Hey, Guys!
月曜日のSwatchです。
現在のようにSNSで英語のネイティブが、日本人に英語を教える動画を毎日のように更新しているのを考えると、Swatchが英会話を始めた半世紀前に比べれば、日本国内で留学しているようにに感じます。
ネイティブに英語を学ぶことで、あなたの英語の発音が「伝わる発音」に近くなることがメリットです。伝わる英語という感覚は、テキストなどの文字情報で英語を勉強し、外国人に通じなかったという経験のあるあなたなら、うなづけると思います。
Swatchも、米軍とのやり取りの中で、上司を呼び捨てにする軍人に会ったことがあります。
その上司は、加納と言いましたが、米軍人から「加納、加納」と呼び捨てにされ、気色ばんだことがあります。
<加納、加納と呼び捨てにされた上司>
最近、自衛隊員の階級を変える議論がありますが、なかなか難しいものがあります。
例えば、今回話題にする1等陸佐は、米軍の階級では、Army(米陸軍)の Colonel(大佐)を意味します。
1等陸佐を「いっとうりくさ」と読み、通常は略して「1佐:いっさ」と呼びます。
この略は、自衛隊の陸・海・空共通の呼び方になり、3自衛隊とも「いっさ」通用します。
一方、英語では、軍種により「大佐」の呼び方が違います。
Army(陸軍)は“Colonel”
Navy(海軍)は、“Captain”
Air Force(空軍)は、“Colonel”
Marine Corps(海兵隊)は、“Colonel”
となります。
面白いことに、海軍ではCaptainが大佐なのに対し、その他の3軍種(陸軍・空軍・海兵隊)の“Captain”は、「大尉:たいい」なのです。
分かりやすく示すと以下の通りです。

階級の呼び方も軍種によって違うので、なかなか面倒なところが軍事英語です。
さて、本題に戻りますと、その米軍人が何故、加納1佐を呼び捨てにしたかというと、実は英語の発音に原因があったのです。
最初に、陸軍、空軍、海兵隊に共通の大佐の英語は、“Colonel”です。ローマ字読みあるいはカタカナ表記にすると、「コロネル」と読めそうですね。実は、違うんですね。
あなたは、この画像を見たことがありますよね。

そうです。フライドチキンでフランチャイズ(KFC)を作り上げた有名人です。
彼の愛称は、Colonel Sanders です。
読み方は、「カーネル・サンダース」です。
とすれば、Colonelは、「コロネル」ではなく「カーネル」と発音することが推測できます。
因みに、「Colonel / カーネル」は、軍隊の階級「大佐」ですが、彼が軍人だったのではありません。
彼が住んでいたケンタッキー州では、州に貢献した人に「ケンタッキー・カーネル」という名誉称号(名誉大佐・名誉州民)を与える決まりがあったんです。
つまり、ケンタッキー州の名誉市民サンダース氏という意味です。
<アメリカ人の英語は、話しやすいように変化する>
「加納、加納」と呼び捨てにされた、加納1佐は、頭に来ました。親しくもないに、苗字を2回も呼び捨てにされた。
本当に呼び捨てにされたのでしょうか。ちょっと考えてみましょう。
カーネル・サンダースのカタカナ書きで読めば、Colonel Kano(加納1佐)は、「カーネル・カノー」となります。コロネルではないので、どちらかというと、英語の発音に近いものだと推測できます。
ところが実際には、ネイティブは「カーネル」と発音しません。
Colonelが、「コロネル」ではなく、「カーネル」と変化するだけで、日本人は「やっぱ、ネイティブ発音は違うわな~」と思ったりします。いえいえ、実際には、さらに変化するのです。
アメリカ人は、Colonelを「カーネル」ではなく、さらに音便化(音を読みやすいように変化させること)して、「カーノー」と発音するのです。
具体的には、“nel”を「n+el」と分解し、elを「オ」と発音します。それで、「カーノー」です。
加納1佐の苗字は、“Kano”ですから、「カノー」と発音します。Colonel Kanoは、ネイティブが発音すると、「加納、加納」に聞こえます。
言われた本人にしてみれば、アメリカ人にいきなり「加納、加納」と呼び捨てにされたと思います。
このように、アメリカ人の話す英語(アメリカン・イングリシュ)は、日本人には理解できないほど音が変化します。そういった認識を持っていただきたいと思います。
<早口のアメリカ人の得意な音変の例>
現代の日本の若者は、どんどん早口になっています。アメリカ人の英語も同じく早口になっています。
日本語と英語の違いは、日本語はあくまでもスピードが速くなっていますが、フレーズの中で単語の発音が変化する感じはあまりありません。
日本語では、英語と日本語を組み合わせ、「バズる、デする、パニくる」なとの新語を創り出し、若者同士で分かりやすい流行り言葉を使っています。
アメリカ人の場合、単語の発音自体を変化させ、より発音しやすいようにして使っています。そこが大きな言語学的違いです。その違いが、あなたを混乱させる原因になっているのです。
例を挙げて説明しましょう。
まずは誰でも知っている英語ですが、
“Oh, it’s wonderful!”
「わあ、素晴らしいですね」です。
そのまま読むと「オー、ワンダフル」ですが、アメリカ人は決してそのように発音しません。
「オー、ワンダフォー」です。
フルが、Colonelのnelが「ノー」と変化したように、同じようにフルがフォーに変化しています。
このパターンの発音の変化は多くあるので、まとめて覚えておくと便利です。

