Hi! 火曜のJiroです。
あなたは米国人の行動に驚いた経験はありますか?私は留学中に「え、本当?」という場面に出会いました。文化の違いか、個人的な特性か…とにかく不思議な体験でした。
ある時、キャンパスの芝生で日本人の友人とランチのサンドイッチを広げていた時。同寮のMattが近づいてきたんです。Mattは気さくに話しかけてくる顔見知り。
「ハイ!」と言いながら、彼は私たちのすぐそばで軽くジャンプしたかと思うと、サンドイッチの近くの地面にトン!と着地したんです。
友人はサンドイッチから砂を払いつつ「Unbelievable! (信じられない!)」と怒ると、Mattは「It’s just dust!(ただのホコリだろ)」と悪びれる様子もありません。
友人は「Dust?Unbelievable!」と繰り返すばかり。
<あの女優が怒る>
アメリカ人って土埃に鈍感?非衛生的なの?でも日本人が神経質すぎる?…等考えていると.『Sleeping with your enemy』という映画のワンシーンを思い出しました。
夫が食卓の上に、外で履いた靴を置いていた。それで妻役のジュリアロバーツと夫婦喧嘩になるシーンです。
日本の映画なら、少し無理がありそうな気がします。日本女性はもちろん、男性でも食卓にクツは脱ぎ捨てない気がするのですが。あなたはどう思います?
そう言えば、アメリカ映画等で、オフィス等で両足を靴を脱いだりせず、そのままデスクに上げて座っている様子はあなたも見たことはありませんか?
これって土埃等をデスクに降らす行為かもしれませんね。
<どこでクツを脱ぐかの違い?>
あなたもご存じのように、玄関でクツを脱ぐ日本と違い、アメリカ人(初め多くの外国人)は土足で家の中に入ります。
これでは、家や建物に土埃を持ちこんでしまっても仕方ないかも。
乾燥している国なら、日本ほど土埃は家に入らないだろうとはいえ、それでもです。
日本は多湿。せめて家の中を清潔にする為に生まれた靴脱ぎ習慣かもしれませんね。
<アメリカ人女性の証言>
日本在住30年以上のアメリカ人女性に、Mattの行為をどう思うか訊いてみました。すると…
きっと悪気はなかったのでしょう。私も、ここに(床を指しながら)落ちた位なら、さっさっと払って口に入れるかも。
確かに土足文化なら、アメリカ人の方が土埃に対して大らかかもしれませんね。
「でも、わざと土埃をまぶしたりは?」と私がまぜっかえすと
Dust is not a seasoning.
(土埃は香辛料ではありません)
と彼女。
二人で笑いあっているうちに、食卓の上のクツについては訊きそびれちゃいました。
<衛生観念の違い>
ホコリへの耐性も生理的というより、文化的なのかも。
文化の違いは優劣でなく、相違でしょう。アメリカ人は不潔とか単純には言えないし、日本人は神経質すぎとも言えないでしょう。違いを弁えて共存できれば良いですね。
Until next time,
Jiro
追記:
『Sleeping with the Enemy』
1991のアメリカ映画。同名小説の映画化。主題はDVの夫から事故死を装い逃げようとした妻が、最後は夫を撃ち殺す?サスペンス。
私立学校に英語教師として勤務中、40代半ばに差し掛かったころ、荒れたクラスを立て直す策として、生徒に公言して英検1級に挑戦することを思い立つ。同様の挑戦を繰り返し、退職までに英検一級(検定連合会長賞)、TOEIC満点、国連英検SA級、フランス語一級、スペイン語一級(文科大臣賞)、ドイツ語一級、放送大学大学院修士号などの成果を得る。
アメリカで生徒への対応法を学ぶ為に研修(地銀の助成金)。最新の心理学に触れた。4都県での全発表、勤務校での教員への研修を英語で行う。現在も特別選抜クラスの授業を全て英語で行っている。「どうやって単語を覚えればいいですか?」という良くある質問に答える為、印欧祖語からの派生に基づく「生徒には見せたくない語源英単語集」を執筆中。完成間近。常日頃洋書の読破で様々な思考にふれているが、そうして得た発想の一つを生かして書いた論文がコロナ対策論文として最近入賞。賞品の牛肉に舌鼓をうっている。元英検面接委員