おはようございます!
Mr. Thursday(ちがうかっ!w)のCozyです。
あなたは今,幸せですか?
と突然,「神を信じますか?」的にスタートしましたが,いかがですか?
毎日の生活の中で
「感謝することが大切」
とか聞くけれど,日々の平凡な生活の中で感じるって,結構難しいと思うのです。
って,それこそが
「贅沢な悩み」
ということで,今回は「贅沢な悩み」って英語で何て言うの?
というお話です。
あなたはどんな英語を思いつきますか?
―ちょっと考えてみよう―
「ああ,幸せだな」
「ありがたいなぁ」
と,日々の生活の中で思うことって大切と言いますよね。
でも,これって簡単なようで結構難しい。
だって,特に嬉しいこともない普通の毎日なのに
「幸せだなぁ」
と,毎日あらためて実感するって,あまりしない気がするのです。
たとえば,毎日の代わり映えのしない生活。
朝起きて,仕事して,帰って寝る。
あなたは,こんな毎日を退屈だと思っているとします。
まあ,よくある感じですよね。
でも,ある日突然,自分の体に不調が…
大丈夫だろう,と放っておいても一向に改善する気配がない。
病院へ行くと,予想もしていなかった病気だったことが判明し,治療に専念することに。
また,これは自分ではなく大切な家族やパートナーにも当てはめて考えてもいいかもしれません。
そのとき,きっとあなたは
「ああ,普通の生活,毎日の何もない退屈だと思っていた生活って,本当はとても幸せなことだったんだ…」
と気づくかもしれません。
そういう経験をしたあなたは,あの頃おもっていた生活への「不満」がとるに足らない悩みだった,
つまり,
「贅沢な悩み」だったと思うかもしれません。
と,ここまでちょっと自己啓発のような内容になってしまいましたが,
本題は,
「贅沢な悩み」「大した問題ではない」
を英語ではどういうのか。
いくつか表現はあるのですが,面白いものを3つご紹介したいと思います。
―「贅沢な悩み」=「羨ましい問題」―
一般的に「贅沢な悩み」というと,
他の人にとっては
「妬ましいような羨ましいような,とるに足らない悩み」
という感じではないでしょうか。
先の例えで言うと,
病気で治療をしているあなたに対して,全くの健康体で暮らしている人が,
「毎日つまんないなぁ…。楽しいこと,嬉しいことがあればいいのに。」
とボヤいたとします。
するとあなたはきっと,
「それ[贅沢な悩みだよ],=[羨ましい問題]だよ」
と思いますよね。
そんな感じで,
「妬ましい,羨ましい」というニュアンスの
“envy”の派生語を使って
“enviable problems”(羨ましい問題)
と言うことができるんですね。
A: “I feel my life is so boring.”
(自分の人生って退屈だなぁ。)
B: “You have a job, and you are healthy.
(仕事もあるし,健康じゃん。)
That’s an enviable problem to have.”
(それは贅沢な悩みだよ。)
のような感じで使うことができます。
Bの人が求職中だったり,健康上の問題があったりするならばなおさらですね。
―「先進国」??―
よく「贅沢な悩み(問題)」として使われている表現があります。
それは,
“a first-world problem”
という表現。
これは
「先進国の悩み(問題)」
と訳すことができるのですが,なぜ先進国なのでしょうか。
実は,
「この辺ってWi-Fi遅いよね」
「今日の献立,何作っていいか困るな」
など,
発展途上国や貧困地域と呼ばれる人々が直面している深刻な問題と比べると
「大した問題ではない」
ということから,
“a first-world problem”
と表現されるんですって。
A: “My Wi-Fi is too slow again.”
(またWi-Fi遅いよ。)
B “Oh, that’s a first-world problem.”
(あ,それは贅沢な問題だね。)
というような感じでしょうか。
ちょっと皮肉っぽい言い回しですが,
なんとな〜くわかるような気もしませんか?
― “champagne problems”―
洋楽のタイトルなどによく使われているんです。
その表現とは,
“champagne problems”(シャンパン問題)
え,なぜシャンパン…? と思いませんか?
これも先ほどの, “a first-world problem”(先進国の問題)と似たような感じなのですが,
シャンパンって,スパークリングワインとはちがって
なんとな〜くお金持ちっぽい感じがしませんか?
そんなイメージのシャンパン。
飲む人たちが
「どのシャンパンにしようかな」
と悩むのって,結構贅沢な悩みですよね。
そんな
「贅沢な悩み」
のことを
““a champagne problem”
って言うんですって。
これ,実は私の大好きな「ある歌のタイトル」なんです。
ここで,
「あ,もしかしてテイラー・スウィフト?」
と思った方,鋭いですね。
確かに彼女の歌にも
““Champagne Problems”というタイトルの曲があります。
でも私が好きなのは,
Hugo Helmig(ヒューゴ・ヘルミグ)の
“Champagne Problems”という歌。
密かに思いを寄せる人に対して,今の自分が思っている感情が
「大した問題ではない,贅沢な悩みであればいいのに…」
という感じの曲で,
“I wanna have champagne problems.”
(贅沢な悩みを抱えてみたい)
と綴る歌。
切ないです。
また,Taylor Swift(テイラー・スウィフト)の
“Champagne Problems”は,Hugoとは逆の立場の曲。
想いを寄せてくれる彼。
そして彼のお母さんの指輪を婚約指輪として準備してくれていたのに,
私は振ってしまった…
そう “Champagne Problems”…とても贅沢な悩み。
そんな感じ。
テイラーのこのバラードもとても素敵。
でも,Hugo Helmigをご存知なかった方は,ぜひ彼の
“Champagne Problems”も聞いてみてください。
内容は切ないけれど,リズムとメロディーはとっても心地良いんです。
残念なのは,彼は24歳の若さでこの世を去ってしまっているということ。
残念ですが,一人でも多く彼の歌を好きになってくれる方がいらっしゃると嬉しいです。
それではまた来週〜♪
英語教材開発・制作者
米国留学から帰国後、幼児・児童英語教師を経て、中学・高校英語、受験英語、時事英語等多岐にわたる指導を行い英語教師経験を積む。また、ホテル勤務での実践英語経験を積んだり、カナダにて現地の子どもたちの英語教育にも携わりながら、CertTEYL(世界での児童英語講師認定コース)の認定を受ける。さらに、青山学院大学でTutoringの研究員としても活動。英語講師養成のeラーニングコースの日本での立ち上げメンバーとなる。「現場での経験を教材に活かしたい!」と、現在は英語教材開発会社にて日々教材開発に勤しむ。高校入試用のリスニングトレーニング教材(塾・学校向け)は累計10万部以上のベストセラーとなる。英語教材開発の傍ら、全国の英語教師への研修なども行う。また、土堂小学校(広島県尾道市)での英語指導や、初の民間校長として一躍時の人となった藤原校長(当時:杉並区立和田中学校)が手掛けた英語コースの指導に2年間携わるなど、英語教育に関する多様な分野で活躍。大の犬好きから、ホリスティックケア・カウンセラーなどペット関連の様々な資格を取得し、ペットライターとしても活動中。