このように、Lの発音が「オ」に変化したり、Tの発音がdになり、日本語の「らりるれろ」になったりします。
例えば、betterは、「ベター」から「べらー」に変化します。英語の音変はたくさんのパターンがあります。それだけでも一冊の本が書けるぐらいの変化があります。
英会話の勉強法で、例えばTOEICなどの試験に良い点を残すには、リスニングに力を入れなければなりません。
従来のカタカナ英語の発音が頭にあれば、聞き取りの邪魔になります。リスニングのコツは、まずネイティブの発音を聞くこと、その音を記憶して、真似をして覚えこむことです。
現在は、そういった英語の発音の確認がSNSなどで、簡単にできる時代です。英語のフレーズがどのように音変するかを意識して学習することで、スピーキング能力もリスニング能力も向上させることができます。是非、試してみてください。
執筆家・英語教育・生涯教育実践者
大学から防衛庁・自衛隊に入隊。10年間のサバイバル訓練から人間の生について考え、平和的な生き方を模索し離職を決断する。時を同じくして米国国費留学候補者に選考され、留学を決意。米国陸軍大学機関留学後、平和を構築するのは、戦いを挑むことではなく、平和を希求することから始まると考えなおす。多くの人との交流から、「学習することによって人は成長し、新たなことにチャレンジする機会を与えられること」を実感する。
「人生に失敗はなく、すべてのことには意味があり導かれていく」を信念として、執筆活動を継続している。防衛省関連紙の英会話連載は、1994年1月から掲載を開始し、タモリのトリビアの泉に取り上げられ話題となる。月刊誌には英会話及び米軍情報を掲載し、今年で35年になる。学びによる成長を信念として、生涯学習を実践し、在隊中に放送大学大学院入学し、「防衛省・自衛隊の援護支援態勢についてー米・英・独・仏・韓国陸軍との比較―」で修士号を取得、優秀論文として認められ、それが縁で定年退官後、大規模大学本部キャリアセンターに再就職する。
修士論文で提案した教育の多様化と個人の尊重との考えから、選抜された学生に対してのキャリア教育、アカデミック・アドバイジングを通じて、キャリアセンターに新機軸の支援態勢を作り上げ、国家公務員総合職・地方上級職、公立学校教員合格率を引き上げ高く評価される。特に学生の個性を尊重した親身のアドバイスには、学部からの要求が高く、就職セミナーの講師、英語指導力を活かした公務員志望者TOEIC セミナーなどの講師を務めるなど、大学職員の域にとどまらぬ行動力と企画力で学生支援と教員と職員の協働に新たな方向性をしめした。
生涯教育の実践者として、2020年3月まで東京大学大学院教育研究科大学経営・政策コース博士課程後期に通学し、最年長学生として就学した。博士論文「米軍大学における高等教育制度について」(仮題)を鋭意執筆中である。
ワインをこよなく愛し、コレクターでもある。無農薬・有機栽培・天日干し玄米を中心に、アワ、ヒエ、キビ、黒米、ハト麦、そばを配合した玄米食を中心にした健康管理により、痛風及び高脂質血症を克服し、さらに米軍式のフィットネストレーニング(米陸軍のフィットネストレーナの有資格者)で筋力と体形を維持している。趣味はクラッシック音楽及びバレエ鑑賞。
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