Hey!guys.
月曜日のSwatchです。
「留学すれば、英語が話せるようになるのか?」良く聞かれる質問です。人は環境に順応する能力がありますから、英会話の面でも、日常生活でスーパーでの買い物とかは、出来るようになります。
十分に留学準備をして留学した場合は、英語力の向上は期待値を上まわります。
Swatchは、5年の準備をし、留学中、最重要課題である10分間スピーチも“Excellent”(最優秀)の評価を得ていました。
しかし、英語力が伸びる代わりに、思わぬことが起きていました。
ある時、留学報告のため、日本の防衛庁(当時)の担当者に国際電話をかけました。一通り報告終え、こちらの生活についての感想などを話しているとき、「そうなんだよ」とため口がでました。
自分でも「ん?」と感じましたが、そのまま会話を続け、電話を切りました。
<敬語を忘れた!?>
アメリカの基地の宿舎を出て、車で10分ほどのところに、アパートを借りて生活していたSwatchは、日本語とは無縁な留学生活を満喫していました。
会話も、次第に、日本語で考え英語で話すという感じから、英語で直接考えて英語を話すという感じに変わっていきました。頭の中から日本語を使う感覚が薄れていきました。
テキサスの一番南の国境に接する街で、米軍の基地にある軍のアカデミーで勉強している環境に、日本語は一切ありません。
毎日、午前1時まで米軍の教範を読み込み、次の日の授業のディスカッションに備える。そんな日々を過ごしていました。
冒頭でお伝えしたように、日本への定期報告で国際電話を掛けた時、上司に、「そうなんだよ」とため口が出ました。
これが自分の日本語の変化に気づいた最初でした。
月1回あった日本人クラブでの昼食会でも、日本語を話すと簡単な言葉が出てこなく、
“What (How) do you say that in Japanese?
(日本語でどういうんだっけ)
と聞くことが多くなりました。
日本語を忘れている感覚が出てきたのは、留学してから半年ぐらいの時でした。その時考えたのは、日本に帰国すればどうにかなるだろうというものでした。
帰国して、情報部に所属になり、外国の文献を翻訳し、英語の通訳をすることになりました。そこで、日本語を忘れていることを実感するのです。
敬語がほとんど話せなくなっていました。
自分の頭が英語脳になっていました。
英語脳というとかっこいいのですが、まず英語で考え、日本語にするという形にスイッチしていたのです。
Swatchの頭の中の動きなので、他人には分かりませんが、困ったのは、口から出る日本語です。
アメリカ人のように日本語がなまっていたのではありませんが、「え~、う~」と日本語を思い出さなければならないのです。
頭の中で英語から日本語をさがして、うまく見つからない。
「留学が長かったんで、日本語を忘れてしまいました」と冗談を言うものの、本当に日本語を忘れていました。
<英語習得の方法で日本語を勉強しなおした>
「日本語で考え、日本語で話す」という冗談のような目標を立てました。
まず、新聞の社説を「音読」することにしました。社説は、中学生でも読める日本語で書かれているので、教材としては〇。
論理的に記述され、こなれた日本語が使われています。さらに、「天声人語」をまとめた本を購入し、「書き写しながら」音読しました。これは漢字を思い出すのに役に立ちました。
出来るだけ多くの日本語と話題に触れ、日本語の感覚を感じるようにしました。テレビのトレンドドラマを録画し、何度も見て、日本語の台詞のシャドーウイングもしました。
これは、自然に会話する感覚を取り戻すのに役に立ちました。日本に帰国しても、仕事で話をする時間は限られています。
ほとんどパソコンに向かい、翻訳に取り組んでいましたので、基本的に、日本語を話す機会は限られていました。
留学前に、必死になって英語の勉強に取り組んだ方法をすれば、日本語が元通りに話せるようになるということが、直感的に分かっていました。
日本語の練習と英語通訳の機会が増えたことで、英語と日本語を切り替えて話す感覚が蘇ってきました。
頭を英語モードにすると、英語が優位となり、日本語が副音声のような感じになります。
日本語モードに切り替えると、英語の聞き取りは鈍るものの、日本的な言い回し、ことわざ、蘊蓄などが、円滑に口をついて出てくるようになりました。
通訳は、英語と日本語をどちらに優位にするかで、結果を左右します。理想的なのは、瞬時に切り替えていくことです。
この切り替えというのは、英語は左脳で、日本語は右脳で処理されているので、右脳と左脳との切り替えを瞬時にしていくということです。これがまた、疲れるのです。
ある程度、英語が流暢に話せるようになれば、英語脳(左脳)に切り替えるということが意識的にできるようになります。意識して日本語を話すことで、日本人であるアイデンティティを取り戻すようなものです。
