Hey ,Guys!
Swatchです。
Swatchが若い頃、20代後半の頃でしょうか、米軍と仕事上の交流が増えてきたころ、少し気にかかることがありました。
米軍人に対して、気配りをした時に無視されてしまうことに気が付いたのです。特に、暑い夏が終わり、短い秋が過ぎ、そろそろ冬の足音が聞こえてきそうな時期でした。そろそろ寒くなるので、風邪などひかないようにと
“Don’t catch a cold!”
と声をかけたときに、とんでもない言葉が返ってきました。
<風邪ひかないでね!>
日本に来て最初の冬だから、「健康には気をつけて」、特に、「風邪を引かないようにね」と、気遣いしたつもりのSwatchに対して、
“What do you mean?”
(何言ってんの)
とあきれた風で言葉を返されました。
逆にこちらから、
“What do you mean?”
(そっちこそ何言ってんの)
と返したいぐらいでしたが、声をかけた手前、日本の冬は非常に寒いし、インフルエンザが毎年流行するから気をつけてといった説明をしても、
“It is so!”
(そうなんだ)
とそっけない。
後日、冬の寒い日の交流イベントに、彼は革のジャンパーにTシャツ一枚でやってきた。昼食時のレストランで、いきなりジャンパーを脱いだらTシャツでムキムキの腕を誇らしげに晒していた。
日本人お決まりの、こんなに寒いのに、「Tシャツ一枚で大丈夫ですか」という声がひっきりなしに周りから飛んでいた。
彼のたくましい腕のお披露目が一通り日本人の目に触れ、反応が落ち着いたところで、声をかけた。
“Don’t you feel cold?”
(寒くないかい?)
“Of course not!”
(全然寒くないぜ)
レストランの中は、ガンガンに暖房が効いており、日本人の客は、少し暑いと感じるくらいだった。
彼にとっては、室内はTシャツが丁度良い温度だったのだろう。日本人は、しっかりと着込んでいるから、よけい彼のTシャツ姿がめだつ。
そんな状況を英語にして、説明していると、だんだんと本音が分かってきた。
実際、彼は冬でもほとんど薄着で過ごしているのだとか。特に寒いと感じたことはないらしい。
そして、寒いから病気になるといった感覚もないらしい。
子どもの頃から、「寒いから風邪を引く」といったことを聞いたことがないそうだ。
日本人独特の感性で、寒さ=風邪という短絡があるのかもしれない。
他のアメリカ人にも聞いてみたが、寒いから風邪を引くという感覚はあまりないそうだ。となると、日本人が、「寒くなるから、風邪などひかないようにしてください」といった外国人への思いやりは必ずしも通じていないのかもしれない。
最初に紹介した、
“What do you mean?”
(どういう意味?)
といったフレーズが蘇ってくる。
そもそも、風邪の感覚がないようにも思える。多くのアメリカ人と付き合ってきたが、
“Did you get a cold?”
と聞いて、お気遣いありがとう的な反応はない。
だいたい、
“I don’t think so!”
(そうは思わない)
というつれない反応であった。
今になって考えてみると、「縁起でもない、人を病気にするな。なんてことを言うんだ」というのが本音かもしれない。
<疲れているようですね>
人のことを病気にする。あなたにそんな気がなくても、アメリカ人には、そう受け取られてしまうことがあるのです。 自分が風邪をひくとか、病気になるなんて、少しも思っていないのです。
アメリカでは医療費が高額になることもあり、病気やケガに対する意識も、日本とは異なります。自分の身は自分で守る。非常にindependentです。
さて、他人の様子を見て、具合が悪い、顔色が悪いなどと察することは、日本人は得意です。
相手がおかしな様子であれば、「大丈夫ですか」と声掛けをしますよね。
この段階でとどまっていれば良いのですが、私たちは、相手の体調についてまで、つい自分なりに判断してしまうことがあります。
他にも、自然に口から出てしまうのが、
“You look tired!”
(疲れているようですね)
これは、相手によっては失礼に受け取られることがある表現で、使う際には注意が必要です。
特に、アメリカ人にとって、自分が健康で、エネルギッシュに見えることは、非常に重要です。トランプ大統領などは、健康的で若々しく見えることを意識して、かなり濃いメークアップをしていることでも知られています。
アメリカ人にとって、自分が疲れているように見られるのは、嫌なことなので、それを面と向かって、あなたから言われたときには、非常にがっかりするかもしれません。
また、自立心が強く、自己管理をしっかりしている、と自負しているアメリカ人にとっては、周りの人に自分が疲れて見えるということは、「自己管理ができていない」と指摘されたように感じることもあるのです。
本当に疲れて見えても、相手を気遣うつもりなら、疲れを指摘するより、
“You look great!”
といった前向きな言葉を選ぶ方がよいでしょう。
執筆家・英語教育・生涯教育実践者
大学から防衛庁・自衛隊に入隊。10年間のサバイバル訓練から人間の生について考え、平和的な生き方を模索し離職を決断する。時を同じくして米国国費留学候補者に選考され、留学を決意。米国陸軍大学機関留学後、平和を構築するのは、戦いを挑むことではなく、平和を希求することから始まると考えなおす。多くの人との交流から、「学習することによって人は成長し、新たなことにチャレンジする機会を与えられること」を実感する。
「人生に失敗はなく、すべてのことには意味があり導かれていく」を信念として、執筆活動を継続している。防衛省関連紙の英会話連載は、1994年1月から掲載を開始し、タモリのトリビアの泉に取り上げられ話題となる。月刊誌には英会話及び米軍情報を掲載し、今年で35年になる。学びによる成長を信念として、生涯学習を実践し、在隊中に放送大学大学院入学し、「防衛省・自衛隊の援護支援態勢についてー米・英・独・仏・韓国陸軍との比較―」で修士号を取得、優秀論文として認められ、それが縁で定年退官後、大規模大学本部キャリアセンターに再就職する。
修士論文で提案した教育の多様化と個人の尊重との考えから、選抜された学生に対してのキャリア教育、アカデミック・アドバイジングを通じて、キャリアセンターに新機軸の支援態勢を作り上げ、国家公務員総合職・地方上級職、公立学校教員合格率を引き上げ高く評価される。特に学生の個性を尊重した親身のアドバイスには、学部からの要求が高く、就職セミナーの講師、英語指導力を活かした公務員志望者TOEIC セミナーなどの講師を務めるなど、大学職員の域にとどまらぬ行動力と企画力で学生支援と教員と職員の協働に新たな方向性をしめした。
生涯教育の実践者として、2020年3月まで東京大学大学院教育研究科大学経営・政策コース博士課程後期に通学し、最年長学生として就学した。博士論文「米軍大学における高等教育制度について」(仮題)を鋭意執筆中である。
ワインをこよなく愛し、コレクターでもある。無農薬・有機栽培・天日干し玄米を中心に、アワ、ヒエ、キビ、黒米、ハト麦、そばを配合した玄米食を中心にした健康管理により、痛風及び高脂質血症を克服し、さらに米軍式のフィットネストレーニング(米陸軍のフィットネストレーナの有資格者)で筋力と体形を維持している。趣味はクラッシック音楽及びバレエ鑑賞。
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