【World Life】とは?
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ジャパングリッシュって何?

World Lifeな生活
この記事は約6分で読めます。

先日、愛犬の散歩のときに信号待ちをしていた時のこと。

隣には日本人の女性とアメリカ人の男性と思われるカップル。

目の前には大きなリサイクルショップがあったのですが、
“What kind of shop is that?”(あれは何の店?)と男性。

すかさず日本人の女性が、
“That’s a recycle shop.”(リサイクルショップだよ。)
と答えたところ、男性は

“Hmmm….”

そこで話は終わっていました。

この会話が耳に入り、私は心の中でこう突っ込みました。

「いやいや、それは違うやろ。男性、モヤモヤしとるやないかい!」と。

 

さて、この会話の何が「違う」だったのでしょうか。

そう、お気づきの通り「リサイクルショップ」という言葉です。

“recycle”というのは「再生利用する」という意味。
つまり、素材・原料まで戻して別のものに利用する、ということ。

リサイクルショップは、英語では

“secondhand store”(セカンドハンド・ストア)
や、
“thrift store”(スリフト・ストア)
と言います。

“secondhand”は、「2番目の人の手」ということで、
わりとわかりやすいですよね。

“thrift store”の “thrift”は「倹約・節約」の意味。
これも意味さえわかれば、すぐ頭に入りそうです。

前回、「私たちは日常生活の中でかなりの数の英単語を『カタカナ語』として使っている。
そのカタカナ語と本来の「英語」の違いを知れば、語彙数はもっと増えるはず。」

というお話をしました。

でも、カタカナ語の中でもやっかいなものがあります。

それはこの「リサイクルショップ」のような和製英語。
つまり、日本人が作り上げた「ネイティブには通じない英語、“Japanglish”(ジャパングリッシュ)」です。


みなさんは、次のカタカナ語を読んで、それらが何か、すぐにイメージできますか?

コンセント
キーホルダー
ビーチサンダル
ペットボトル
マフラー
マンション
セレブ

どれも馴染みのある言葉ですよね。
そしてどれも英語…っぽい。

そう、英語なんですよ。でもね、英語じゃないんです。(笑)

確かに英語でスペルは書けます。
でも、それを日本人のイメージするように英語として使うと

まず通じないのです。

それぞれは、英語では次のように言います。

●コンセント= outlet / plug / socket
“outlet”は「(電気の)出口」を指し、”socket”は「outletにある穴」。
“plug”はプラグとして、日本でも最近よく使われていますね。

●キーホルダー = key ring / key chain
“key holder”は、「鍵を持ってくれる何か」という意味となり、おそらく玄関の壁に鍵をかけられるようになっている何か、という意味になります。

●ビーチサンダル =flip flops
“sandals”とも言えますが、これは一般的なサンダルを指します。

「ビーチで履くサンダル」だから、ビーチサンダル。

いやぁ、この発想はある意味素晴らしいと思います。
だって、すぐにイメージがつくもの(笑)
日本人すごい!

●ペットボトル = plastic bottle
PET bottle って、実はペットボトルの素材である“polyethylene terephthalate (ポリエチレンテレフタレート) ”を略したものなんだそうです。
なので通常は、plastic bottle(プラスチック・ボトル)と呼びます。

●マフラー = scarf
“muffler”は、オートバイなどのマフラーのこと。そんなの首に巻いたら大変!
“scarf”というと女性向けのようなイメージですが、男性のマフラーもしっかりと “scarf”と呼びます。
 
●マンション = apartment / condominium / condo
日本では一般的にコンクリートのしっかりした住居用建物をマンションと呼ぶ傾向にありますが、 “mansion”は、「大豪邸・大邸宅」という意味。
その昔、「億ション」という言葉もありましたが、そもそもが大豪邸なので、わざわざ「億」という必要はないんですよね。

●セレブ = rich / super rich / wealthy / etc.
みなさんは「セレブ」と聞くとどんなイメージが思い浮かびますか?
やっぱり「お金持ち」というイメージではないでしょうか。

これは、 “celebrity”という言葉を略して「セレブ」と言われているものですが、
そもそも “celebrity”とは「有名な人、著名な人」を指す言葉。

有名俳優やスポーツ選手など「高収入」のイメージがありますが、
別にお金持ちではなくても、有名な人であれば「セレブ」なのです。

今回紹介した和製英語は、ほんの一部。
まだまだたくさんありますが、知らずに「英語」と思って
ネイティブと話したりすると意思の疎通ができずに困ってしまうかも。

でもそこから、「英語ではこう言うんだよ。」
なんて会話も弾むかもしれませんね。

さて、冒頭で紹介した「リサイクルショップ」。
英語では、 “secondhand store”や “thrift store”でしたね。

ここで「あれ?」と思われた方はいらっしゃいませんか?

そう、“shop”と “store”の違いって何でしょう?

アメリカとイギリスでは若干違う点もあるようですが、
アメリカでは一般的に、「そのものだけを専門的に売る、加工して売る」店のことを
“shop”と言い、様々な商品を売る店(特に加工等しない)のことを “store”と言います。

なので、花屋は “flower shop”、コーヒー店は “coffee shop”、床屋は “barber shop”。

いろんなものを売るコンビニは “convenience store”、デパートは “department store”なのです。

ちなみに “store”には、「保管する」という意味もあります。

パソコンなどをされる方はよくご存じの「ストレージ(storage)」。

「あっ、ストレージの容量が足りない!」なんて言いますよね。
これも「保管する場所」のことで、“store”の派生語です。

だから、 “store”とつく店は基本的に、
「仕入れたものを、そのまま保管して売る」ということなんですね。

“shop”のように、売るときに何か手を加えて加工したりしない、
そういうことなのです。

今回ご紹介した和製英語も、「へぇ、本当はこうやって言うんだ。」と知ったり、

「“shop”と “store”の違いには、こういうのがあったんだ。」と発見があったり、

言語の学習って、本当に終わりがありません。

だから「知ること」が楽しいんですね。

 

あ~、一度でいいから、誰もが羨むようなセレブになってみたいものです。
そう、日本語でいう「セレブ」。

今のところは、ティッシュペーパーの「〇〇セレブ」で我慢しておきます。

ちなみに「ティッシュ」は、英語では “tissue”。
「ティシュウ」と言う感じです。
英語には「促音」、つまり「つまる音」がないって知ってました?
このお話も、またいつかお伝えできればと思います。

それではみなさん、寒くなってきたので暖かくしてお過ごしくださいね。

私はこれから、自宅マンション近くのリサイクルショップに、
マフラーでも探しに行こうと思います。
風邪ひくと大変ですもの。
ティッシュが手放せなくなりますから(笑)

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