今アメリカのニューヨークでは、インフレがものすごく進んでいて、とにかく何でもかんでも高いです。
円安がそれに拍車をかけていることも事実ですが、せっかく日本からニューヨークまで見えても、博物館や美術館の入場料もとても高い!
2024年現在、ニューヨークメトロポリタン美術館、グッゲンハイム美術館、MOMAニューヨーク近代美術館、ホイットニー美術館、などそれぞれ、大人入場料30ドル(約4500円)、ご夫婦ですと、入場料だけであっという間に9000円の出費!うむむ。
そこで!、屋外もオッケーの季節なら、こんな楽しみ方もあるよ!っていうのを、書き記しておこうと思いました。
<自由の女神ツアー>
なんでも高い中、お安くできる観光一つ目は、「自由の女神」をすぐそばから見ることのできるフェリーのツアー!
といっても、そんなツアーがあるわけではなく(笑)、これは自分でマンハッタンからスタテンアイランド行きのフェリーに乗ってみる!というものです☆
なんとこのフェリーは、通勤通学用のものなので「無料」なんです!そして、結構「自由の女神」の近くを航路として通るんです☆
残念ながら、すぐそばで止まってはくれませんが、自由の女神をバックに写真を撮ったりするには充分。本物の自由の女神ですからね。
(というのが、日本の、東京お台場にも自由の女神があったので驚いた。笑)
ニューヨーク市は1905年以来、スタテン・アイランド・フェリーを運営。フェリーは、スタテンアイランド側のセイント・ジョージ・ターミナルと、マンハッタン側はロウアー・マンハッタンのホワイトホール・ターミナルを、24時間365日運行していて、年間1500万人以上の乗客を運んでいます。このご時世に、船賃無料というのは、とっても素敵です。
マンハッタンから渡った先、スタテン・アイランドには、いろんな公園があることでも有名なので、のんびりと散策をするもよし。公園よりも早くマンハッタンに戻ってショッピングに行きたい!という方は、到着したフェリーを下船せずに、そのままマンハッタンに戻ってくるもよし。25分間のフェリーのツアーは、なかなか快適です。
<地下鉄で行けるコニーアイランド>
さて、2つ目のお勧めは、コニーアイランド。
古き良き時代のアメリカ、ニューヨーカーたちが夏のバカンスを楽しんだ、リゾート地の面影が、そこにはあります。
長く続くボードウォークに、海の家(?)の数々。英語ではベンダーとかビーチハウスとかいいましょうか。
シャワーは公共のものがあちこちにあり、着替えについては、ニューヨーカーは結構、水着は家から下に着てきて、泳いだあとその上にまたTシャツや短パンを着て帰る、という感じなので、わざわざ着替えるほどの場所はありません。
有名な早食いコンテストのホットドッグや、スライスのピザの店、アイスクリーム屋さんなどがあり、アメリカのビーチを充分楽しめます。
何がお安いって、ニューヨークの地下鉄は、どこからでも一律料金で2ドル90セント(約435円)ですから、1時間ほど地下鉄に揺られていても、料金は同じまま。
このコニーアイランド・ビーチ最寄り駅の、「ニューヨーク・アクアリウム(水族館) 駅」または「コニーアイランド・スティルウェルアヴェニュー駅」までのマンハッタン地下鉄の旅も、なかなか一興です。
コニーアイランドで、なんといってもオススメは、ルナ・パークと、デノス・ワンダー・ホイール遊園地。豊島園(今はもうないらしいですね)みたいな、すごい乗り物はありませんが、浅草の花屋敷に近い感じかな、レトロで、でも結構スピードの出るローラーコースター(日本語でジェットコースター)や空中約50mからニューヨークを眺めることのできる大観覧車など、結構面白い乗り物が、いろいろあります。ニューヨークに夏にみえるのなら、ここはとってもおすすめです♪
<セントラルパーク>
そして3つ目は、ニューヨークの顔とも言うべき、セントラル・パーク。
押しも押されぬ人気のセントラル・パークには、いろんな素敵なスポットがあります。
セントラルパーク南側のセントラルパークサウスの入り口から入って、少し西側に向かうと、オルゴール音楽が鳴り響くカルーセル(回転木馬、メリーゴーランドの方がわかりやすいかな)があったり。
シープ・メドウという、とにかくだだっ広い芝生が草原のように広がる場所で、両手両足伸ばして大の字になって寝転ぶもよし。
東側72丁目の入り口から入って、すぐを北に登っていくと、アリス・イン・ワンダーランド(不思議の国のアリス)の銅像があったり、あちこちにレイク(湖)ありポンド(池)あり、橋がかかっていたり、滝があったり、お城も、大きな噴水もあり、それはそれはいろんな情景が楽しめます。
少し脇道にそれていくと、まるで森の中を散歩しているような雰囲気に浸れる場所も。多くの映画のロケ地になったりもしています☆
さて、いかがでしょう。お金をかけるばかりが観光ではないですものね。
New Yorkの青空の下、気持ちの良い屋外で、素敵な思い出を作ってくだされば、嬉しいです。
それではまた来週♫
Kayo
平木かよ / Kayo Hiraki
ニューヨーク在住 2017年より、世界屈指の米国グラミー賞の投票権を持つ。同じく米国スタインウェイ・ピアノ公認アーティスト。現在、グリニッジ・ビレッジのジャズの老舗「Arturo’s」のハウス・ピアニストとして、週に5日、自己のトリオで演奏活動を続けて26年目。ニューヨーカーに、スイングの楽しさを届けている。ベースの巨匠、ロン・カーターとのトリオで、ブルーノート・NYへも出演。JALの国際線機内誌でも、海外で活躍する日本人として大きく取り上げられた。また、舞台「ヴィラ・グランデ青山」では山田優がジャズシンガーに扮するシーンでの、ミスティーのピアノ伴奏。カナダ・トロント・リールハート国際映画祭でブロンズメダルを受賞した映画「Birth Day」への挿入曲提供と共に、ピアニスト役で出演。フランス・パリ日本文化会館での館長招聘コンサートや、台湾にて、最大規模を誇る、台中ジャズフェスティバルへの出場など、世界を股にかけるスイング感あふれる彼女のピアノとボーカルには、定評がある。定期的に、くにたち音楽大学ジャズ専修で講義を持つ。