こんにちは
NYのKayoです。
昨年末(2025年12月31日)で、旧来のメトロカードが引退しました。
これからは、ニューヨークで地下鉄やバスに乗るのに、OMNY を使います。
OMNY とは
ニューヨークの地下鉄で最近目にする「OMNY / オムニー)」という文字。これ、カードの名前だと思われがちですが、実はそうではありません。
OMNYとは、新しい運賃支払いの「仕組みそのもの」 の名前。改札でピッとタップして支払う、あのシステム全体を指しています。
このOMNYの仕組みでは、クレジットカードでも、デビットカードでも、スマホのApple Pay や Google Pay でも、そのまま改札にタッチすれば地下鉄やバスに乗れます。
切符を買う必要も、チャージ残高を気にする必要もありません。
自動的に、7日間で12回乗ればそれ以上は加算されない、という仕組みなので、週パスを購入する必要がありません。
(以前は週パスを最初に購入しても、結局そんなに使わなかったりして、無駄になったこともありました。そういうことが、これからはなくなります。)
つまり、週に何回乗ったか自動で計算してくれて、気がつけば一番安い料金になっている。なかなか賢い仕組みです。
OMNY カードって何?誰のためのもの?
「OMNYカード」は、このOMNYという仕組みの中で使える、物理カードの一つです。クレジットカードの代わりに使える、いわば現金派のためのOMNY参加券です。
ここが混同しやすいところなのですが、OMNY=カードではなく、OMNYカードはあくまでOMNYシステムの選択肢の一つ、という立場です。
ここで多くの人が思います。
「クレジットカードで乗れるなら、OMNYカードって別にいらなくない?」。
実はこの疑問、かなり正しいです。クレジットカードを持ち、スマホも使える人にとっては、OMNYカードは、まず出番がありません。
ただし!、アメリカは日本ほどクレジットカード社会が行き渡っていません。
銀行口座を持てない人、クレジットカードを作れない人、現金で生活している人は、今でもたくさんいます。
移民の人、高齢者、低所得層、未成年や子どもたち。ニューヨークはそういう人たちを丸ごと抱えた街です。
OMNYカードは、現金でチャージでき、銀行とも信用情報とも無縁。それでも最新のOMNYシステムに乗れる、優しい入口なのです。
お疲れさま、メトロカード
一方、長年活躍してきたメトロカードは、そろそろ限界でした。90年代生まれの磁気カードは、曲がる、詰まる、そして毎回うまく読み取れない。
それでも改札で何度も差し直されながら、最後までよく頑張ってくれました。まさに「やっとやっとで現役を続けていた」カードだったのですね。
まとめ
OMNYは、とっても便利で合理的なシステム。そしてOMNYカードは、「誰でもが公共交通機関に乗れる」ためのもの。効率だけで切り捨てないところが、いかにもニューヨークらしさを感じさせます。
以前私は、メトロカードの月パスを大金をはたいて購入し、それを失くしたり、落としたりしたことが数回あります。もうこれからは、そんな思いをする人もなくなります。世の中だんだん良くなっていきますね。ナイス!
それではまた来週♫
Kayo
平木かよ / Kayo Hiraki
ニューヨーク在住 2017年より、世界屈指の米国グラミー賞の投票権を持つ。同じく米国スタインウェイ・ピアノ公認アーティスト。現在、グリニッジ・ビレッジのジャズの老舗「Arturo’s」のハウス・ピアニストとして、週に5日、自己のトリオで演奏活動を続けて26年目。ニューヨーカーに、スイングの楽しさを届けている。ベースの巨匠、ロン・カーターとのトリオで、ブルーノート・NYへも出演。JALの国際線機内誌でも、海外で活躍する日本人として大きく取り上げられた。また、舞台「ヴィラ・グランデ青山」では山田優がジャズシンガーに扮するシーンでの、ミスティーのピアノ伴奏。カナダ・トロント・リールハート国際映画祭でブロンズメダルを受賞した映画「Birth Day」への挿入曲提供と共に、ピアニスト役で出演。フランス・パリ日本文化会館での館長招聘コンサートや、台湾にて、最大規模を誇る、台中ジャズフェスティバルへの出場など、世界を股にかけるスイング感あふれる彼女のピアノとボーカルには、定評がある。定期的に、くにたち音楽大学ジャズ専修で講義を持つ。



