先週からお届けしている、東海岸のカジノリゾート、ニュージャージー州の「Atlantic City(アトランティックシティ)」での様子。
前回は、宿泊していた「Hard Rock Hotel & Casino(ハードロックホテル&カジノ)」に展示されている、有名ロックスターゆかりのものをいくつか紹介させて頂きました。
今回は、ホテル&カジノと、名前にもなっている、カジノの様子をお届けします☆
コロナ感染対策の今
昨年の夏にアトランティックシティに来た際は、収容人員の25%までの営業、従業員、ゲストともマスク着用必須、入場に際して体温計での確認。また、それぞれの人が約2メートルの距離を置き、半分以上の椅子は片付けられたりテープが貼られたり、使用不可能に。そして、消毒薬を持った従業員が、ゲストが立った後のゲーム機を即拭いて回るほどの徹底ぶりでした。
今回はというと、従業員はマスクをしてる人もいましたし、我々もずっとマスクを着用していましたが、マスク着用の義務自体はありませんでした。ブースター接種や、ワクチン自体をしていない人は、マスクをした方が良い、とされているくらいです。
あとは、感染対策として、気がつけばハンドサニタイザーがある、と言うくらいで、前回の様な、人々が距離を置いたり、椅子が片付けられていたり、従業員がゲーム機を拭いて回る、なんていう対応はまったくありませんでした。普通に戻っている感じですね。
ただ、個人的には、スロットマシンなど、誰が触ったかわからないマシンを使うのは、まだ気持ち悪く感じられたので、マイ・ハンドサニタイザーを持ち歩いていて、自分たちで消毒していました。
ドリンクは全て無料☆
では、カジノを楽しんでみましょう。まずここでは、カジノで遊んでいれば、ドリンクは全て無料☆
しかし、どうやってドリンクを頼むのか、スロットマシンにドリンクのボタンはあるけど、使えない・・・。
どうやら、マシンにカジノのカードを入れないと、ドリンクのボタンが押せないようになっているようでした!
カジノのカードをどうやったら買えるのか。カードサービスのコーナーはどこ?と広いカジノ内をウロウロ歩きまわり、やっと係の人を見つけ、手に入れることができました☆
ドリンクが無料なのに加えて、今はカジノのプロモーション期間中で、カードに、1人につき20ドル分ついてくるそうな☆
なんと嬉しい。が、つまりは、その20ドルに手をつけたが最後、ほとんどのお客さんは、それが引きがねとなり、もっとたくさんお金を使ってしまうってことですね。気をつけねば(笑)
スロットマシンにそのカードを入れたところ、ようやくドリンクスイッチがオンに。自分の好きなドリンクを、スロットマシンのデジタル画面からオーダー☆。一杯頼むと、ウェイトスタッフが持ってきてくれるのに15分ぐらいかかり、また飲み物の容量は少なめなので、酔っ払わないようにちゃんとできているのだと思う。
お酒について、カクテルなどは、一杯ずつ作るのではなく、既にミックスされたボトルかパックかな、ただグラスに入れて提供されているっぽく、ドリンクを作るのはAIなのかなと思わせる。でも、デリバリーはわざわざ人間が笑顔で持ってきてくれるので、チップは一杯につき2〜3ドル(約220円〜330円)ぐらい払いました。
スロットマシンは1円から☆
そして、いざスロット☆
カジノ、スロットで遊ぶとなると、結構お金がかかるんじゃない、と思われるかもしれませんが、なんと1セント(約1円)からのスロットマシンがたくさんあるのを発見☆。せめて10セント(約10円)でも良いのだがなと思いながら見ていると、一度にそれを50倍で賭けるらしいのだ。それでも50円。
もらった20ドル(約2200円)もあることだし、それをやってみることに。そしたらどんどん行ける☆。やはりまだパンデミック直後で人が少ないから、またウィークデーと言うこともあるのか、当たりやすくなってるみたい。以前だったら、20ドルなんてあっという間になくなっていたので、なんだか楽しい。
まあ勝つといっても、元が元だけに、何円単位の勝ち負けで、すごく増えても80円とかなのだが、これがけっこう楽しい☆。今時、100円以下で、こんなに一喜一憂できる瞬間はそうはないでしょう(笑)
この動画は、残り2ドル81セント(約300円)が、いきなり22ドル(約2440円)になった時のもの。なんと嬉しかったことか(笑)
そんなわけで、いつもならあっという間に15分位で終わるカジノでの時間も、今回は結構2、3時間は楽しめました。私は全くのど素人ですが、もらった20ドルで、ちまちまながら楽しく遊べました。いい具合に飲めたし☆
日本にも、こういう総合カジノができると言う噂を聞きました。でも日本の場合は入場料がいるんだとか。7000円位って聞いたけれど、そんなに高い入場料を払ってまでして、お金を使いに行くような人がいるのかしら。
アメリカでは、カジノへ行くバスの値段が破格に安かったり、今回のハードロックホテル&カジノのように、カジノ付きのホテルは、週末以外は、宿泊代が本当に安かったりします。今回なんておまけにプロモーションで2000円分とかついてきちゃってましたが、そうすることで、お金を持ってない人までが、どんどんカジノに入り浸ることになってしまうんですよね。そう考えると、高い入場料が必要な日本のやり方は、やはり賢明なのかもしれませんね。
それでは、また来週
Kayo
平木かよ / Kayo Hiraki
ニューヨーク在住 2017年より、世界屈指の米国グラミー賞の投票権を持つ。同じく米国スタインウェイ・ピアノ公認アーティスト。現在、グリニッジ・ビレッジのジャズの老舗「Arturo’s」のハウス・ピアニストとして、週に5日、自己のトリオで演奏活動を続けて26年目。ニューヨーカーに、スイングの楽しさを届けている。ベースの巨匠、ロン・カーターとのトリオで、ブルーノート・NYへも出演。JALの国際線機内誌でも、海外で活躍する日本人として大きく取り上げられた。また、舞台「ヴィラ・グランデ青山」では山田優がジャズシンガーに扮するシーンでの、ミスティーのピアノ伴奏。カナダ・トロント・リールハート国際映画祭でブロンズメダルを受賞した映画「Birth Day」への挿入曲提供と共に、ピアニスト役で出演。フランス・パリ日本文化会館での館長招聘コンサートや、台湾にて、最大規模を誇る、台中ジャズフェスティバルへの出場など、世界を股にかけるスイング感あふれる彼女のピアノとボーカルには、定評がある。定期的に、くにたち音楽大学ジャズ専修で講義を持つ。