飛行機の座席が、自分が購入したのは確かにエコノミークラスのチケットなのに、チェックインの時にビジネスクラスにアップグレードされた!
なんて言う、ラッキーな思い出はありますか?
ビジネスクラスは、エコノミークラスと比べると値段が3倍以上、などとよく聞くので、これはもう、天にも昇るような嬉しさですよね。
ビジネスクラスは、座席の広さが違いますし、リクライニングにしてフットレストを出すと、ほぼ仰向けに寝られる感じ。食事も、美味しい和風会席料理もあったり、まず食器が違いますよね。素敵な瀬戸物。ペラペラのチープなプラスチックの食器じゃないんですよね。そして、フォークとナイフも、ちゃんとシルバーっぽい。
そして、シャンパンも飲み放題で、そのシャンパングラスも、プラスチックの透明カップじゃなくて、ちゃんとしたグラス。良いよねぇ〜。
そんなビジネスクラスへのラッキーなアップグレードについて、昔ニューヨークに来始めた頃、男性ミュージシャンの先輩が教えてくれた、これが起こる”かもしれない”秘訣!
とにかく飛行機のチェックインカウンターの女性を褒める!褒め倒す!(笑)髪の色、ヘアスタイル、マニキュア、ネックレス、何んでも良いから褒める!だそうです(笑)
これで、この先輩は、本来は楽器など、飛行機では運搬料を別途払わなくてはいけないところ、それが無料になったり、ビジネスクラスにアップグレードされたり、といろいろな特典があったようで、ぜひ次回やってみるといいよ、とおっしゃっていました(笑)
ほほう…まずきちんと、相手とコミュニケーションをとり、その上で、自分を気にいってもらい、「何かこの人の役に立ってあげたい」と、相手に思わせる、ということですね。しかしながら、何もそこまで、航空会社のチェックインカウンターで飛行機会社の人を相手に胡麻をすらなくても、と思われる方もおられますでしょう。それも分かります(笑)
ところ変わってホテルでのこれは私の実体験のお話。
昨年、格安の値段で、アメリカのニュージャージー州、アトランティックシティーで人気の高いハードロックホテルのオーシャンフロントルーム、37階の角部屋、というなんとも嬉しい部屋が取れたことを以前お話していたのですが、不思議に思われた方もあるかもしれません。
オフシーズンで、平日っていうこともあったのですが、おこなったことは。
まず予約の時に、このホテルに泊まることは、知り合いからのハイリー・リコメンデーションがあって(とにかく強く勧められて)、とても楽しみにしていること。久しぶりのバケーションなので、ホテルの部屋でゆっくりしたいこと。できればなるべく高層階で、オーシャンビューを楽しみたいこと、などを、ホテルへのコメント欄にしっかりと書きました。
そして、チェックインの際、チェックイン時間にはなるべく早めに行って、上記の件を再度カウンターの人に、笑顔で伝えたところ、なんとも素敵なお部屋に案内して頂けました☆
もちろん、毎回希望通りにことが進むとは限らないけれど、今回は運がよかったと思います。アメリカではよく、
Better than nothing(ベター・ザン・ナッシング)といいます。何もしないより、努力してみようって感じです。だめかもしれないけど、何もしないよりは良いかも、って感じかな。
ホテルの部屋がアップグレードされたお話をもう一つ、これはたまたま運がよかっただけって言うお話なんですが。
数年前、オーシャンシティの夏のバケーションの時のこと、我々の部屋のエアコンが壊れていました。数時間待って、やっと修理の人が来てくれたのですが、すぐには直らないと言うことで、部屋を代わってくれ、とのこと。
すっかり荷物を広げ終えた後だったので、「わあ、めんどくさい〜」と思いました。でも、それが、ちょうど真夏のシーズン真っ只中で、同じクラスの部屋が満室だったと見えて、いきなり、とっても広いスイートルームに☆
私もびっくりしました。サンクゴッド、と心の中で叫んでしまいました。
そんなラッキーなアップグレードのお話でした。
今年も何かラッキーなことが起こるといいな。
それではまた来週♫
Kayo
平木かよ / Kayo Hiraki
ニューヨーク在住 2017年より、世界屈指の米国グラミー賞の投票権を持つ。同じく米国スタインウェイ・ピアノ公認アーティスト。現在、グリニッジ・ビレッジのジャズの老舗「Arturo’s」のハウス・ピアニストとして、週に5日、自己のトリオで演奏活動を続けて26年目。ニューヨーカーに、スイングの楽しさを届けている。ベースの巨匠、ロン・カーターとのトリオで、ブルーノート・NYへも出演。JALの国際線機内誌でも、海外で活躍する日本人として大きく取り上げられた。また、舞台「ヴィラ・グランデ青山」では山田優がジャズシンガーに扮するシーンでの、ミスティーのピアノ伴奏。カナダ・トロント・リールハート国際映画祭でブロンズメダルを受賞した映画「Birth Day」への挿入曲提供と共に、ピアニスト役で出演。フランス・パリ日本文化会館での館長招聘コンサートや、台湾にて、最大規模を誇る、台中ジャズフェスティバルへの出場など、世界を股にかけるスイング感あふれる彼女のピアノとボーカルには、定評がある。定期的に、くにたち音楽大学ジャズ専修で講義を持つ。