Hi!
火曜のJiroです。
日本語で「年寄り」と言えば少し悪い印象があるかもしれませんが、実は語源的には常識と真逆らしいんです。
なんと老人は「生命エネルギーに満ち溢れた存在」ということになるようで…。
senior(年長)の語源は「生命エネルギー」だった
senior / スィニアのDNAは SAN / サン、その意味は〈生命エネルギー〉だそうです。長生きしているのは、生命エネルギーが豊かだから——そういう発想ですね。
もう少し分解してみると、
sen-(前半)= SANの変化形〈生命エネルギー〉
-ior(後半)= ラテン系の比較級(「より〜」)
つまり全体で「生命エネルギーがより増す → 年長」というわけです。平均寿命が短かった太古の時代、稀な老人は生命エネルギーの保持者と見なされていたのかもしれません。
seniorから派生した男性への敬称たち
英語の sir(サー/男性への敬称)はこのseniorが縮まった形。面白いことに、他の言語でも男性への敬称は「年長者」に由来しているようです。
スペイン語:señor / セニョール
イタリア語:signor /スィニョール
フランス語:monsieur /ムシュー = mon(私の)+ sieur(← sir)
sane(正気・健全)も同じDNAから
SAN → sane / セイン。生命エネルギーが健全さや正気の源と考えられたのかもしれません。
「健全」と言えば、超有名な格言がありますよね。
「健全なる精神は健全なる身体に宿る」
私はこの言葉を聞くたびに違和感があったんです。体が立派でも心が病む実例は山ほどある…。それで今回調べてみて、意外なことが分かりました。
実は「宿れ」が消えていた! ── 格言の大きな誤解
元はラテン語の諺で、正確にはこうです。
Sāna mēns in sānā corpore sit.
(健全なる精神は、健全なる身体に宿れ)
末尾の sit は「そうであれ(= should be)」という願望・祈願の意味。つまり本来のメッセージは、
「(現実はそうじゃないけど)そうであってほしい」
という願いだったんです。ところがいつの間にか「sit(宿れ)」が省略され、「心が健全=体が健全」という断言に変化してしまった。「心健全イコール体健全」みたいな感じは、省略から生まれた大きな誤解だったわけです。
saint(聖人)・sacred(神聖な)も仲間
SAN → saint(セイント)。音は少し変化していますが、太古の人は聖人の奇跡的な力もやはり生命エネルギーに由来すると考えたのかもしれません。sacred /セイクリッドゥ(神聖な)も同じ仲間です。
あなたへの贈り物 ── Gandhiの言葉
seniorの語源が生命エネルギーなのは、健康や長寿が希少価値だったからかも。現在では事情が違うかもしれませんが、私はこの語源にパワーをもらいましたw
では最後に、Gandhiの言葉をお届けします。
Live as if you would die tomorrow.
(明日死ぬと思って生きろ)
Learn as if you would live forever.
(永遠に生きると思って学べ)
私はこの言葉にとても惹かれ、卒業生によく伝えてきました。「生きるのも学ぶのも、ほんとうは普通の時の流れを超えている」——そういうことを言っているのかもしれません。
この言葉の意味を噛みしめながら生きていきたいですよね。
See you soon!
Jiro
私立学校に英語教師として勤務中、40代半ばに差し掛かったころ、荒れたクラスを立て直す策として、生徒に公言して英検1級に挑戦することを思い立つ。同様の挑戦を繰り返し、退職までに英検一級(検定連合会長賞)、TOEIC満点、国連英検SA級、フランス語一級、スペイン語一級(文科大臣賞)、ドイツ語一級、放送大学大学院修士号などの成果を得る。
アメリカで生徒への対応法を学ぶ為に研修(地銀の助成金)。最新の心理学に触れた。4都県での全発表、勤務校での教員への研修を英語で行う。現在も特別選抜クラスの授業を全て英語で行っている。「どうやって単語を覚えればいいですか?」という良くある質問に答える為、印欧祖語からの派生に基づく「生徒には見せたくない語源英単語集」を執筆中。完成間近。常日頃洋書の読破で様々な思考にふれているが、そうして得た発想の一つを生かして書いた論文がコロナ対策論文として最近入賞。賞品の牛肉に舌鼓をうっている。元英検面接委員

