターテインします。
Driver / ドライバー
Driver / ドライバー は20〜30ドル(約3000円から4500円)。ピザやグロッサリーの配達、あるいは Uber や Lyft の運転などさまざま。
ここでもチップは期待できます。フードデリバリーなら、玄関先に置くだけで (愛想を振りまかずとも)、チップがアプリ経由で入ります。
ただし雪の日や大雨の日は命がけ。ニューヨークの交通渋滞は相当なもので、「1時間かけて2キロしか進んでない」なんてこともザラです。
求人広告の時給は魅力的に見えますが、その裏側には汗と忍耐、そして時にはユーモアが必要です。
こちらで働く友人いわく「笑わなきゃやってられない」のだそう。
時給が高い代わりに・・・
ちなみに、時給20〜30ドル(約3000円から4500円)と聞くと、なんだか夢のような感じもするかもしれませんが、その分、こちらは物価もなかなかのもの。
ランチでラーメン一杯が約4000円。ディナータイムなら5000円以上、グラスワインが16ドルで3000円越え、という感じです。
20ドルのランチも、税金約10%とチップ約20%が加わると、支払いはほぼ30%増しになるんです。
出ていくお金もまた大きいのがニューヨークです。
仕事探しアプリ
このアプリにファイブスターをつけた方の意見を伺うと、「このアプリをダウンロードした日に、もうすでにインタビュー受けれたよ」とか、「仕事が欲しい時、このアプリ超便利で役に立つよ」とか、「迅速、正確、効果的、そして地元の仕事がいっぱい!」なんて言う褒め言葉がいっぱい。
なかなか面白そうなアプリです。
介護士募集
このポスターは介護士を募集しているようです。おそらく資格は不要のようです。知り合いや近所の人たちを介護するのに、稼ぎませんか?と書いてあります。
ちょっと詳しく見てみると、ニューヨーク州の Medicaid / メディケイド(公的医療保険)の制度を利用した介護求人の広告で、家族や友人の世話をすると時給22ドル(約3300円)以上が支払われる、と書いてあり、そのお金は介護を受ける人のメディケイドから出るのだそうです。
ただし、「親子や配偶者は対象外」で、それ以外の、兄弟や友人などが登録すれば「有給の介護者」として働ける仕組みなのだそう。これは、なかなか興味深い広告ですね。
というわけで今回は、ニューヨークの求人事情をお届けしました。
それではまた次回♫
Kayo
P.S.
バレンタインデーが過ぎ、New Yorkもやっと、最高気温が零下だったこの極寒の4週間を乗り切りました。一昨日より、最高気温が0度を越しましたので、1月半ばに降った大雪が少しずつ溶け始めました。隣の屋上のテニスコートも雪がまだ残っていますが、後は春を待つだけです。
平木かよ / Kayo Hiraki
ニューヨーク在住 2017年より、世界屈指の米国グラミー賞の投票権を持つ。同じく米国スタインウェイ・ピアノ公認アーティスト。現在、グリニッジ・ビレッジのジャズの老舗「Arturo’s」のハウス・ピアニストとして、週に5日、自己のトリオで演奏活動を続けて26年目。ニューヨーカーに、スイングの楽しさを届けている。ベースの巨匠、ロン・カーターとのトリオで、ブルーノート・NYへも出演。JALの国際線機内誌でも、海外で活躍する日本人として大きく取り上げられた。また、舞台「ヴィラ・グランデ青山」では山田優がジャズシンガーに扮するシーンでの、ミスティーのピアノ伴奏。カナダ・トロント・リールハート国際映画祭でブロンズメダルを受賞した映画「Birth Day」への挿入曲提供と共に、ピアニスト役で出演。フランス・パリ日本文化会館での館長招聘コンサートや、台湾にて、最大規模を誇る、台中ジャズフェスティバルへの出場など、世界を股にかけるスイング感あふれる彼女のピアノとボーカルには、定評がある。定期的に、くにたち音楽大学ジャズ専修で講義を持つ。










