先月5月14日(土)、この日セントラルパークウエストの81丁目から68丁目にかけて、「ジャパン・パレード」が開催されました。
このジャパン・パレードは、今年が、「岩倉具視アメリカ使節団」が渡米してからちょうど150周年にあたると言うことで、今回、NYで初めての試みだそうです。
昨年の※大河ドラマ「青天を衝け」で、出てきた岩倉具視アメリカ使節団。日本が武士の世を終え、やっと近代化し始めたあの頃。あれから、まだ150年しか経ってないんですね。それも改めて、驚きです。
※今NYでもNHKの大河ドラマが視聴可能なんです☆
知り合いや、ニューヨークで私が加わっている日系人会の人たちも、日本の大きな旗を持ったりして参加すると言うので、応援に行って来ました。
パレードには、日本人関連の80以上の団体が参加し、マーチングは2時間以上に及びました。日本人に限らず、日本と何らかの接点がある人たちが、アメリカ人も大勢いました。
今日は、そのパレードの様子を一部ご紹介しますね。
まず、このジャパン・デーのグランド・マーシャル(パレードにおける、「大将軍」目玉)は、アメリカの超有名SFテレビ番組「スター・トレック」に長年ヒカル・スル役で出演していた俳優「ジョージ・タケイ氏」
彼のアメリカでの俳優としての活躍は、約60年間にも及び、ベストセラー作家、グラミー賞受賞レコーディングアーティスト、そして人権活動家でもあるようです。
なお、彼は米国にて幼少期の第二次世界大戦中、両親と他の120,000人もの日本人と共に、不当に、強制収容所に抑留させられた経験もあったようです。
パレードの先頭部分でオープニング・セレモニーが行われ、カートに乗った来賓が次々に到着、凄い数の報道カメラマンに囲まれて、テープカットです。後ろ姿ですが、ピンクのジャケットで大きなハサミを✂️かざしているのが、ジョージ・タケイ氏です。
パレードは、大きく分けると、企業など宣伝も兼ねたところと、全くのボランティアで参加されたグループがあったみたいです。
まず、有名な、NYPD(ニューヨーク・ポリス・デパートメント)騎馬隊の面々が、このパレードを率いて、アメリカと日本の旗を掲げて登場です♪
そして続くのは、東北6県と北海道の県人会を併せた日系人会「ほくほく会」の有志が、大きな日本の旗を掲げています。東北大震災の折には、アメリカからも「トモダチ作戦」として、多くの軍隊の面々が日本を助けに来てくれたそうです。
先日、日本からみえた自衛官の方のレクチャーを聞くチャンスがあり、改めて、東北大震災で実際に救援活動をされていた人たちの目で見た、世界からの救援のサポートの様子を、知りました。感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。
空手家のみなさん。先生の号令で一斉にカタを見せてくれました。皆さん着慣れた空手着に身を包み、一斉に足をあげたり、かっこいいです。
日本国総領事館関係者の皆さん、ご家族や親戚、ご友人総出で集まったって感じです。年齢層や人種の幅広く、ワールドワイドです。
大きな山車に乗っての登場は、鼓舞組のみなさん。太鼓も素晴らしいうえにセクシーでもあり、私などが思う日本女性のイメージが、どんどん変わりつつあるんですね。とってもクールです。
日本の民族舞踊の会、民舞座のみなさん、お揃いの浴衣と花笠で、実際に踊りながらの登場です。
そして、日本を代表するアニメキャラクター、キティーちゃん。
オール・ニッポン・エアライン、ANA
その他に、民謡の愛好会や、キッズクラブ、踊りの会、日本語の先生の会、和太鼓のグループ、落語の会、モダンダンス、パフォーマンス・アート、剣道家、殺陣、ジャズバンド等、工夫を凝らしたパレードが、どんどん続きます。
そして、圧倒的な人気だったのは、冒頭に掲げたフォトの、セーラームーンのグループです。アニメファンが多いアメリカでは、たくさんファンが集まっているようでした。
それから、69丁目の、セントラル・パーク・ウエストとコロンバス・アベニューの間を歩行者天国にして開かれていたジャパン・フードのストリートフェア。このパレードを見終わってすぐのところなので、やはり人々はこの方向で流れた模様。
私が到着した頃には、ものすごい人出、そのストリートに入るのも満員電車並、と言う感じ。パレードもマスク着用で人のいないところをすり抜けて見ていたような感じだったので、ローマ字で書かれたSOBA-YA(焼きそば屋)や、ONIGIRI(おにぎり)の文字にはものすごく心を引かれたのですが…。
お好み焼きや、チャーシュー丼など、日本食はニューヨーカーの興味をとっても誘っていたようです。残念ながら、今回は、私は遠巻きにしての写真撮影だけに留めました…。
久々の大きなイベント、直に観ることができてよかったです☆
早く、すっかりコロナが落ち着くのを祈るばかりです。
Kayo
◯ジャパンデーオフィシャルサイト
◯フジ産経グループのYouTubeでも取り上げられていました。
https://youtube.com/watch?v=5E_HmHuyG1I&feature=share
平木かよ / Kayo Hiraki
ニューヨーク在住 2017年より、世界屈指の米国グラミー賞の投票権を持つ。同じく米国スタインウェイ・ピアノ公認アーティスト。現在、グリニッジ・ビレッジのジャズの老舗「Arturo’s」のハウス・ピアニストとして、週に5日、自己のトリオで演奏活動を続けて26年目。ニューヨーカーに、スイングの楽しさを届けている。ベースの巨匠、ロン・カーターとのトリオで、ブルーノート・NYへも出演。JALの国際線機内誌でも、海外で活躍する日本人として大きく取り上げられた。また、舞台「ヴィラ・グランデ青山」では山田優がジャズシンガーに扮するシーンでの、ミスティーのピアノ伴奏。カナダ・トロント・リールハート国際映画祭でブロンズメダルを受賞した映画「Birth Day」への挿入曲提供と共に、ピアニスト役で出演。フランス・パリ日本文化会館での館長招聘コンサートや、台湾にて、最大規模を誇る、台中ジャズフェスティバルへの出場など、世界を股にかけるスイング感あふれる彼女のピアノとボーカルには、定評がある。定期的に、くにたち音楽大学ジャズ専修で講義を持つ。