そのような切り替えができるようになったことで、日本語能力も復活していきました。
<語学力の向上の仕方>
現在は、通訳する仕事はほとんどありませんが、博士課程で学んだアクティブラーニングやコミュニケーション論で講演をする機会が多くあります。
長いもので8時間、短くて1時間、しゃべり続けます。
何も考えずに日本語を話していた時の、自由な言語感覚は、今はありません。
Swatchは、言語障害があると感じており、年齢のせいだとは思いたくはありませんが、常に的確な表現を頭の中で探そうと意識しています。
頭に浮かんだことを、口に出すということが、それほど自然にはできず、そういう状況を、自分では言語障害があると思っています。
脳のメカニズムを考えると、頭の中にある電子情報を、言語化することが第一であること。言語化とは、英語であれ日本語であれ、脳にある知識を言葉に置き換えることができるかです。
具体的にいえば、言葉をフレーズに作ることができるかです。その情報が、頭の中にフレーズで多数おさまっていれば、言葉としてすぐにつかえる状況になります。
英語でも、日本語でも、そのフレーズが整理されていれば、言語化はしやすいのです。
次に、その言語化された情報(フレーズ)を音声化することです。
音声化とは、頭にあるフレーズを、口に出して言うことができるかということ。
英語で言えば、そのフレーズを発音できるかということで、英語で発音するには、発音の仕方を覚えていなければなりません。
口、舌の使い方、息の吐き方を理解し、それをあごの筋肉を使って声にすること。これは日本語を忘れたときに実行した音読の訓練で、気が付きました。
頭で考えても、言葉として口をついて出てこないので、声、音にする練習をしなければ、音声化は実現しません。
音声化ができれば、どのような外国語でも上達します。
Swatchは、日本語を話さない環境で、母国語でも忘れてしまうという衝撃的な経験をし、留学から帰国後、英語習得法の技術を使って、日本語を思い出し、話せるようになるという経験をしました。
英語ペラペラを目指すあなたも、言語化、音声化という考えで、新たに英語に取り組んでみてはいかがでしょうか。きっと、如実に効果が表れると思います。
執筆家・英語教育・生涯教育実践者
大学から防衛庁・自衛隊に入隊。10年間のサバイバル訓練から人間の生について考え、平和的な生き方を模索し離職を決断する。時を同じくして米国国費留学候補者に選考され、留学を決意。米国陸軍大学機関留学後、平和を構築するのは、戦いを挑むことではなく、平和を希求することから始まると考えなおす。多くの人との交流から、「学習することによって人は成長し、新たなことにチャレンジする機会を与えられること」を実感する。
「人生に失敗はなく、すべてのことには意味があり導かれていく」を信念として、執筆活動を継続している。防衛省関連紙の英会話連載は、1994年1月から掲載を開始し、タモリのトリビアの泉に取り上げられ話題となる。月刊誌には英会話及び米軍情報を掲載し、今年で35年になる。学びによる成長を信念として、生涯学習を実践し、在隊中に放送大学大学院入学し、「防衛省・自衛隊の援護支援態勢についてー米・英・独・仏・韓国陸軍との比較―」で修士号を取得、優秀論文として認められ、それが縁で定年退官後、大規模大学本部キャリアセンターに再就職する。
修士論文で提案した教育の多様化と個人の尊重との考えから、選抜された学生に対してのキャリア教育、アカデミック・アドバイジングを通じて、キャリアセンターに新機軸の支援態勢を作り上げ、国家公務員総合職・地方上級職、公立学校教員合格率を引き上げ高く評価される。特に学生の個性を尊重した親身のアドバイスには、学部からの要求が高く、就職セミナーの講師、英語指導力を活かした公務員志望者TOEIC セミナーなどの講師を務めるなど、大学職員の域にとどまらぬ行動力と企画力で学生支援と教員と職員の協働に新たな方向性をしめした。
生涯教育の実践者として、2020年3月まで東京大学大学院教育研究科大学経営・政策コース博士課程後期に通学し、最年長学生として就学した。博士論文「米軍大学における高等教育制度について」(仮題)を鋭意執筆中である。
ワインをこよなく愛し、コレクターでもある。無農薬・有機栽培・天日干し玄米を中心に、アワ、ヒエ、キビ、黒米、ハト麦、そばを配合した玄米食を中心にした健康管理により、痛風及び高脂質血症を克服し、さらに米軍式のフィットネストレーニング(米陸軍のフィットネストレーナの有資格者)で筋力と体形を維持している。趣味はクラッシック音楽及びバレエ鑑賞。
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