以前から、NYの街中を、結構かわいい、水色のバイクが走っているのを見て気になっていました。
調べてみると、どうやら、モペッド(バイク)のシェア(ヘルメット2個付き)のようです。
今回、フィールド・メンテナンスのお兄さんや、使用したことのある人たちに、お話を伺ってきました。
まず、Moped (モペッド)は、通常、自転車に、エンジンや電動モーターがついたものの総称だそうで、mo がモーターのモ、ped がペダルの略。それで、Moped。そして、50cc 以下のスクーターのようなのも、Mopedと呼ばれるようです。
最高時速は60km近く出るそうですから、なかなか頼もしいですね。
利用にあたって、運転免許については、州によっていろいろと違いがありますが、ニューヨーク州では、自動車運転免許があれば、オッケー☆
今回ご紹介する会社では、そのモペッドが、ガソリンエンジンではなくエレクトリック(電動)、時代を先取りする、二酸化炭素を出さない企業ですね。
Revel Transit Inc
この可愛いモペッドをシェアできる会社名は、
「Revel Transit Inc」
https://gorevel.com/rideshare/rideshare
モペッドは、今約1000台ほど、ニューヨークにあるようです。
この会社では、シェアモペッド以外にも、シェア自転車、シェア自動車もあり、自動車は全て、エレクトリック・カーで有名な「Tesla(テスラ)」を使用しているようです。しかもこちらはドライバー付きだそう。
さて、利用する際の手続きですが、まずはアプリをダウンロードして、自動車運転免許証や、ID等アップロードしてサインイン。そして簡単な交通安全上、人道上のテストがあります。何度も回答することができるので、満点になるまできちんと復習して、それにパスできれば、運転の仕方のビデオをきちんと見て確認。
そしてクレジットカードを登録する、という流れ。そこまでの登録ができると、使いたい人の現在位置をGPSをもとに、近所にある使用可能なバイクが表示されるようです。
ヘルメットは、1台に2つ付いていて、2人乗りも可。でもコロナ禍で、他人と物を使い回しするのは苦手、と言う方もおられるでしょう。また特に夏、汗をかくシーズンのヘルメットは気になるかもしませんが、エチケットとして、使い捨てのシャワーキャップが付属で付いています。日本人は、割と潔癖な方が多いのでように思うので、気にする人も多いかもしれませんが、アメリカ人はおおらかな人が多いので、ヘルメットの使い回しも大丈夫なのかも。
利用するバイクを見つけた後、運転を始める前に、アプリ画面から、各自ヘルメットをかぶった自撮り写真を撮って、送る必要があります。それができてから、いざスタートボタンをオンです。
バッテリー交換、ヘルメットの消毒、シャワーキャップや消毒ウェットティッシュの補充、ミラーや各機能の故障チェックは全て、写真の彼のような、フィールド・メンテナンスの人たちが行います。
彼らは約10人でシフトを組み、毎日、ニューヨーク州の、ブルックリン、クイーンズ、ブロンクスなどの各区をバンで回っているそうです。大きな傷や故障が見つかれば、すぐにテクニシャンへ連絡。修理のプロが駆けつけます。
このエレクトリックのバッテリーは、満タンで、約20マイル(32km)ぐらい走るようで、よく使われる時期で3日ぐらい、あまり人気がない場所やシーズンだと、雨が続いたりすれば、1週間ぐらい交換しなくても大丈夫なんだとか。
もし転んだりアクシデントがあって、メーターにヒビが入ったりミラーが割れたりしても、アプリを通してちゃんと連絡すれば、追加料金など無く、連絡だけでオッケーだそう。
シェアバイクといえば、若い頃小笠原諸島に行った時に、原付バイクをレンタルしたのを思い出しました。バイクでいろんなところに行けて、とてもとても楽しかった思い出があります。また、数年前にも、石垣島に行った時に、レンタサイクルをしようと思ったら、うまく自転車に乗れない自分に気がついて(笑)、原付のスクーターにしました。これも、とにかく楽しかった。
実はまだ、ニューヨークでバイクを運転した事はありませんが、今回ご紹介した電動シェアバイク、なんかイケてる感じがします。マンハッタン島自体は小さい島なので、歩くのは大変ですが、バイクがあったら普段行ったことのない、いろんなエリアに行けそう♫
急にできた隙間時間や、お天気の良さそうな週末、ニューヨーク観光の際にピッタリかも。
さて、気になるお値段は。
税別で、30分で11ドル(1256円)、1時間で20ドル(2284円)、1日パスは39ドル(4455円)。
もし2人で乗るのだったら、けっこうお手軽な値段かも。
https://reveltransit.zendesk.com/hc/en-us/articles/360023871134-How-much-does-it-cost-to-Revel-
ちなみに、料金は自賠責保険込みだそうです。
地球を汚さないエレクトリックのバイク、と言うのも魅力の1つですね。
では、また来週
平木かよ / Kayo Hiraki
ニューヨーク在住 2017年より、世界屈指の米国グラミー賞の投票権を持つ。同じく米国スタインウェイ・ピアノ公認アーティスト。現在、グリニッジ・ビレッジのジャズの老舗「Arturo’s」のハウス・ピアニストとして、週に5日、自己のトリオで演奏活動を続けて26年目。ニューヨーカーに、スイングの楽しさを届けている。ベースの巨匠、ロン・カーターとのトリオで、ブルーノート・NYへも出演。JALの国際線機内誌でも、海外で活躍する日本人として大きく取り上げられた。また、舞台「ヴィラ・グランデ青山」では山田優がジャズシンガーに扮するシーンでの、ミスティーのピアノ伴奏。カナダ・トロント・リールハート国際映画祭でブロンズメダルを受賞した映画「Birth Day」への挿入曲提供と共に、ピアニスト役で出演。フランス・パリ日本文化会館での館長招聘コンサートや、台湾にて、最大規模を誇る、台中ジャズフェスティバルへの出場など、世界を股にかけるスイング感あふれる彼女のピアノとボーカルには、定評がある。定期的に、くにたち音楽大学ジャズ専修で講義を持つ。