おはようございます。
木曜日のCozyです!
あなたは友だちから、何と呼ばれていますか?
私は高校の同級生たちからは、下の名前で呼ばれています。
とくにニックネームとかなかったんですよね。
あなたには「ニックネーム」がありますか?
ところで、なんで “nickname”って言うんでしょうね?
“nick”って何でしょう?、人の名前の「ニック?」
それとも別の意味があるのでしょうか。
今日はそこをさらっと紐解いていきましょう。
―人名の「ニック」とは関係がない!?―
“nick” って、真っ先に思い浮かぶのは人名の
「ニック(Nick)」
じゃないですか?
ほら、 エディ・マーフィの警察アクション映画『48時間』で日本でも有名になった俳優、ニック・ノルティとか、バックストリート・ボーイズのニック・カーターとか。
「ニックネーム」って、こういう
「ニックさんの名前からついたのかな?」
なんて思っちゃいそうですが、実はこれ、人名とはぜんぜん関係がないんです。
この言葉のルーツは、今から600年以上前の中世英語にあります。
当時の英語で、「追加の」「付け加える」という意味を表す “eke(イーク)” という言葉があったのだそう。
そこに「名前」を意味する “name” がつけると
“an eke name”(アン・イーク・ネーム)
とすると、
「追加の名前」「あだ名」
という意味で使ってたんですって。
“an eke name”(アン・イーク・ネーム)
……ん? “an eke name”?
ここでちょっと、次の言葉を声に出して読んでみてください。
ちょっとだけ早めに読んでみてくださいね。
「アン・イーク・ネーム」
「アンイークネーム」
「ア・ニークネーム」……
あれ?何か思いませんでしたか?
そうなんです!
だんだんと、「ニックネーム」に近くなっていった気がしませんか?
“an eke name” を口早に何度も発音しているうちに、人間はだんだん区切り目を間違えるようになってしまったんですね。
本来は、
“an + eke name”(アン + イーク・ネーム)
だったはずのものが、耳で聞いた響きのせいで、
“a + neke name”(ア + ニーク・ネーム)
として定着していった、それが “nickname”の由来だったんです。
言葉の世界では、こういう「区切り間違い」によって新しい単語が生まれる現象を
「異分析(いぶんせき)」
と言います。
実は、エプロンも “nickname” と全く同じパターンなんです。
もともとは
“a napron”(ナプロン)
という単語だったのだそう。
テーブルクロスなどを意味する「ナプキン(napkin)」とも語源的につながっています。
これが、
本来: “a + napron”(ア・ナプロン)
誤解: “an + apron”(アン・エプロン)
となり、頭の「n」が「an」の方へ持っていかれて “apron” になっていったんですって。
結構あるもんなんですね。
こうして生まれた “neke name”(ニーク・ネーム)ですが、その後さらに綴りや発音が変化し、最終的に現在の “nickname” になりました。
つまり “nickname” の “nick” は誰かの名前ではなく、昔の「追加の(eke)」という言葉が形を変えたものだったのですね。
―日本のイメージよりも広い英語での “nickname”―
ちなみに、英語圏での “nickname” は、日本語の「あだ名」よりも少し広い意味で使われます。
本名の縮小形、例えば……
“Robert”(ロバート) → “Bob”(ボブ)
“William”(ウィリアム) → “Bill”(ビル)
“Margaret”(マーガレット) → “Peggy”(ペギー)
こういった親しい間柄で呼ぶ愛称も、“nickname” に含まれるんです。
「えっ、Margaretがなんでペギーになるの!?」
というツッコミも聞こえてきそうですよね。
これは、
“Robert → Rob → Bob”
“William → Will → Bill”
“Margaret → Meg → Peg → Peggy”
のように,中世の人々が短くした名前の頭文字を変え、韻を踏ませて呼んでいた名残と言われています。
昔の人も、呼びやすさや愛着を求めていろいろ工夫していたんですね。
スマホでのやり取りが増えて、相手の名前を「文字」で打つことが多くなった現代ですが、声に出してニックネームや名前で呼び合う瞬間って、やっぱり少し距離が縮まる特別な温かさがあるような気がします。
あなたの「ニックネーム」には、どんな由来や思い出がありますか?
たまには古い友人や家族に、懐かしい呼び名で声をかけてみるのもいいかもしれませんね。
それでは、今日も素敵な一日になりますように。
木曜日のCozyでした!
See you next week ~!
英語教材開発・制作者
米国留学から帰国後、幼児・児童英語教師を経て、中学・高校英語、受験英語、時事英語等多岐にわたる指導を行い英語教師経験を積む。また、ホテル勤務での実践英語経験を積んだり、カナダにて現地の子どもたちの英語教育にも携わりながら、CertTEYL(世界での児童英語講師認定コース)の認定を受ける。さらに、青山学院大学でTutoringの研究員としても活動。英語講師養成のeラーニングコースの日本での立ち上げメンバーとなる。「現場での経験を教材に活かしたい!」と、現在は英語教材開発会社にて日々教材開発に勤しむ。高校入試用のリスニングトレーニング教材(塾・学校向け)は累計10万部以上のベストセラーとなる。英語教材開発の傍ら、全国の英語教師への研修なども行う。また、土堂小学校(広島県尾道市)での英語指導や、初の民間校長として一躍時の人となった藤原校長(当時:杉並区立和田中学校)が手掛けた英語コースの指導に2年間携わるなど、英語教育に関する多様な分野で活躍。大の犬好きから、ホリスティックケア・カウンセラーなどペット関連の様々な資格を取得し、ペットライターとしても活動中。








