おはようございます。
木曜日のCozyです!
もう今年も残すところ,あと2週間弱。
早いものですね。
年末といえば,大掃除ですよね。
でもお正月前に,美容院や理髪店に行って髪をさっぱりされる方も多いかと思います。
「髪を切ったんだ」
って英語で言うとどう言うか知ってますか?
実は
“I cut my hair.”
ではありません。
ではどう言うのでしょうか。
さあ,考えてみてくださ〜い!
―「私,髪を切ったんだ」英語では―
先日の早朝,愛犬とのアサンポをしていると
「おはようございます!」
と声をかけてきた見覚えのない女性。
(え?誰?…)
としばらく考えていたら,夏くらいまで毎朝のように出会っていた人だったんです。
その方は出勤途中,いつも我が家の愛犬を見るたびに足を止めて2〜3分くらい愛犬と戯れ,そしてまた駅へと歩いて行かれる方なんですよね。
でも全然わかんなかった。
それもそのはず。
「私,髪切ったの」
とその方。
その方はロングヘアだったのに,すっごくショートになっていて、さらにマスクもされていたので,全然わかんなかったんです。
雰囲気が全然ちがっててびっくりしました。
さて,「髪を切ったよ」を英語で表現したいとき,あなたならどう英訳しますか?
きっと
“I cut my hair.”
という英語が浮かんできたのではないでしょうか。
文法的にも間違ってないし,単語も変じゃないですよね。
でも,決定的に何かが違うんです。
実はこれ,一つ一つ意味を考えるとすぐにわかっちゃうんです。
主語は,
“ I “=「私は」
ですね。
そして動詞は,
“ cut “ =「切った(切るcutの過去形も cutです)」
では何を切ったのか,次には目的語が必要になります。
“my hair”=「私の髪を」
続けると,
“ I cut my hair.”
「私は私の髪を切りました」
ほら,なんとなくわかりました?
では,この写真を見たらわかると思います。
そうなんです。
この “I cut my hair.”という表現は,
「私は(自分で)自分の髪を切った」
という意味になるんです。
いわゆるセルフカットですね。
もちろん自分でカットしている人にとっては,この表現は間違いでも何でもありません。
でも,きっと多くの人は美容院であったり,理容室であったり,自宅で散髪する場合も,家族やパートナーなど,自分以外の人に切ってもらうと思うんです。
だから
“I cut my hair.”
は使えないんですね。
ではどう言えばいいのか。
それは
“get”
を使うんです。
―ヘアカットを手に入れた!?―

“get”って,辞書で調べてみると,いろんな意味がありますよね。
「〜を買う」
「〜に到着する」
「〜を理解する」
「〜の状態にする」
などなど…
でも基本の意味は,
「〜を手に入れる」
なんです。
「買う」も「理解する」も
「到着する」も「〜の状態にする」
も「自分のものや状態になる」って考えたら,ぜ〜んぶ「手に入れる」なんですよね。
だから「髪を切った」も
「髪を切ったこと= “a haircut”を手に入れる」
なんです。
つまり
「私,髪切ったんだ」
というのは
「ヘアカットを手に入れた」
“I got a haircut.”
なんです。
反対に
「髪切ったの?」
は,
“Did you get a haircut?”
でOK。
ね,簡単でしょ。
日本語では
「髪を切ったんだ」
と表現するので
“I cut my hair.”
と訳してしまいがちだけど,
英語の考え方は
「散髪 (a haircut)を手に入れた=してもらった」
だから
“I got a haircut.”
となるんですね。
今年も残すところあとわずか。
きっと年末に “haircut”しに行く人も多いと思います。
でも年末になればなるほど混んできそうなので,
散髪はお早めに!
それでは今日もよい一日を!
See you next week〜!
英語教材開発・制作者
米国留学から帰国後、幼児・児童英語教師を経て、中学・高校英語、受験英語、時事英語等多岐にわたる指導を行い英語教師経験を積む。また、ホテル勤務での実践英語経験を積んだり、カナダにて現地の子どもたちの英語教育にも携わりながら、CertTEYL(世界での児童英語講師認定コース)の認定を受ける。さらに、青山学院大学でTutoringの研究員としても活動。英語講師養成のeラーニングコースの日本での立ち上げメンバーとなる。「現場での経験を教材に活かしたい!」と、現在は英語教材開発会社にて日々教材開発に勤しむ。高校入試用のリスニングトレーニング教材(塾・学校向け)は累計10万部以上のベストセラーとなる。英語教材開発の傍ら、全国の英語教師への研修なども行う。また、土堂小学校(広島県尾道市)での英語指導や、初の民間校長として一躍時の人となった藤原校長(当時:杉並区立和田中学校)が手掛けた英語コースの指導に2年間携わるなど、英語教育に関する多様な分野で活躍。大の犬好きから、ホリスティックケア・カウンセラーなどペット関連の様々な資格を取得し、ペットライターとしても活動中。








