おはようございます。
木曜日のCozyです!
あなたはLINEをしていますか?
はい,私はしています。
よくやり取りするのは,高校時代の友人たち5名とのグループLINE。
高校生のころと変わらず,他愛もない話を今でもしています。
夜にやり取りすることも多く,そのまま寝てしまって返信しないこともしばしば。
まさに既読スルーです。
この既読スルー,英語でどう言うのか気になりませんか?
―返信しないのは✗―
私たちが通っていた高校のクラスは,3年間クラス替えがありませんでした。
だからなのか,つながりが結構濃いんですよね。
何かあればグループLINEで誰かが発信,
そして,だれかがそれに返答する。
そういう感じがもう何年も続いています。
でも,みんなそれぞれが忙しいのもあり,会話が途切れることもあるんですよね。
それは私たちにとっては自然なことで,次の日には,また別の話題で盛り上がります。
でも,若い人(笑)にその話をすると,返信しないのはダメなのだそう…
そう,既読スルーはダメとのこと。
まあ,スルーしているわけじゃないんですけど,若い世代にはそう思えるのでしょうね。
さて,この既読スルーですが,英語ではどのように言うのでしょうか。
―既読スルーって英語でどう言うの?―
実は,日本語みたいに
「はい,この一語です」
という便利な単語はありません。
「既読スルー」= “read through”?
……うーん,違いますね。
“ignore”(無視する)?
もちろん使えないことはありません。
“He ignored my message.”
(彼は私のメッセージを無視した=既読スルーした)
のように使えますが,ちょっと悪意がある感じですね。
既読スルーって,
怒って無視しているわけでもないし,関係を切りたいわけでもない。
「あとで返そうと思って忘れた」とか,「そのまま寝ちゃった」とか,
だいたいそんな理由ですよね。
だから “ignore”(無視する) だと,ちょっとケンカっぽい。
「無視した」なんて言われたら,
いやいや,そんなんじゃないから!
とツッコミたくなります。
そこでネイティブがよく使うのは,
“leave someone on read”
直訳すると,
「既読のまま置いておく」。
“someone”の部分には,メッセージを送った人を入れます。
例えば,自分が送ったメッセージを読んだのに返信してくれなかった場合は,
“She left me on read.”
(彼女は私を既読スルーした)
という感じですね。
これは「スルー」というより,放置というニュアンスに近いかもしれません。
たとえば,
“I’m sorry. I left you on read.”
(ごめん,既読スルーしちゃった)
“She always leaves our group chat on read.”
(彼女,いつもグループLINE既読スルーするんだよね)
こんな感じ。
「無視した」じゃなくて,
「そのままになっちゃった」
くらいの軽さです。
まさに私たちのグループLINEの空気そのもの。
英語って面白くて,
日本語みたいに「既読スルー」という名前を作らずに,
起きたことをそのまま説明するんですね。
例えば,日本語って
・既読スルー
・ドタキャン
・寝落ち
・積ん読
のように,「あるある現象」を「一言で表す」名前をつけるのが好きなんですよね。
でも英語は,そういう「名前」をあまり作らなくて
“leave someone on read”
([人のメッセージを]読んでそのままにする=既読スルー)
“cancel at the last minute”
(ギリギリのところでキャンセルする=ドタキャン)
“a pile of unread books”
(読んでいない本の山=積ん読)
のように「説明」するんですね。
つまり,
一言でわかる「ラベル文化」の日本語と,説明してわかる「描写文化」の英語。
このことを頭に入れておくだけでも,
「既読スルーって英語でどう言うんだろう?」
と思った時に,
(読んだという過去形だから “read”そして “through”?…)
のように,
「日本語をそのまま訳そうとしてしまう癖」
が減ってくると思いますよ。
知らない表現を英語にしたい場合は,まず
「どう説明するか」
を考え,英語にすると伝わりやすくなると思います。
―関係が終わる = 幽霊!?―
さて,「既読スルー」してもLINEでの関係が続く場合はいいのですが,
LINE交換はしたものの,数回やりとりしてそのまま連絡を取らなくなって,関係もほぼ終了することもありますよね。
そういう場合の英語表現がまた面白いんです。
それは
“ghost”(ゴーストする)
ご存知の通り, “ghost”は
「おばけ,幽霊」
という名詞が一番に思い浮かびますが,
この場合は動詞で,
「消える」
です。
既読スルーより,だいぶ重い(笑)。
「既読スルー」 → ちょっと放置
くらいですが,
“ghost” は
もう音信不通,関係終了という感じです。
“He ghosted me.”
(彼は連絡をくれなくなった)
“She stopped replying and totally ghosted us.”
(彼女からの返信が止まり,私たちから完全に消えた)
のように使います。
この温度差,覚えておいてくださいね。
それにしても,
若い世代に
「既読スルーはダメです!」
なんて言われると,
ちょっとびっくりしますよね。
私たちからすると,
「いや,寝ただけだから(笑)」
なんですけど。
LINEひとつとっても,世代や文化で感覚が違う。
そして,言葉も違う。
こういう小さな違いを見つけるのが,言葉の面白さだなあと,しみじみ思います。
ということで,
既読スルーは
“leave someone on read”
今度うっかり返信を忘れたら,
“Sorry, I left you on read!”
(ごめん,既読スルーしちゃってた!)
なんて,さらっと言ってみてください。
ちょっとだけ,ネイティブっぽくなった気分になれますよ(笑)。
それでは,今日も良い一日を。
See you next week〜!
英語教材開発・制作者
米国留学から帰国後、幼児・児童英語教師を経て、中学・高校英語、受験英語、時事英語等多岐にわたる指導を行い英語教師経験を積む。また、ホテル勤務での実践英語経験を積んだり、カナダにて現地の子どもたちの英語教育にも携わりながら、CertTEYL(世界での児童英語講師認定コース)の認定を受ける。さらに、青山学院大学でTutoringの研究員としても活動。英語講師養成のeラーニングコースの日本での立ち上げメンバーとなる。「現場での経験を教材に活かしたい!」と、現在は英語教材開発会社にて日々教材開発に勤しむ。高校入試用のリスニングトレーニング教材(塾・学校向け)は累計10万部以上のベストセラーとなる。英語教材開発の傍ら、全国の英語教師への研修なども行う。また、土堂小学校(広島県尾道市)での英語指導や、初の民間校長として一躍時の人となった藤原校長(当時:杉並区立和田中学校)が手掛けた英語コースの指導に2年間携わるなど、英語教育に関する多様な分野で活躍。大の犬好きから、ホリスティックケア・カウンセラーなどペット関連の様々な資格を取得し、ペットライターとしても活動中。









