おはようございます。
木曜日のCozyです!
私,最近,財布の中に現金が入っていないことがよくあるんです。
なぜだと思います?
と,クイズにするまでもないですよね。
そう,キャッシュレス決済ばかりを使うからなんです。
スマホがあれば,財布を持たずに外出できるほど便利になりましたよね。
でも,レジで支払うたびにちょっと気になることがあるんです。
あなたも絶対に聞いたことのある言葉。
それは英語なのですが,気になって仕方ないんですよね。
あなたはその言葉が何か,わかりますか?
支払いのときによく使う,あの言葉です。
―キャッシュレス決済って英語でどう言うの?―
「ちょっとビール買ってくる」
と言って出かける時,
玄関に掛けてあるエコバッグとカギ,そしてスマホを持つ私。
そうなんですよ,財布は持っていかないんです。
支払いはだいたい
◯◯Payがほとんど。
クレジットカードもすべてスマホに登録してあるので,「ピッ」ってするだけなんですよね。
でも,レジ端末を前に
「こちらにタッチしてください」
と店員さんに言われるたびにすっごくひっかかることがあるんです。
それは
「ここにタッチしてください」
という言葉。
その時,私の心には
あの80年代の青春野球アニメの曲が流れてくるんです(笑)
“touch”って,
「手で触る,触れる」
って意味ですよね。
「ここに触ってください」
じゃないですか。
ほら,セルフのガソリンスタンドで給油機のノズルの側に
静電気除去のパネルがあるじゃないですか。
“タッチ”ってよく書かれていますよね。
あれは「ここに触って静電気を除去してください」だから “touch”なわけです。
でも,キャッシュレス決済は触らないですよね。
だから違和感を感じるのかもしれません。
では英語ではどう言うのでしょうか。
実は
“tap”
と言うんです。
キャッシュレス決済のことを
“Tap-to-pay”や “Contactless payment”といい,
“Please tap to pay.”
(タップして支払いしてください)
のように言います。
“touch”と “tap”,カタカナにすると
「タッチ」と「タップ」
たった1字違い!
でもこの1字違いが大きな差だったんです。
まずは簡単に “touch”と. “tap”の定義を見てみましょう。
― “touch”とは―
「接触する,手で触ることそのもの」
ということ。
接触する時間の長さ,強さ,意図などは全く関係なく
「触れたという事実そのもの」
を指します。
例えば,
“Don’t touch the painting.”
(その絵には手を触れないで)
“His hand touched mine.”
(彼の手が私の手に触れた)
“The cat touched the ball.”
(猫がボールに触れた)
のように,触った時間の長さや強さ,意図は関係なく「触った」事実だけに焦点を当てていますよね。
一方, “tap”はどうでしょうか。
― “tap”の定義―
「短く,軽く,意図的に叩く動作」を表す語なんです。
“touch”には,
「接触する時間の長さ,強さ,意図」などは全く関係なかったのですが,
“tap”には,それらすべてが関係あるのです。
「時間はほんの一瞬,そして弱く,相手に知らせる・反応させる」感じで,
「指やカードなどの物で,トンと軽く当てて反応させる動作」
なんですね。
“She tapped me on the shoulder.”
(彼女は私の方をトントンと叩いた)
“He tapped the desk nervously.”
(彼は緊張して机をコツコツと叩いた)
“Tap the screen.”
(画面を軽くトンと叩いてください)
のように,
「意図的に軽く叩く動作」
を表す場合に使われるのですね。
では,久しぶりのCozyの妄想タイム,やってみましょう!
あなたは今,イタリアのフィレンツェにあるウフィツィ美術館にいます。
そして,あの有名なボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」の絵の前に立っています。
その前には,にこう書かれてありました。
“Don’t touch the painting.”
もちろん,これは
「その絵に触ってはいけません」
これは単純に「触る,接触する」という行為そのものを禁止しているという意味ですよね。
だからどんな理由があっても,触ってはいけないのです。
一方,もしもこう書いてあるとどうでしょうか
“Don’t tap the painting.”
・
・
・
「その絵を軽く叩いてはいけません」
(え,触っちゃいけないんじゃなくて!?)
(軽く手で触れるの?ってか,触れてもいいの?)
と戸惑いませんか?
「触って体験できる絵」ではない限り,一般的には美術館の絵には触れることはできません。
だから,この表現はその場にはとっても不自然なのです。
― “touch”は不自然―
なんとなくわかりましたでしょうか。
なんとなくでいいんです。
“touch”とは違うんだな,ということが頭にあれば。
だから,キャッシュレス決済で
「こちらにタッチしてください」
と言われると,
(触るのかよ!)
と心で突っ込んでしまう私なのです。
もうTVのCMでも
「V◯SAでタ〜ッチ!」
とか言ってますもんね。
浸透しても仕方がないです。
でも,英語本来で言えば
“Tap-to-pay”。
“tap”を使うんだな,とおぼえておいてくださいね。
それでは,今日も良い一日を!
See you next week~!
英語教材開発・制作者
米国留学から帰国後、幼児・児童英語教師を経て、中学・高校英語、受験英語、時事英語等多岐にわたる指導を行い英語教師経験を積む。また、ホテル勤務での実践英語経験を積んだり、カナダにて現地の子どもたちの英語教育にも携わりながら、CertTEYL(世界での児童英語講師認定コース)の認定を受ける。さらに、青山学院大学でTutoringの研究員としても活動。英語講師養成のeラーニングコースの日本での立ち上げメンバーとなる。「現場での経験を教材に活かしたい!」と、現在は英語教材開発会社にて日々教材開発に勤しむ。高校入試用のリスニングトレーニング教材(塾・学校向け)は累計10万部以上のベストセラーとなる。英語教材開発の傍ら、全国の英語教師への研修なども行う。また、土堂小学校(広島県尾道市)での英語指導や、初の民間校長として一躍時の人となった藤原校長(当時:杉並区立和田中学校)が手掛けた英語コースの指導に2年間携わるなど、英語教育に関する多様な分野で活躍。大の犬好きから、ホリスティックケア・カウンセラーなどペット関連の様々な資格を取得し、ペットライターとしても活動中。









